ブログ | おぎの稔 | 大田区議会議員 公式HP - パート 51
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Jul 27, 2018

明治大学のE.o.S.u.S.から取材を受けました

 大田区議会議員のおぎの稔です。この度、明治大学情報コミュニケーション学部の田村理教授が編集責任者を務めるE.o.S.u.S.(イオサス)に、田村教授のゼミナールに所属する大学生の方から受けた取材内容が掲載されましたので、ご報告いたします。内容は羽田空港跡地再開発とクールジャパンについてです。

 クールジャパンについては国の施策については苦戦、思うような成果をあげられていないという報道や論評も耳にします。また、国内に目を向けても市場、労働環境や契約、著作権などの法律、表現規制問題とクールジャパンを巡る状況は、到底楽観視出来る状態ではないと考えています。

羽田空港跡地の再開発も今後の大田区にとって大きなテーマの一つとなります。こうして若い学生の皆さんの前で語った内容ですから、嘘とならないようしっかりと今後も発信をしていきます。

 このように取材を受け議論をする事は、自分としても発見のある有難い機会となります。取材、ご相談等も随時お受けしておりますので、関心のある方は是非こちらからお申し込みください→https://ogino.link/contact/(一か月くらい余裕があれば助かります。)

 

該当記事

現役議員と見るクールジャパン

成功となるか、羽田空港跡地再開発

 

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Jul 26, 2018

大田区議会で7月の豪雨災害の支援募金活動を行いました

 大田区議会議員のおぎの稔です。先日、7月23日(月)12時から13時の間、JR蒲田駅東口駅前広場において、「平成30年7月豪雨災害支援街頭募金」を超党派の区議会議員で行いました。1時間という短い時間でしたが、合計で12万1709円のご寄附を頂きました。感謝申し上げます。頂いた募金は特定の団体などを経由せず、被害の大きい県に対して直接持参する予定となっております。

 区議会議員は何をしているのだ?という意見もあるかと思います。私達、大田区議会議員は街頭活動とは別に、会派ごとに義援金を取りまとめ被災地にお送りいたします。一日でも早く、被災地の復旧が進み、日常を取り戻せること、また被害者、遺族の皆様のご心痛が和らぐ事を祈念すると共に、なぜこうした大きな被害を出すまでに至ったのかを検証をしていきたいと思います。

 

 

 

 

Jul 24, 2018

大田区で初の大相撲が10月に開催されます!

 こんばんは。おぎの稔です。今回は東京青年会議所大田区委員会の先輩が実行委員長を務められている大相撲東京大田場所の紹介を行わせて頂きます。日時は平成30年10月3日、開催場所は大田区総合体育館(〒144-0031 東京都大田区東蒲田1丁目11-1)です。

 大田区は初開催との事です。ご興味ある方は、是非ご参加ください。

 

 大相撲東京大田場所 公式HP http://t.sumo.co.jp/

 

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Jul 23, 2018

精神についても身体・知的障害と同レベルの支援、啓発を!

 大田区議会議員のおぎの稔です。今回のブログでは精神障害について、先日の大田区議会での代表質問について取り上げた内容をご報告させて頂きます。

 私が何度も精神疾患や障害を取り上げる事の理由には、私自身が「てんかん」という持病を持ち、運転免許取得や定期的な服薬などを行って来た事から、目に見えない持病や疾患を抱えた方の生きづらさ、苦労などについてはもっと発信する必要があると考えている事があります。議会内外で発信を続けており、冒頭のマンガは学校教育の中で、そういった課題について取り扱うべきだと質問をした内容を本にしています。

 昨年の代表質問で、見た目で判断の難しい持病や疾患についての教育について質問をしたところ、教育長からは「ご指摘の精神障害や内部疾患など、見た目では判断しにくい困難を抱えた方々の生きづらさや、逆に、その困難を乗り越え前向きに生きる姿に学ぶことも、児童・生徒が見落としがちな人々の存在に気づかせ、また、みずからの生きる力の育成につながる大切な取り組みと考えます。」と答弁を頂きました。課題を持たない方にとっても意義がある事を答弁頂いた事は有難い事です。

 さて、これら精神障害や疾患に分類されるものは、まだ社会に認知されてから日が浅く、他の障害や疾患に比べて支援、啓発などの面でまだまだ体制が不十分となっている事も多くあり、誤解などから来る取り扱いもあるのではないかと思っています。社会全体としても判断に迷う部分もまだあるのではないでしょうか?

 理念上は当然の事だと思うかもしれませんが、今回はあえて身体・知的障害と並び、精神障害が平等であり、同様に支援が必要な課題である事、前述の2つの障害に比べて、まだまだ対応が追い付いていない事などを取り上げさせていただきました。皆様、如何お考えでしょうか?

 

 

【質疑】

 外見的には判別の難しい障害のひとつである「精神障害」について伺います。

 精神障害者の手帳取得も5年で1000人以上と急増し、サービス利用の数、全体の割合も増えています。労働分野においても、法定雇用率の計算にも精神障害者の方が加わり、社会全体の認知度として精神疾患・障害が増えてきています。しかしながら、支援団体、また行政とのかかわりの歴史・時間について他の2障害との浅さから、多大なご努力を頂いているものの、どうしても努力が追いつかず、当事者、家族、または職場などに支援や啓発が届ききっていない部分、理解の追いついていない部分もあるのではないかと考えます。また、今まで問われてきたバリアフリーについても、ハードの観点とは別に、精神、心のバリアフリーというソフトの視点も今後重要になってきます。精神障害また疾患や、それによって生じる悩みや心理的負担感は見た目で判断できず、本人も当事者であることを申告しないケースもあります。理解・啓発の促進には身体・知的障害とはまた異なる困難さがあると考えます。当たり前と思える事が出来ないという意味で当人にとって大きな生きづらさとなっている事は間違いがありません。

 今後、精神障害、疾患を持った多くの方が社会に参加していく事なども踏まえ、区は改めて、身体・知的の2障害と同じく、精神障害が平等であり、共に支援を行っていかなければならない課題であることをはっきりと打ち出し、その上で精神、心のバリアフリーの促進などを含めた精神障がい者の支援や啓発にあたっていくべきではないでしょうか?見解をお示しください。

 

 

【答弁 松原区長】

 次に、精神障がいがある方への理解等についてのご質問ですが、障がいの種別にかかわらず、障がいのある方が地域で自分らしく安心して暮らせるようにしていくことが重要です。区は、この理念を実現するため、平成30年度から3か年を計画期間とする「おおた障がい施策推進プラン」を策定しました。このプランにおいては、精
神障がいがある方の地域における暮らしを支えるため、必要なときに適切な支援を受けることができる体制整備に向けて、保健、医療、福祉、就労機関等の関係者による協議の場を設置することとしております。

 また、区はこの間、障害者差別解消法に関する職員研修等の機会で、障がいのあるご本人からお話を伺い、精神障がいの特性等を理解したうえで、相手の思いを酌み取り、適切な支援ができる人材の育成にも努めております。さらに、区民向けに配布しております「心のバリアフリーハンドブック」には、平成28年度から「精神障が
い」の内容も盛り込んでおります。区は、こうした取り組みを着実に進め、精神障がいがある方も等しく地域の一員として人格を尊重され、ともに暮らせる地域社会づくりに取り組んでまいります。

 

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Jul 14, 2018

政策マンガ20弾 自治体と表現の自由の関係編

 大田区議会議員のおぎの稔です。政策マンガ20弾は「自治体と表現の自由」をテーマに作成させて頂きました。ここ数年、今まではあまりなかった公共空間での表現物、集会、言論の自由を巡る騒動が起きている事を皆さんはご存知でしょうか?

 美術館での作品撤去、大学や公共施設での集会の中止や妨害、学会誌の表紙への抗議、自治体の公認キャラクターへの抗議やコラボポスターなどへの抗議騒動。すべてがネット経由と言うわけではありませんが、インターネット・SNSが大きな役割を果たしたとみられる事例もあります。また、私も実際の舞台を見に行きましたが、警察から要請を受け、演目の変更や表現の自粛の憂き目にあった「Voyantroupe 第四回公演 偏執狂短編集Ⅳ」。演劇の公演なども公共施設で行われることも多いため、他人事ではありません。こちらは上演前からネットで話題になっていたため、警察にも問い合わせが多くあったのかもしれませんが、いくら警察の方が通報を受けたら嘘でもいかなくてはならないとはいえ、事前に表現への自粛要請が入ったのは、驚くべきことです。

 犯罪行為と関連してでは、黒子のバスケ事件と呼ばれる、作品に対する脅迫に絡んだ自粛騒動もありました。この騒動も公共施設や民間施設でのイベントなどに大きな影響がありました。

 

 

 自由は健全な市民社会にとって欠かせないものであり、自由の担保こそが、社会を豊かにする活力にもなります。抗議する事、苦情を言う事も自由であり権利ですが、行き過ぎた講義や妨害行為などに対し、自治体や施設管理者が安易に表現、発表の場を狭めてしまう事は、住民の権利を大きく損なう事になります。皆様、如何お考えでしょうか?

 

 

 19弾に引き続き、20弾も私が元のコンテを作成し、漫画家の糸杉柾宏先生に作画を行っていただきました。糸杉先生のHPhttp://dancingcat.net/

 糸杉先生は作品「あきそら」が2010年の非実在青少年問題、東京都の青少年条例改正の影響により、重版禁止。表現規制問題の当事者になった方のお一人です。

 糸杉先生のマンガはこちらも→政策マンガ19弾 性的マイノリティ支援編

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Jul 13, 2018

性についての正しい知識と教育を子どもたちに

 おぎの稔です。先日の大田区議会予算特別委員会で、私は若者の性感染症対策について質問をしましたが、今回は、12日に日本財団ビルで開催された「もっと話そう、ちゃんと学ぼう。『これからの性教育プロジェクト』」についての報告をします。性教育や若者の性を巡る様々な課題について、登壇者からの講演、またグループディスカッションが行われました。

 

 当日のテーマはこちら

  • 国際スタンダードから考える日本の性教育の課題 
  • みんなの「わからない、知りたい」に応える~にんしんSOS相談窓口の現場~ 
  • 中高生の性を取り巻く環境、親はどう向き合えばいい? 
  • 若者が考える、いま私たちに必要なチカラ 
 
 
 世界一新生児死亡率の低い「世界一赤ちゃんの亡くならない国」である日本。その一方で児童虐待で命を落とすことが一番多いのは、赤ちゃんが生まれたその日でもあります。新生児死亡率の高い他の国とは事情が異なります。
 
 
 
 実際に現場で様々な相談を受け続けてきた「一般社団法人にんしんSOS東京」の資料からも、悩みや不安を抱える10代の児童生徒が多い事、年齢別の相談の傾向、10代はメールやSNSなどを使ったテキストでの相談が一番多いという事など様々な課題が判りました。電話が中心の行政の相談窓口も対象者のニーズに合った形で変えていかなければなりません。出産時の母子手帳交付、おそらくは飛込分娩と思われるケースも都内で年間600件前後あるというのも衝撃的でした。
 

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Jul 10, 2018

個人の消費を自粛?本当に大丈夫?2020東京五輪

こんにちは。大田区議会議員のおぎの稔です。本日流れてきたニュースをTwitter上で取り上げた所、多くの方から反応を頂きました。

 

 

該当記事はこちら

東京五輪期間中は「ネット通販ひかえて」 前回はなかった混雑リスク、協力呼びかけ

 

 

 五輪期間中、首都圏は多くの方でにぎわい、人の移動も平常時を超える事が予想されます。大会を安全かつ円滑に運営するために、交通規制や警備の為に、普段と違う体制を敷かなければならないという事は理解できます。しかし、個人の消費・企業の経済活動の自粛などを呼びかけなければ成立しない大会の体制に、疑問を抱くのは私だけでしょうか?

 それだけ大規模な祭典と言う事なのかもしれませんが、本来であればそうした課題も認識し、都民の理解を経た上で招致を行うべきだったのではないでしょうか?国立競技場問題然り、招致に向けて手を挙げる段階で、ここまで課題が出てくると認識していた方はどれだけいたでしょうか?

 

 安倍総理は、二〇一三年、五輪招致が決定した事を受け「一五年間続いたデフレを脱却する経済の起爆剤にしたい」との考えを示しました。今の体制での東京二〇二〇大会の実施が、本当に経済の起爆剤になるのでしょうか?私が取り上げてきたビッグサイト会場問題然り、経済の起爆剤として期待されるスポーツの祭典(オリンピック・パラリンピック)が、別の経済活動・消費活動を抑制し、更に思ったよりも効果を挙げられないとしたら?

 多くの方に懸念されている負の遺産、また将来的にわたった不況への突入という側面を心配してしまいます。

ただでさえ、渋滞や電車の遅延が頻繁に起きる首都圏。不測の事態が起こらないとも限りません。だからこその抑制、自粛である。しかし、個人の外出や企業活動を控える事は消費の抑制に繋がり兼ねません。外国人観光客の方々が都合よく、満遍なく地域経済を潤してくれるのでしょうか?

 

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Jul 8, 2018

政策マンガ19弾 性的マイノリティ支援編

 大田区議会議員のおぎの稔です。政策マンガ19弾となる今回は「性的マイノリティ支援」をテーマに作成させて頂きました。

 先日、参加したLGBT自治体議連研修会でのテーマや、今まで取り組んできた事の中から、公的支援と言う点から何が必要なのか?と言う事、また支援が必要、社会の理解、啓発が必要な枚にリティと言われる方は何も性的マイノリティの方々だけに限りません。心構えとしてどういった考え方が必要かなと、率直にマンガにしてみました。

 

研修会についてはこちら

多様性を尊重できる環境を~LGBT自治体議連研修会

 

 LGBTトイレについての議論などからもわかるように、ひとえに性的マイノリティと言っても考え方も立場も様々です。当事者の声に、また周囲の方が良かれと思ってやったことが、全て受け入れられるという事でもないのかもしれません。そういった中で、どういう心構え、方向性で政策を考え、議論していく事が、当事者以外の方も含めて、誰もが暮らしやすい地域となるのか、考えていきたいと思います。

 今回のマンガは私が元のコンテを作成し、漫画家の糸杉柾宏先生に作画を行っていただきました。糸杉先生のHPhttp://dancingcat.net/糸杉先生は作品「あきそら」が2010年の非実在青少年問題、東京都の青少年条例改正の影響により、重版禁止。表現規制問題の当事者になった方のお一人です。

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Jul 8, 2018

政策マンガ18弾~乗り換え必須!?蒲蒲線問題編~

大田区議会議員のおぎの稔です。今回のマンガは政策マンガは15弾に続き、蒲蒲線・新空港線を取り扱います。今回は鉄道の乗り換え問題に重点を置きました。

 

マンガは漫画アシスタントの聖月(みづき)さんに書いて頂きました。聖月さんのツイッターアカウントはこちら→https://twitter.com/miduki_85

 

 

 マンガにあるように、現在大田区がイメージ図で示している蒲蒲線・新空港線計画は、少し前のフリーゲージトレインを活用した乗り換えなしで空港線まで直通する者ではなく、現在の東急蒲田駅を地下化した上で、新たに作成する京急蒲田駅の地下ホームに繋げるものです。では、これによって何が懸念されるでしょうか?

 現在同じホームにある東急線は池上線・多摩川線が別のホームとなり、乗り換えが必要になります。多摩川線から見ると蒲田の街に出るのにも地下から地上に登る必要性があり、現在東急線を出ると目の前にあるJR京浜東北線の改札とも、地上と地下で離されることになります。

 京急線についても、以前掲げられていたフリーゲージトレインによる乗り換えなしでの羽田空港方面への直結路線と言うわけではなく、新たに作成される京急線地下ホームから、地上2-3階の京急線への乗り換えが必要となります。東横線から多摩川線への乗り換えと言う意味でも、今の東横線にどういう影響があるのか?示されていません。

 

 

大田区 HP

大田区ホームページ:新空港線(蒲蒲線)の事業計画(案)概要 (事業計画案、事業費、費用便益比等)

 

 JR東日本が、貨物路線と新規路線を組み合わせ、浜松町駅方面と羽田空港を結ぶ新路線「羽田空港アクセス線」について、早ければ2028年にも開業する方針を公表しました。また多摩川を横断する川崎市の殿町と羽田空港を直接つなぐ橋(連絡道路)も2020年度の完成が予定されています。そういった中で、実現の有無も全く未定な蒲蒲線・新空港線計画がどこまで大田区民の皆様にとって必要な路線となるのか?むしろ、影響を受ける地域の皆様からみれば費用に対する得られるメリットは少ないのではないでしょうか?ともっと検証をしなければならないと考えます。

 私は川崎のような地下街の形成、また動く歩道によって、蒲田と京急蒲田を繋げることも良いのではないかと考えています。

 

また、先日の大田区議会代表質問でも、蒲蒲線の影響を受ける多摩川線を含めた、東急線沿線の街づくりについて質問しました。答弁で頂いたような蒲蒲線ありきの話ではなく、現在、多摩川線沿線にとって必要な対策は今すぐ行うべきではないかと考えておりますが、皆様、如何お考えでしょうか?

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Jul 7, 2018

やらない善より、まず手を。大田区の自殺対策の現状

大田区議会議員のおぎの稔です。本日は予算特別委員会で質問をした大田区の自殺対策についてです。自分自身、子どもの頃、そして昨年2度にわたり家族を自殺で失った自死遺族である事からも、自殺対策については折に触れて、大田区議会で質問を重ねてきました。予算の中でも自殺について質問し、問題提起も行いましたので、ご報告いたします。

 

漫画の詳細は→政策マンガ第8弾 自死遺族支援編

 

 

 今回の質疑の中では、予算書において今までは「精神保健福祉」としか計上がされておらず、個別に記載がなかった自殺対策が、平成30年度予算では「自殺総合対策」と記載がされたことについて、大田区が自殺対策をしっかりと進めていこうとする意志である事を評価しました。これは昨年予算書で自殺の文字の記載が無かったことに忸怩たる思いをしていた私にとっても嬉しい出来事となりました。

 続いて、自殺対策基本法改正により、地域ごとの計画策定が求められている現在、大田区はどのように区内の自殺の特徴を把握している事を質問。「年間100名を超える自殺者を出しているが、傾向としては減少している」としたうえで「中高年の男性の自殺が依然として多い事、また10-20代の若者の死亡数がやや増加傾向にある事などが課題である」と返答を頂きました。若者の自殺対策強化については、全国的に喫緊の課題であると思います。

 

 また、今回の質疑の中で取り上げた「若年層自殺実態把握調査報告書」。自殺既遂者の遺族や未遂者、その家族等に対して東京都が行った調査をまとめたものとなっていますが、未遂者に対し自殺未遂直後に「死ななかったと気づいた時どう思ったか」を聞いたところ、死ねなかったことを後悔する声が最も多く、次いで「死ねないものなんだな」という受容的な回答だったとあります。自殺を決意していた直後だったので、そうした結果が出るのも仕方がないのかもしれません。しかし、そこから時間の経過した後に、「現在は、どう思っているか」との問いに対しては、死ななかったことを肯定的に受け止めている声が最も多く、半数にのぼったそうです。

 適切な支援や相談相手を得たり、置かれている困難から解放されたりすれば、死ななくてよかったと肯定的に考える人が多いという事は、すなわち適切な支援、信頼できる相談相手の確保によって自ら死を選ぶ人を減らせることを示唆しています。この事実は、自殺対策に取りくむ者にとって救いのある調査結果であるといえないでしょうか?

「やらない善より、やる偽善」という言葉がマンガ鋼の錬金術師の中で使われていました。

また、ひぐらしのなく頃にという作品では「あなたの親は、あなたが赤信号の横断歩道の真ん中にいる時、どうして危ないのかを全部説明し終えるまで、あなたの手を引っ張らないの?引っ張るでしょう?まず歩道まで連れ戻してから、なぜ危険なのかを説くでしょう?」というセリフもありました。

今、自殺を考えている人でも、生き続けてくれさえいれば将来はどう考えが変化するかはわかりません。今後も、自殺対策や自死遺族支援を訴えていきます!

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