政策マンガ18弾~乗り換え必須!?蒲蒲線問題編~
大田区議会議員のおぎの稔です。今回のマンガは政策マンガは15弾に続き、蒲蒲線・新空港線を取り扱います。今回は鉄道の乗り換え問題に重点を置きました。
マンガは漫画アシスタントの聖月(みづき)さんに書いて頂きました。聖月さんのツイッターアカウントはこちら→https://twitter.com/miduki_85
マンガにあるように、現在大田区がイメージ図で示している蒲蒲線・新空港線計画は、少し前のフリーゲージトレインを活用した乗り換えなしで空港線まで直通する者ではなく、現在の東急蒲田駅を地下化した上で、新たに作成する京急蒲田駅の地下ホームに繋げるものです。では、これによって何が懸念されるでしょうか?
現在同じホームにある東急線は池上線・多摩川線が別のホームとなり、乗り換えが必要になります。多摩川線から見ると蒲田の街に出るのにも地下から地上に登る必要性があり、現在東急線を出ると目の前にあるJR京浜東北線の改札とも、地上と地下で離されることになります。
京急線についても、以前掲げられていたフリーゲージトレインによる乗り換えなしでの羽田空港方面への直結路線と言うわけではなく、新たに作成される京急線地下ホームから、地上2-3階の京急線への乗り換えが必要となります。東横線から多摩川線への乗り換えと言う意味でも、今の東横線にどういう影響があるのか?示されていません。
大田区 HP
大田区ホームページ:新空港線(蒲蒲線)の事業計画(案)概要 (事業計画案、事業費、費用便益比等)
JR東日本が、貨物路線と新規路線を組み合わせ、浜松町駅方面と羽田空港を結ぶ新路線「羽田空港アクセス線」について、早ければ2028年にも開業する方針を公表しました。また多摩川を横断する川崎市の殿町と羽田空港を直接つなぐ橋(連絡道路)も2020年度の完成が予定されています。そういった中で、実現の有無も全く未定な蒲蒲線・新空港線計画がどこまで大田区民の皆様にとって必要な路線となるのか?むしろ、影響を受ける地域の皆様からみれば費用に対する得られるメリットは少ないのではないでしょうか?ともっと検証をしなければならないと考えます。
私は川崎のような地下街の形成、また動く歩道によって、蒲田と京急蒲田を繋げることも良いのではないかと考えています。
また、先日の大田区議会代表質問でも、蒲蒲線の影響を受ける多摩川線を含めた、東急線沿線の街づくりについて質問しました。答弁で頂いたような蒲蒲線ありきの話ではなく、現在、多摩川線沿線にとって必要な対策は今すぐ行うべきではないかと考えておりますが、皆様、如何お考えでしょうか?
【質疑】
最後に、東急線沿線のまちづくりについて伺います。
現在、区が示している蒲蒲線・新空港線計画の中で、多摩川線沿線では、多摩川線沿線の拠点駅として示されている下丸子駅が注目されています。しかしながら、新空港線・蒲蒲線の影響を受けるのは、多摩川線沿線の全ての駅であり、他にも東急蒲田駅の地下化、京急蒲田駅地下へのホーム建造による動線の変化や出入口整備など蒲田周辺をとっても考えるべきことはあります。また私は特にこの計画で多摩川線沿線駅については、拠点駅とされる下丸子に快速電車が止まり、他の駅は止まらずに蒲田まで通過してしまうのではないかと危惧を抱いています。沿線の方からも同様の不安の声を頂きます。
蒲蒲線・新空港線などの鉄道整備計画によっては、動線が大きく変わるなど、沿線のまちにとっても大きな影響があることが想定されます。
今年度、大田区では多摩川線沿線のまちづくりに取り組まれるようですが、京急線の連続立体交差事業が一段落すれば、今後は池上線を含めた東急線沿線の整備が大田区の重要な課題になってくると考えます。区はどのように取り組んでいくのでしょうか?お答えください。
【答弁 概要 松原区長】
次に東急線沿線におけるまちづくりのご質問でございますが、区ではおおた都市づくりビジョンの重点プロジェクトにおきまして、下丸子の駅や池上駅を始めとする、東急線の主要駅を重点地区として指定をしております。その中で多摩川線沿線駅周辺のまちづくりにつきましては、沿線の魅力を高め安全安心で快適な街の形成にむけまして、新空港線整備と合わせて検討を進めてまいります。
また、池上線沿線の街づくりにつきましては、現在池上駅で鉄道事業者による駅舎改良がおこなわれております。
引き続き、地域住民の皆様はもとより、鉄道事業者とも連携を図りながら、地域の個性を生かした街づくりを進めてまいりたいと思います。
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