Dec 10, 2020

黄色信号!?東京都から計画の修正を求められた蒲蒲線(新空港線)

大田区議会議員のおぎの稔です。本日は先日の大田区議会の定例会一般質問でも取り上げた蒲蒲線(新空港線)計画についてです。多摩川線沿線に住む区議会議員として、私は蒲蒲線の課題については議会内外で何度も取り上げてまいりました。蒲蒲線(新空港線)計画も含んだ蒲田の街づくりに関する意見書に私と共産党さんだけ反対するという珍しい事態もあったわけですが(→蒲蒲線は見直しを!蒲田駅周辺のまちづくり等に関する意見書に反対しました。

先日、令和2年9月3日に大田区と東京都が新空港線(蒲蒲線)について負担割合などについて正式に協議を行ったことが報じられました。その内容の中で、「JR・東急蒲田駅の乗り換え利便性向上、沿線開発の動向、事業費の縮減について検討する方針で合意した」という記載もあったため、どういう事か直接、都庁に伺い東京都の考えを聞いてきました。

東京都と大田区は、新空港線(蒲蒲線)整備に向けた負担割合などを協議する場を新たに設置した。区は早ければ2020年度にも整備主体(第3セクター)の設立を目指す。JR・東急蒲田駅周辺では再開発の機運が高まっており、両者はまちづくり動向も加味したより良い事業プランの作成に乗り出す。 東京都都市整備局都市基盤部と大田区まちづくり推進部が協議の席に着き、9月3日に新宿区の東京都庁で初会合を開いた。JR・東急蒲田駅の乗り換え利便性向上、沿線開発の動向、事業費の縮減について検討する方針で合意した。これらの検討を踏まえ需要予測や収支採算性などを精査して、都区負担の考え方を整理する。第2回会合以降は検討の状況に応じて開催する。

新空港線整備で協議の場/20年度中に3セク設立目指す/東京都と大田区

東京都に確認した内容は記事の通りで、京急蒲田での地下と地上との乗り換えに時間がかかることから利便性に難がある事、京急蒲田の新入口側の駅前再開発の課題があること、それは新たに作成する第三セクターの収支にも関わってくることなどから現在の計画について改善を検討する必要があること、また、1260億円という現在の事業予想についても可能であれば圧縮に努める必要があるという認識でした。今は、電車の乗り換えもアプリなどで最短ルートが簡単にわかります。その中で現在の蒲蒲線は利用者の皆様に選択されるのでしょうか?私も難しいと思います。

 第二回以降の協議においても検討を進めていくべきであるという事から、東京都から「ダメだ」と言われたわけではありません。東京都も新空港線(蒲蒲線)計画そのものには優先して整備するべき路線に入れているのですから反対しているわけでもありません。一方で、私も同じ課題を何度も指摘してまいりましたが、今、大田区が出している計画、プランそのままではダメだよという認識を東京都が持っているという事も言えると思います。私は、現在の計画は今まで取り上げてきた課題が解決せず、都も乗り気でない中で、更にこのコロナ禍の中で進めるのは得策ではないと思います。皆様、如何でしょうか?

〇議会質問

令和2年第4回定例会大田区議会一般質問(新空港線・蒲蒲線、難病支援)

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