Sep 26, 2015

一人のてんかん患者として

皆様、てんかんをどんな病気だと思いますか?

 

てんかん患者が免許を取得できる事を知っていますか?(以前は出来なかった)

 

報道で耳にする事のある、てんかんを持つ方の起こす事件。

その、病状をお持ちのまま隠して運転をしているてんかん患者・・・の印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

 

 

てんかん患者の免許の取得には、医師の診断を受け許諾を得る必要がありますし、病状を隠しての免許の取得、更新は罪に問われます。

運転免許だけでなく、職業によっては医師の診断等が必要になります。(美容師等)

 

今後の、合理的配慮の議論においても、てんかんについて、啓発と議論が進むことを望みます。

 

私自身、てんかんをもっており、通院治療を経て病状を申告し、医師の診断を受けた上で、警察の担当者と相談、正規の試験もクリアし、東京都公安委員会から免許証を頂いております。

症状によっては、運転免許更新のスパンとは別に、免許継続の為に医師の診断を受ける必要があるのですが、

この度、通知が来ました。

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・こちらの診断書を医師に記入して頂きます。

 

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・封筒の裏に「警視庁」と印字されているのには、何事かと思いましたw
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・提出依頼書
てんかんについては、以前、政策マンガでも取り上げています。

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→政策マンガ第3弾 多様な個人を尊重する社会の実現編

 

 

8月16日に東京・池袋で発生した交通事故で、運転手がてんかんの治療を受けていた、事故当時正常な運転に支障が生じる状況にあったとしてとの報道がされた事を覚えている方もいらっしゃるかと思います。

 

当該事故により、犠牲になり残念ながらお亡くなりになってしまった方の御冥福と、お怪我をされた方々へお見舞い申し上げます。

NHKニュース http://t.co/3qH5qHxtWr

 

報道によると、運転手は薬の服用を怠っていた可能性があるとの事でした。
犠牲の大きさ、被害に遭われた方、そのご家族ご友人の方を思えば、運転手の行為は許されるものではありません。

法に沿って厳粛な対応が為されるべきでしょう。

 

一方で、事故の際に、知人からも不安を打ち明けられましたが、こうした違反者の起こす事件において、病気と闘いながら適切な治療、手続きを経て日常生活を送っている多くのてんかん患者への偏見を助長する事にならないように願っています。

 

 

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日本てんかん協会が昨日付で送付した「事故・事件捜査における病名の公表に関する質問と要望」

日本てんかん協会

 

 

 

実は、選挙の際、「てんかん」患者である事は隠したほうがいいとのアドバイスも頂きました。

しかし、あえて隠さず、チラシやマンガで書かせて頂きました。

 

てんかん患者も同じ人間であり、普通に働き、普通に笑い、悲しみ、生きている人間である事を知っていただきたい。

 

なぜ、政治を志したのか?

なぜ、多様性を求めるのか?

生きづらさの解消を求めるのか?

 

口だけではなく、私自身がそうした体験をしながら、生きてきた事も含めて、隠さずにお訴えをして行くことが、私自身を評価して頂く事で、誠実な対応ではないかと考えたからです。

こうしてお訴えを続ける事で、一人でも多くの方にてんかんという病について、また、多くのてんかん患者は日々適切な処置を受けながら暮らしている事を知っていただければと思っています。

 

 

 

 

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