Jun 12, 2019

大田区で自死遺族支援の予算化、インターネットGKも導入されました。

 おぎの稔です。先日開かれました大田区議会令和元年第一回臨時会で行われました、補正予算への質問で取り上げた内容についてのご報告です。

 自死遺族支援が3月の予算で、インターネット自殺対策(インターネットGK)が5月の補正予算で成立しました。

 私自身も遺族の一人として、1期目の任期の際に取り上げ続けてきた「自死遺族支援」と、また足立区が先だって導入し、私も昨年議会で取り上げたインターネット上での広告を利用した自殺対策(インターネットGK)の2事業。

 インターネットGKは導入が決定。選定も専門性の高い事業者であり、相談もメールだけでなくSNSなど本人の望むツールでの利用が出来ます。

この遺族支援については既に「自死遺族を支えるためにトーク&交流会」というタイトルで、区役所本庁舎で今月第一回が開催され、9月にも開催が予定されています。

モデル事業と言う事で、他の自治体のように、隔月などの周期で定例化はまだしていませんが、定着し、一人でも多くの方にご参加頂けるよう今後も議論を重ねていきます。

質疑 概要

自殺対策④】 

 大田区の今回の補正予算は「緊急性が高く、今後の土台を築くために不可欠な予算案」であると聞いています。そういった中で、インターネットを活用した自殺防止相談事業が487万7千円と予算計上されています。この事業はインターネットGKとも呼ばれ、足立区で昨年、導入され話題にもなりました。私も昨年の決算特別委員会において、導入するよう質問をさせていただき、理事者からも「実態の支援へ着実につなげることを含め、インターネットを活用した相談支援について研究しながら、若年層に対する効果的な自殺対策を推進してまいります。」と回答をいただきました。

今回の導入にあたって、どのように事業の実施体制を想定しているでしょうか?

【答弁 概要】

インターネットを活用した自殺相談事業は委託により実施する予定です。

本事業は相談者の複雑多様な課題解決に向けて実効性のある自殺予防に繋げていく事が必要であるため。自殺の目的に相応するノウハウや経験、高度な専門性を有する業者を選定する事が妥当であると考えます。こうした点を考慮し高度な専門性を有する業者を選定する事を想定しております。

 

【自殺対策⑤】

 

ありがとうございます。こちらの業者はすでに足立区での実績もあり、果たしていただく役割について大いに期待をするところです。実際の相談、特に若い層の相談については、最近は電話が苦手な人など、電話以外にもメールやチャット、SNSといったところでの時代に合った相談体制も必要になっていくと思います。より効果的な支援策、相談体制構築には必要不可欠です。区の見解をお答えください。

 

【答弁 概要】

区内で「死にたい」「自殺の方法」などのキーワードを検索した人に対し「自殺を考えているあなたへ」などのメッセージを表示し、メールでの相談を促します。

本人が連絡方法としてメール以外に特定のSNSなどを希望する場合、その希望する方法により相談い応じる事を想定しています。

 

【自死遺族支援⑥】

 最後に、自死遺族支援についてお聞きします。大田区での自死遺族支援体制の事業化、予算化については私もかねてから導入するよう質問を重ねてまいりました。令和元年、今年度から自死遺族支援について事業化を始めたと聞きます。詳細をお答えください。

 

【答弁 概要】

平成31年度当初予算で新規事業として、自死遺族など自殺の関係者が想いを分かち合う場の運営経費として委託料16万円を計上しています。

この関係者によるわかちあいの場は、委託により年2回実施する予定です。

自死遺族の集いの実施経験のあるスタッフや自死遺族当事者を配置し、参加者が自らの痛み悲しみ苦しみを安心して話し合える場として配慮し、運営してまいります。

 

動画 

https://youtu.be/zrMNfLcMXNI?t=1586

以前のブログはこちら

大田区で自死遺族支援の事業化が決定しました

大田区議会平成30年第3回定例会

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