Aug 1, 2016

投票所に座ってる人って何する人?投票立会人について

こんばんは、おぎの稔です。

東京都知事、新たに小池百合子都知事誕生との報。

初の女性都知事が、課題の多い東京都政に対して、どう挑んでいくのか注目しています。

 

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さて、今日のブログのテーマは投票立会人です。

投票立会人は大雑把に言うと投票所で、最後の投票箱の前に座っている、役所の方ではない人たちです。

 

投票に行かれた事のある皆さんは、ご記憶にあるのではないでしょうか?

 

投票立会人の職務は、選挙の公正を確保するため、投票管理者のもとで主として、投票事務の執行を監視する事です。

選挙の公正を確保するということから、開票立会人(選挙立会人)が候補者の利益代表的な性格をもっているのに比して、投票立会人は公益代表人的な性格を有しており、投票管理者※のもと各投票所で3人の投票立会人(一名は投票管理者職務代理者)が指定されています。

 

※リーダー的存在

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私も今回、立会人を務めさせて頂いたので、ご報告させて頂きますが、まず最初に立会人に議員が就任しても良いのかと疑問もあると思います。

 

私自身も不安を覚え、選任にあたり選挙管理委員会に確認し、自分でも確認しました。

結論から言えば可能です。

 

 

投票立会人の推薦にあたっての留意事項には以下のような記述があります。

 

2、同一の投票区において、同一の政党その他政治団体に属する方2名以上を投票立会人に選任することができません。

3、公益の代表者として、候補者と直接関係のない公正・中立な人物

 

 

選挙管理委員会も「候補者でなく、候補者と直接の関係がある人間でなければ」との事でしたので、都知事選と都議補選、党としてどの候補の公認・支援をしていない事、都知事候補や補選の候補者とは親族・血縁関係などの関係にも無い事から、従事させて頂く事になりました。

 

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立会人によって、投票行動に影響が・・・という意見もあるかと思いますが、実際に体験させて頂いた立場からすると、立会人が座っているのは、最後の投票箱の更に奥(今回の場合、都議補選の投票箱の奥)であり、最初から立会人に誰がいるか?を遠目に見ようとしなければ、見えません。

 

 

また、多くの方は投票用紙を折りたたんで投票箱に入れます。

そうでなくても立会人と逆側に、記入面を向けて入れる方も多いので、実際、投票先についても、立会人側に向けてでもくれない限りは、立会人からは殆ど見えないのが現状です。

 

どうしても見られるのが嫌な方は、書いた面を隠す形で用紙を折りたたんでいただければ、まず見えません。

 

 

 


投票立会人には期日前、本番の2種類があり、それぞれ報酬も支給され沢山の方が関わります。

以下の立会人の配置などは一部例外もありますので、大まかな概要としてお考えください。

 

・期日前投票

 

期日前投票は午前8時半から午後20時まで。(集合8時15分)

期日前は区内18出張所と区役所本庁舎2階で7日間

※投票管理者は明るい選挙推進委員で従事

立会人各投票所に2名

(うち1名は投票管理者職務代理者含む)

報酬は一日12000円×7日間※

(半日の場合6000円)

※従事時間 一日のみ

 

・当日投票

 

当日投票は午前7時から午後20時まで(集合6時半)

区内70か所の投票所でき立会人2名※(2か所一名の所)

※その他は明るい選挙推進委員で従事

大田区は当日投票は全70投票区、立会人には一日15000円の報酬が支給され、朝昼夕支給。

 


 

 

実際に体験させて頂きましたが、これは結構堪えます。

朝6時半に行ってから20時まで、交代で食事休憩、トイレ休憩は挟むものの、投票所から出る事は許されず、衆人監視?の場で座っていなければならない。

 

つ・・・辛い。

 

 

投票箱の目の前で不正が行われるというのは、システム上、なかなか考えられず、人数が4人も必要だったのかは疑問です。

休憩などの交代要員を考えても、あと一人は減らしても良かったのでないかと疑問に思います。

 

人数確保も大変なようで、実際、私も自分から進んで申し出たというよりは、地域の代役を頼まれ、お引き受けさせて頂いたというのが実情です。

いくら報酬を頂けるとはいえ、日曜日に早朝から夜まで長時間拘束されることは身体的にも時間的にも負担になります。※

 

 

人数の適正化、負担軽減も含めて、もう少しあり方を変えられないかと思います。

まずは、当日投票者の半日従事から認められないでしょうか?

(※特に当日投票は、期日前の様な半日従事も認められない為、より大きな負担となります。)

 

 

 

 

 

 

最後に、職員さんと議員として見た選挙の裏側について

 

今回、大変さを立会人席から垣間見させて頂きましたが、職員の皆さんは立会人より早い午前5時半頃からの集合で、投票用紙の受け取り、投票所の準備など様々な仕事があります。

投票が始まれば、投票用紙の発行、受付、車いすの誘導、代理投票など、更に仕事が増えます。

 

更に投票終了後、早朝から交代制で、投票所の休憩スペースに詰めている警察、立会人と共に開票所まで投票箱を運ぶ仕事などもあり、早朝から夜まで休憩を挟むとはいえ、本当に大変なお仕事をされていました。※

 

職員の皆様、本当にお疲れ様でした。

 

 

 

 

 

選挙を支える投票所の動きも、今回拝見させて頂きました。

 

老若男女、様々な方が多種多様な表情で投票所に足を運び、投票箱に投票用紙を入れる姿は民主主義の原風景のようであり、今まで立候補者、またそのスタッフ、応援と言う形で選挙に関わってきましたが、こうした裏側を見る事が出来た事はとても素晴らしい経験になったと思います。

 

 

職員さん、明るい選挙推進委員さん、立会人の皆様が一つの投票所だけでもこれだけ大変な職務に従事され、選挙が行われている。

その事を身をもって知ったことを、自分の今後の政治活動の糧にしていければと思っています。

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