【大田区議会】海外視察についての反対討論
大田区議会第3回定例会で会派を代表して、北京市朝陽区・大連市親善訪問調査に伴う議員の派遣(中国)について、及び親善訪問調査に伴う議員の派遣(ヨーロッパ)について討論を行わせて頂きました。
議案はこちら➡http://www.city.ota.tokyo.jp/gikai/honkaigi_iinkai/honkaigi/h_29/3teirei/2903sonota.html
私は当選来、海外視察には不参加ではありますが、だからと言って親善訪問、視察そのものの価値を全て否定はしません。
しかし、現状のままの形には疑問を持っています。
例えば区長や議長だけが行く、実施は隔年にする、宿泊以外の費用、経費の限度額の設定などルールの明確化、使途の詳細の報告なども必要ではないかと思います。
昨年の報道でも大田区議会の海外視察が取り上げられましたが、区民の皆様からの疑問、疑念への払しょくに取り組むために、これだけの事をしたという成果を出せるように引き続き、取り組んでいきます。
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たちあがれ・維新・無印の会の荻野稔です。会派を代表して北京市朝陽区・大連市親善訪問調査に伴う議員の派遣について、及び親善訪問調査に伴う議員の派遣についての二つの議案に反対の立場から討論を行わせて頂きます。
大田区議会の公費を使っての海外視察は、昨年も民放に取り上げられ、注目を浴びました。
こちらにいらっしゃる議員の皆様の下へ、区民の方々からもお問い合わせがあったのではないでしょうか?
私共、無印の会は海外視察・親善訪問の在り方、価値、そのものをすべて否定する物ではありません。
先日、区議会委員会室で開催された海外親善訪問事前勉強会では、海外視察に参加しない議員の聴講も可能という事で、我が会派からも議員が参加させて頂き、大変勉強になりました。
参加したのは、私ですが・・・
私も今年の初めに個人で台湾に行ってきましたが、百聞は一見に如かず。
実際に足を運び、空気を感じ、己が目で見てこそ、判るものもあるでしょう。
一方で、他会派も指摘をするとおり、費用の在り方、情報公開の在り方について、メディアの煽りもあったとはいえ、区民の皆様から疑念を持たれている部分もあるではないでしょうか?
海外に行く以上、仕方がない面もありますが、かさんでしまう高額の経費。
参加者を見ると一部の参加者が何度も繰り返し、同じ国へ参加をしているような状態も見て取れます。
更に今回は、中国とヨーロッパの2か所、8名。全て同じ会派の方が参加をする事となっています。
勿論、その理由を参加される皆様に全て問うのは酷でしょう。
実際に我が会派を含め、すべての会派に参加の募集はございましたので、不参加を決めた理由はそれぞれの会派の都合です。
ポピュリズムと言いますか一部の報道やメディアの作った流れに流されるまま、物事の可否を議会が追認していくというのも、議会の機能不全へと繋がります。
必要があるなら、行くべきです。
しかし、現在は区民の方に対する説明が不足していると考えます。
何も、海外視察に限る必要はなく、国内視察、他、議会でどのような議論をしているのか、どのような活動を普段行っているのか?
大田区議会全体としての活動を区民の皆様へ対し、更に情報公開を行っていく必要があるのではないかと考えます。
我が会派の所属議員は現在の海外視察の在り方に疑問を唱えてきました。
会派結成後の新会派としても、同じ意見であります。
大田区議会の海外視察の在り方に尽きましては、現状では賛成はできません。
更なる、情報公開、ルールの明確化を要望させて頂き、たちあがれ・維新・無印の会の反対討論とさせていただきます。