活動停滞の懸念は?地域力を生かした大田区まちづくり条例改正
3月7日の大田区議会本会議において第56号議案「地域力を生かした大田区まちづくり条例の一部を改正する条例」が可決されました。
http://www.city.ota.tokyo.jp/gikai/honkaigi/h_28/1teirei/2801kucyougian.html
今回、この条例改正に対して、私達は反対。
反対するだけでなく、3会派12名で修正動議(修正案)を本会議に提出しました。
今回の改正案は、地区まちづくり支援事業について、地区まちづくり協議会の認定要件を改めるほか、規定を整備する物です。
改正案の規定の中に、今までにない
「活動対象地区内の全ての自治会等が協議会の認定を受けようとする団体のまちづくり活動に参加している又はまちづくり活動を承認している事」(第12条)
「1号 地区計画を検討する対象地区の全ての自治会及び商店会が、地区計画の検討を行う事について承認している事」(第14条)
という文言が入ってきます。
只でさえ地域・商店街に負担が集中している大田区内で任意団体である町会・自治会に「承認」という重い役割を持たせることが、更なる負担・責任増になるのではないか?萎縮効果は産まないか?
と懸念しています。
また、開かれた街づくりという点から見ても町会・自治会に権限を集中させてしまう事から、NPO・市民団体の活動を制約する事にもつながりかねません。
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おぎの稔政策マンガ第8弾 自死遺族支援編
昨年の決算特別委員会で質疑した自死遺族支援についてマンガにしました。
なかなか、人の生死にかかわる問題をマンガにするのは難しい部分もあると思うのですが、自死遺族当事者の私だからこそ、語れるのではないかと思い、作成しました。
前回のブログ
若者の自殺の現状と自死遺族支援の為の体制整備について
元になった決算特別委員会の質疑
遺族として自殺対策強化を大田区に訴えました。
①
②
③
ゲートキーパー研修、他、自治体の様々な取組で自死、自殺対策そのものを前進しています。
ですが、置き去りにされがちな課題に自死遺族支援があると思っています。
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おぎの稔政策マンガ第7弾:議員報酬アップ編
昨年、大田議会議員を始めとした特別職および一般職の公務員の方々の給料UPが決定しました。
詳しい経緯は下記より
大田区議会議員等の報酬増に反対しました。
議員等特別職については、私は選挙の際も「身を切る改革」とお訴えをさせて頂いたこと、11月13日付で出された大田区報酬審議会答申でも平成27年7月1日現在、大田区長の給料は23区で7位、委員長は8位、議員は8位、教育長は15位であり、大田区の特別職の給料は「概ね均衡する水準」と大田区の審議会の答申でも出されている事からも、上げる必要性は薄いと反対致しました。
年額11万4929円の給料アップ。
物価の値上がりに伴い必要である、妥当であるとの意見もありましたが、私は上記のような理由、および区民の皆様にお訴えさせて頂いたお約束である事からも反対を致しました。
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【テレビに出ました!】イメージ戦略と多様な人材確保について
有難い事に3月1日放送のフジテレビのノンストップの中で、公募議員の不祥事や選挙におけるイメージ戦略について語る機会を頂きました。
新宿の伊藤陽平区議、世田谷の薗部誠弥区議と共に出演させて頂きました。
撮影風景(^^)
さて、放送の中ではポスターや候補者のイメージ戦略の部分だけをピックアップする形になりましたが、実際はもっと様々な事をお話させて頂きました。
こうして、補足・説明が出来るのはSNS、インターネットの良い所ですね!
この件の前提として、リンク先の伊吹元衆院議長のお話があります。
【不倫・宮崎議員辞職】自民・伊吹元衆院議長「公募制度失敗だった」 – 産経ニュース http://www.sankei.com/politi…/…/160218/plt1602180050-n1.html
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>伊吹氏は「公募は短期間にやらないといけないので、一流大学を出て、ハンサムで、海外留学をしたり、ベンチャー企業を手がけている、弁舌さわやか理路整然、別の言い方をすれば頭でっかちで現実が分からない人が選ばれることが多い」とも述べた。
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私も薗部議員も、現職の議員の秘書やスタッフではあったので、純粋な完全公募ではありませんが、この発言を受けて、公募から入った議員の一人として、現在の政党の戦略がどうしてもそうなっている事、そしてそれは政治家・政党の側にも問題があるだろうという事をお話させて頂きました。
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学校現場での持病への理解・啓発について質問しました。
大田区議会平成28年第一回定例会3日目(2月26日)一般質問に立ち、学校における疾病への啓発について質問しました。
この質問を行うにあたり、私自身、自分の過去を振り返りました。以前のブログでも触れていますが、私はてんかんという疾患を抱えています。
私がてんかんの発作を始めて起こしたのは高校生の時だったと思いますが、それまで学校・家庭等ではてんかんについて知る機会はありませんでした。
発作からすぐは運転免許の取得が出来ない事を知らずに、教習所に行き教習を受けられない事を告げられただけでなく、アルバイトで貯めたお金が半分くらいしか戻ってこなかったという体験もしました。(´・ω・`)
自分たちはどうして学校でも社会でも何も触れてもらえないのか?
まるで「いない」ような扱いを受けているのか?
不思議な気持ちでした。
議員になって学校教育の場で、故触れないのか質疑を作るにあたり、区の理事者の協力の下、相談・調整し、共に質疑を作りあげていく中で判った事があります。
国の学習指導要要領※の中に「健康な生活と疾病の予防について理解を深めることができるようにする」とあり、予防、健康増進が学校教育の基本となっている事かで、そもそも予防の難しい様々な疾患については触れる事が出来ないとの事でした。
確かに、国の方針にそのまま従っていては難しいかもしれません。
しかしながら、私からは、国際化、共生社会の推進と言う点からも、様々な困難、課題を抱えた方への支援、理解の環境整備は必要であり、その理解を子供の頃から深めていく為にも、これらの疾患等について教育現場等で取り扱う必要があるのではないか?
一人一人の個性、課題であるという点から人権教育としての指導が出来るのではないか?と提案をさせて頂きました。
区からも前向きなお答えを頂けたと思います。
今後とも、様々な困難や課題を抱えた方が生きやすい社会を作り上げていく為に、声を上げていきます。
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【メディア出演案内】フジテレビ3/1(火)9:50~
【テレビ出演ご案内&デジタルネイティブ議員近況報告会 報告】
放送:3/1(火)9:50〜フジテレビ「ノンストップ」
一般社団法人 ユースデモクラシー推進機構様による デジタルネイティブ議員・近況報告&勉強会でした。
私は翌日のデジタル・ハリウッド大学院での意見交換会にも参加させて頂きました。
1985年以降生まれのデジタルネイティブな若手議員が集まっての意見交換、問題提起、意識共有の場になり、私としても勉強、刺激になりました。
そこではコミケに申し込んだお話も出ました(^-^)
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男性障害者と女性専用車両について
男性障害者も乗車できるの? 女性専用車両、説明改善を要求 共同通信
http://this.kiji.is/75401132206555141?s=t
総務省近畿管区行政評価局は25日、電車の女性専用車両について、障害のある男性が乗車できるのか説明が不十分だったり、視覚障害者の男性が点字ブロックに従って歩くと女性専用車両に誘導されたりするケースがあるとして、国土交通省近畿運輸局に改善を求めた。
行政評価局の調査によると近畿ではJR西日本や近鉄、阪急電鉄など12社が女性専用車両を導入しているが、車両のステッカーや駅構内の案内表示では、半数の6社に障害のある男性の乗車について記載がなかった。英語表記や放送案内をしている会社はゼロだった。
女性専用車両、男性障害者もOK 行政評価局「周知を」
http://www.asahi.com/articles/ASJ2S6WWVJ2SPTIL027.html 2016年2月25日 朝日新聞
鉄道各社が導入する「女性専用車両」をめぐり、近畿管区行政評価局は25日、鉄道事業を所管する近畿運輸局に対し、男性の身体障害者やその介助者も利用できることを周知するよう改善を求めた。近畿では、車体やホームでそのことを知らせる表示が普及しておらず、男性障害者の側から、乗りにくいといった相談が寄せられていた。
評価局の調査によると、男性障害者の乗車を全面的に認める事業者もあれば、障害者か介助者の一方が女性なら可能とする事業者もある。
車体やホームに利用可能と表示していたのは、近畿の12事業者のうち、京阪電鉄、阪急電鉄など6事業者(50%)。一方、関東では15事業者のうち14事業者(93%)が表示していた。
女性専用車両が先頭や最後尾にあるのは、関東では鉄道46路線のうち41路線(89%)あるが、近畿では31路線のうち4路線(13%)。駅のエレベーターから点字ブロックで誘導される車両が「女性専用車両」であることが多くなる。このため障害者の側から「障害者も使えるということが知られていない現状で女性専用車両を避けようとすると、移動が長くなる」と指摘があった。そのため、車両設定の見直しも求める。(太田成美)
女性専用車両に男性障害者乗れる?…関西基準なし 読売新聞 2016年2月25日
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20160225-OYO1T50019.html
関東は統一
>関東で統一ルールが進んだのは、障害者らホーム上の移動に不安のある人の負担を、少しでも減らそうという配慮からだ。女性専用車両は、関西では約9割の路線が中間の車両に配置され、障害者用エレベーターと近いケースも多い。同評価局が主要50駅を調査したところ、点字ブロックに沿って歩くと、女性専用車両に誘導されるケースが30駅で見受けられたという。
Twitter上でこの記事について言及したところ、多くの反応を頂きました。
女性専用車両については法的根拠、そもそも論、優先車両など様々な議論もありますが、私は今起きている女性への痴漢などの性犯罪への対策の為の処置として必要であると思っています。
根本的には性犯罪・痴漢を撲滅しなければ解決にはなりませんが、残念ながら撲滅の為の効果的な対策は打てていないと思います。
痴漢撲滅の為の効果的な対策が打てず、女性が安心安全に公共交通機関を利用できないという、男性に比べて恐怖・不利益を被っている以上、対応は必要になると思います。
一方で、記事にあるような現在、乗車を制限されないはずの障害を持った男性等についての情報提供、案内が不十分であるならば改善をしていかなければならないと思っています。
障害を持った方々や児童が周知不足を理由に乗車出来ていないというのであれば、対策は必要になります。
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政治を全世代に開放する?被選挙権年齢引き下げについて
すべての世代に被選挙権を。
OPEN POLITICS―“政治”を全世代に開放する
今、政治を変えるとき。
OPEN POLITICS HPより
18歳選挙権、選挙年齢の引き下げが話題になる一方で、下記のような動きもあるようです。
被選挙権年齢も引き下げを 学生らが署名活動へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160218/k10010414051000.html
選挙権を得られる年齢が引き下げられるのを受けて、若者がより政治に参加するためには選挙に立候補できる被選挙権の年齢も引き下げる必要があるとして、大学生などのグループが実現に向けて署名活動を行っていくことを明らかにしました。
団体は会見で、選挙権を得られる年齢が引き下げられて18歳以上になる一方で、被選挙権の年齢は、衆議院議員や地方議会議員、市区町村長が25歳以上、参議院議員と都道府県知事が30歳以上のままで、世代間格差が生じていると指摘しました。そのうえで、大学3年生の後藤寛勝さんは「現状では私たちの声を直接、反映してくれる政治家が国会内にいない。この国の重要な議論に私たち若者の声が直接、届くようにしたい」と話し、被選挙権年齢の引き下げに向けて署名活動を行っていくことを明らかにしました。
今後、何歳まで引き下げたらいいかや実施方法なども考え、今国会の閉会までに集まった署名や具体的な案を総務大臣に提出したいとしています。
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【記事紹介】違う視点から民泊の可能性を考えてみる
週間住宅様で連載中の民泊革命2016年2月22日号(第7回)に、先日の東京若手議員の会の大田区の民泊条例についての視察について記事が掲載されました。
週間住宅 online 民泊革命 第7回東京の若手議員が視察/現地見てイメージに変化
若手議員の会の視察や、大田区での審議報告については以前のブログをご確認ください。
主要な議論のテーマだけではなく、多様な面から民泊の在り方を考えたほうがいいとの思いもあり、こうした形で視察が出来た事はたいへん有難く思います。
大田区国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業(特区民泊) 大田区HP
以前のブログ
「防災協定」という形にはなりませんでしたが、私が区議会での議論の際にも指摘させて頂いた、ホームページでの民泊認定事業者の公表について、大田区のガイドラインを見ると認定施設の名称、所在地を公表する旨が記載されています。
いくら「違法だ」と言っても、手間をかけて申請をし、現状より厳しい条件の中での運用を求めるのであれば、正規の認定をクリアし、運用して行く何らかのインセンティブを設けなければならないと訴えてきました。
区がHPで公表するというある種のお墨付きを、目に見える形でつけていく。
違法なものとそうでないものの間に線を引いていく。
そうする事で違法・悪質な民泊を無くしていくと共に、区民の理解も深めていく事が出来るのではないかと思っています。
既存の旅館業との兼ね合いもありますし、区民の理解を得る中で、まず第一歩として、区のHPでしっかりと認定をされたことが明示される意義は大きいと思います。
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じぇじぇじぇ条例、かだって会議。市民参加型の議会とは?
東京若手議員の会の上部組織である、関東若手市議会議員の会のメンバーと共に岩手県久慈市の久慈市議会を視察させて頂きました。
日帰りの強行軍で、多少疲れましたが、2014年3月4日施行の久慈市議会の議会基本条例、通称「じぇじぇじぇ条例」から来る議会改革の取組について勉強させて頂き、とても参考になりました。
平成25年度前期連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台ともなった岩手県久慈市ですが、通称で「じぇじぇじぇ条例」を制定した事も話題になりました。
このじぇじぇじぇは、上記の「あまちゃん」内でも主人公が使用し話題になった方言ですが、北三陸地方の方言で、驚きを表す言葉だそうです。
「え~!」といった感じでしょうか?
http://www.city.kuji.iwate.jp/data/open/cnt/3/635/1/jourei.pdf
以下は久慈市議会基本条例前文です。
おら達の住む久慈市は、碧い海と緑豊かな大地に囲まれた自然いっぺぇの郷土であ り、このことをおら達は誇りに思っている。
久慈市民(以下「市民」という。)からの直接選挙によって選ばれた議員どうで構 成する久慈市議会(以下「議会」という。)は、おんなじように市民からの直接選挙 によって選ばれた久慈市長(以下「市長」という。)とともに、久慈市を代表する機 関である。
この二つの代表機関は、おたげぇに市民の思いに応えるために、議会は議員どうに よる合議制の機関として、市長は独任制の機関として、与えられた権限のもとにおた げぇの特性のいいとこを生かして、市民の思いを市政にちゃんと反映させるために競 い合ったり、協力し合ったりしながら、久慈市にとって一番いい意思決定を導くため の共通の使命が与えられている。
おらぁどう議会は、議会に与えられたこの使命を達成するために、これまでにない 発想により、まさに“じぇじぇじぇ”な議会を目指していくべぇという思いを込めて、 この条例(通称「久慈市議会じぇじぇじぇ基本条例」という。)をこさえ、市民の思 いに力いっぺぇ応えていくことを決意する。
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