ガチャは悪い文明か?香川県とガチャ規制について
こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。本日は香川県のネット・依存症対策条例についての続報です。先日、香川県議会議員の方が以下のようなブログを投稿し波紋を広げました。
ネット・ゲーム依存症対策条例、何が大事なのか。(改題) : 社民党香川県連合 代表 高田よしのり
高田議員はブログで今回の条令提案はもともとの狙いがゲーム内で行われるアイテムやキャラクターを引くためのクジのような仕組みの「ガチャ」についての規制だったと述べられましたが、投稿後、条文の整合性についての批判と共に下記の記述も批判を浴びました。
>ガチャ総額では途方もない額がゲーム会社に入っています。このお金からは何も生産しません。まさにギャンブルマネーと同じ経済循環しにくい、不健全なお金です。
(のちに謝罪、削除されました)
サービス産業やエンターテイメント、文化産業を軽視しているともとれる内容です。当然のことながらゲーム会社、クリエイターは霞を食べて生きているわけではありません。ご家族もおります。こうした課金がアニメや滑り台、施設の修繕費や実物大の飛行機模型になるなど、ファンに還元されることや文化財の修繕費用になる事もあります。
また、高田議員はブログでこうも述べています。
私はゲーム依存症対策は、「ソーシャルゲームでのガチャの問題がほとんどすべて」と言って良いと思っています。
最初からガチャの問題の話であるならば、一定の支持はあったかもしれません。しかし当初ゲームだけに限らずスマホやネットを槍玉にあがっていました。また、素案ではオンラインゲームを指して射幸性があるとしており、ガチャの文字はありませんでした。「お金の問題」を子供のスマホやゲームの「利用時間の問題」と捉え、その時間を制限しようとするなど、「よくわからないが悪そうだから規制したい」とも思える内容です。「条例提出者側も問題についてよく理解をしていなかったのではないか?」と批判を浴びるに足る内容だったと思います。
そもそも、ガチャの問題だけが全てなのでしょうか?
香川のゲーム依存症対策条例、本当の狙いは「ガチャ規制」? 検討委員が「理解してもらえない。残念」とブログで語る
ガチャというと、キャラクターや装備などを引き当てる為の課金と注目されやすいしれませんが、ゲームのプレイ時間を短縮するためのアイテム購入、道具やキャラクター枠の拡張などにも、ゲーム内でお金は使われるので、利用時間を制限すればガチャの問題が全て解決に向かうわけではありません。むしろ悪化する可能性もあります。目的がガチャ規制にあると言いながら、この条文の内容は整合性が取れません。
重課金の問題はどちらかといえば大人の問題です。そもそも、18歳未満が禁止のゲームもあり、カードの購入や保護者のクレジットカードを使った決済で大量に子供がお金を使ってしまうというなら、まず家庭でちゃんと止めるべきです。親が教師が地域が子供と向き合うべきです。条例にする話ではありません。
ゲーム依存症自体、まだ詳細が不明であり軽々に判断できるものではありません。その中で今回話題になったスマホやゲームの一日野時間制限をどう正当化するのでしょうか?
今回、多くの意見が香川県、県議会に寄せられていると思います。香川県議会はここは一度、立ち止まり、条例案の提出を見送り依存症対策にしっかりと向き合った条例案として再提出する必要があるのではないでしょうか?
私自身、少しだけスマートフォンでオンラインゲームで遊ぶことはありますが、重課金やガチャについての問題、議論がないわけではありません。確率や天井の問題など、これを機に議論が進むと良いかもしれませんね。
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