Jun 6, 2022

東京都と合意!?新空港線・蒲蒲線について

こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。本日は、6月6日に松原区長が記者会見をしましたが、新空港線・蒲蒲線について東京都との費用負担について合意が出来たとのことで、その資料を共有いたします。



 

これまでも計画の遅れや都との交渉の矛盾を指摘してきた新空港線・蒲蒲線について、合意がされたとのことでしたが、その内容には正直、驚きました。

 
【新空港線・蒲蒲線について】
まず、誤解も多いですが新空港線・蒲蒲線は羽田空港直通ではなく、東急多摩川線を蒲田から京急蒲田の下まで伸ばす計画です。 新空港線(蒲田止まり)。

東急多摩川線のホームを地下に落とし、池上線とも別れたホームになり、その多摩川線を京急蒲田駅の地下まで伸ばします。そのため。京急蒲田地下で空港線に乗り換える形になります。

① 総工費予想は100億増えて約1360億円に。大田区と東京都との費用負担割合は7:3。財政規模では東京都の方が遥かに巨大であるのに、大田区が7割負担。 それだけで約317億円の区の負担。 既に予算計上されている第三セクター設立のための出資金(1.8億円)が今後増資でさらに大田区がお金を出していく、その第三セクター(事業主体)が負担するために予想される借入金なども考えていくと、区の負担がどれだけになっていくのか。まだわかりません。

②京急蒲田地下での地下新駅と、既存の京急線への乗り換えも約6分20秒と予想。下から上がって京急線のホームまでが6分、蒲田から京急蒲田間の電車の移動時間もあるでしょうし、実際は京急蒲田駅のホームに行くのに約7分半くらい。 徒歩での移動と時間自体はさほど圧縮にならず、蒲田の近隣の商店街は利用されなくなる懸念ある中で、これは地元にメリットがあるのでしょうか?

③ 今は改札を出たら目の前にあり、簡単に接続できる東急多摩川線・池上線とJRの蒲田駅の改札。1分そこそこで移動出来たはずが、地下化する多摩川線蒲田駅とJR蒲田駅の乗り換え時間は約5分20秒。4分以上、時間が増えます。多摩川線と池上線のアクセスも、同じホームにあったものが地上と地下で別れるので大幅に悪化します。もともと課題だった多摩川線の快速運航で益が飛ばされるかもしれない話も未解決。問題は多いです。

新空港線・蒲蒲線の開通は、まだまだ決まっていないが2035年を目指したいとのこと。その頃に本当に必要になるのか。羽田空港アクセスをめぐり様々な自治体や企業が動いている中、大田区が取り残されて空港があるだけの自治体になってしまっていいとは思いません。しかし、鉄道を敷けばいいのか。既存の路線を不便にする形、先行しているJRとも競合しかねない形がいいのか、疑問です。

大田区民、特に多摩川線沿線にとって本当に便利になるのか。多摩川線沿線に住む議員として、引き続き、取り組んでいきます。

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