Oct 12, 2021

大田区のワクチン接種体制と今後の展開について

大田区議会議員のおぎの稔です。大田区議会決算特別委員会にてワクチン接種の体制、廃棄防止、今後のワクチン接種券の活用、集団接種会場の体制について質問しました。

ワクチン接種について区民の皆様やSNS上でご質問頂いたことも併せて質問させていただきました。

 

1、大田区はなぜワクチン接種を他区市町村のように途中で予約取り消しにならなかったのか?

⇒必要な分量を見定めて予約枠を設定していた。(その分スタートが遅い部分もあったが、予約された方にやっぱりダメという事にはならなかった)

 

2、ワクチン破棄について

⇒接種申し込みに対する廃棄比率は0・27%。やむを得ず数本の注射器の破棄が生じるケースは増える傾向にあります。特に接種をされた方が増えてきたことで破棄も増えつつある。

 

3、過剰摂取や間隔を開けない接種について

⇒電子申請やコールセンターで事前に受付をし、接種に問題がないことを確認のうえ、当日に余剰が出た際に接種の案内をしています。(キャンセル待ち含み、確認の上接種。)

 

4、ワクチン接種券について 

⇒国が年内を目途にデジタル化する方針を示しており、準備を進めている状況です。自治体向けの説明会も開催されたことから、区としても国の動向を注視し、速やかに対応してまいります。

 

5、集団接種会場について

⇒10月までに予約を終了し、11月までの完了を目指しております。また、12月以降も12歳の誕生日を迎える方や転入者、新たに接種を希望する区民向けの接種体制も必要なことから、会場を大幅に縮小するものの補完的な接種体制を検討しております。

6、3回目の接種について

国は2回目の接種を終了後、概ね八か月以上経過した方を対象に、3回目となる追加接種を実施する方針を各自治体に示しています。

補完的に続く1・2回目の接種と新たな3回目接種を同時並行で実施していく可能性があることから、状況を注視し円滑な接種体制を構築してまいります。

 

引き続き、大田区の施策について疑問点などございましたら、遠慮なくお問い合わせください。

 

 

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<衛生費> 
新型コロナウイルス感染症拡大下でのワクチン接種体制について

【質疑①】
1、ワクチン接種の体制、接種スピードについて

大田区ではワクチン接種を現在、積極的に行われており、VRSの摂取状況を見ると、10月1日時点で、区民の78・1%が一度目の接種を、区民の68・1%が2回目の接種を終えています。区、また各医療機関、接種会場でワクチン接種を行っていただいている皆様に感謝いたします。

さて、国のワクチン提供体制も先行きが見えず、途中で方針変更などもあり、現場には混乱もありました。墨田区のようにスピード感を持って体制を構築し、区民に提供をした自治体もある一方で、杉並区のように予定していた数量のワクチンの提供が途中で行われなくなり、急遽予約の取り消しを行った、区のあります。大田区はそうしたことがなく、現在もどんどん接種を区民に呼びかけており、十分な体制が構築できているように思います。ワクチン接種体制について、区の所感をお答えください。①

【答弁①】

区は、区内の約260か所の身近な医療機関で接種できる体制を構築するとともに、日本工学院専門学校やキヤノン株式会社のご協力のもと集団接種の体制を整えてまいりました。ファイザー製ワクチンを割り振る際には、一時的に供給が不安定になっても予約の取り消しをすることのないよう、1回目の接種の際に2回目分の必要量を見極め、医療機関への供給や集団接種の予約枠を設定してまいりました。

 

2、ワクチンの破棄数について

ありがとうございます。一方で、様々な理由で残念ながらワクチンの破棄が起きていると聞いています。破棄0というのも無理だということはわかりますが、ワクチン購入もまた税金で、必要としている方も全国に多くいる中、あまり沢山、破棄が出ることは望ましくありません。ワクチンの破棄についての最近の状況を教えてください。②

 

【答弁②】

これまでも集団接種会場で貴重なワクチンの廃棄が極力生じないよう、電話や電子申請によるキャンセル待ちの対応をしてまいりました。8月は1日平均287件の申し込みがありましたが、昨今の接種状況の大幅な進捗に伴い、9月は28件と10分の1まで減少しています。キャンセルの際にご案内できる待機者の減少にともない、接種申し込みに対する廃棄比率は0・27%と、やむを得ず数本の注射器の破棄が生じるケースは増える傾向にあります。

 

【質疑③】
3、キャンセル待ちの対応について

大田区ではキャンセル待ちについてどのように対応をしていますか?
また、どんどん打ってほしい一方で、キャンセル待ちに際しても、接種してからの感覚も大切ですし、他自治体ではワクチンを3回、4回と打ってしまっている方がいるともニュースで出ています。故意か過失かはともかく、重複や期間を開けずに接種してしまうことも防がなければなりません。区のキャンセル待ち対応についての体制についてお答えください。

 

【答弁③】

ワクチンの接種の予約にあたっては接種を受ける方の安全を最優先とし、ワクチンの接種回数、種類、接種間隔の確認することが重要です。このためキャンセル待ちは電子申請やコールセンターで事前に受付をし、接種に問題がないことを確認のうえ、当日に余剰が出た際に接種のご案内をしております。

 

【質疑④】
4、破棄を防ぐための対応

さて、破棄を防ぐために、出来るだけの対応をしていく必要があります。
破棄を防ぐための、対応についてはルールではなく現場の運用で行われている部分も大きいと聞きます。対応のマニュアルが必要ではないでしょうか?今後の集団接種会場でのワクチン接種の事も含めて、破棄を防ぐための体制整備について大田区の見解を伺います。

答弁④】

キャンセルの待機者がワクチンの余剰数に満たない場合は、接種の付き添いでいらっしゃた方や医療従事者など、会場内に希望者がいる場合に接種をしております。接種の進捗に伴い厳しい状況ではありますが、引き続き、感染症対策課が接種会場と連携し、ワクチン管理をコントロールするとともに、積極的にキャンセル待ちを募集し破棄を減らす努力をしてまいります。

 

【質疑⑤】

5、ワクチン接種券

今後の社会生活の再開にあたってはワクチン接種の有無、それによって飲食店やスポーツ、イベント、施設の利用などを判断する流れにもなっていくと思います。一方で接種券には個人情報も記載されており、用紙を切り離せばよいのですが、普通の紙にシールを張ったものになりますので耐久性も弱く、脆い状態です。簡単に破けてしまうでしょう。何かしら、ワクチン接種の証明が別途必要です。国の方でもそうした事について今後対応する予定があり、区に対して法定受託事務としておりてくると聞いています。教えてください。

【答弁⑤】

接種の事実は接種済み証を基本とし、ワクチン接種証明書いわゆるワクチンパスポートは海外渡航が必要な場合に限り、区市町村が発行をするものとされています。

国は感染防止対策の推進と併せて、社会活動の正常化に向けた取り組みとして、予防接種済証やワクチン接種証明書を積極的に活用する考え方を示しております。また、年内を目途にデジタル化する方針を示しており、準備を進めている状況です。先般、自治体向けの説明会も開催されたことから、区としても国の動向を注視し、速やかに対応してまいります。

 

【質疑⑥】
 
6、集団接種会場 
集団接種会場におけるワクチン接種は、10月中をもって終了し、体制が縮小します。一方で、今後、引っ越してきた方、まだ打っていない方、年齢が上がる方などもおり、今後も一定数必要です。また、3回目という話も報道等で流れており、先を見据えて準備が必要となります。区の見解をお伺いします。

【答弁⑥】

区は感染防止の取り組みとして希望する区民のワクチン接種を進め、委員お話の通り概ね10月までに予約を終了し、11月までの完了を目指しております。また、12月以降も12歳の誕生日を迎える方や転入者、新たに接種を希望する区民向けの接種体制も必要なことから、会場を大幅に縮小するものの補完的な接種体制を検討しております。また、国は2回目の接種を終了後、概ね八か月以上経過した方を対象に、3回目となる追加接種を実施する方針を各自治体に示しています。

補完的に続く1・2回目の接種と新たな3回目接種を同時並行で実施していく可能性があることから、状況を注視し円滑な接種体制を構築してまいります。

 

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