Sep 10, 2020

23区1区分丸々流出?ふるさと納税の課題

 

 こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。本日から令和2年大田区議会第3回定例会が開会されました。松原大田区長の冒頭あいさつにてふるさと納税の状況について報告がありました。それによると、令和2年度の東京23区のふるさと納税による、特別区民税の減収額は約424億円に達する見込みとのことでした。特別区民税の流出額はここ6年間で約46倍に増加しています。特別区民税の23区平均額である約437億円と並ぶ額なので、23区全体の中から1区分、丸々区民税が流出しているようなものなのですよね。

特にこのコロナ禍で様々な対策にお金がかかる中、これはきつく、都民の税金が都民のために使えなくなっていきます。

 

大田区も令和2年度には約25億円の減収額見込みとなっており、こうした制度に対する抜本的な対策が求められます。ちなみに大田区の平成31年の特別区民税の収入額は約753億円です。(令和元年度大田区税務概要)

大田区の減収額の約25億円は、平成27年時と比べても3倍強となっています。

>27年中、大田区民の方が利用したふるさと納税によって、翌年、特別区民税から控除される額は約7億4千万円。

一方で、大田区への寄附は31万円5千円でした。

 

収入31万で支出は7億円。どうなる?ふるさと納税制度

 

以前、発行した同人誌でも話題にしたのですが、ふるさと納税には課題が大きいです。

 

 

 

大田区の返礼品で取り返せという意見もあるでしょうけど、私はふるさと納税自体が作られた当初の目的から逸脱して、(納税する予定の)税金でお土産を買う制度になってると考えており、なかなか積極的にご案内をしていません。皆様、いかがお考えでしょうか?

 

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