Jan 15, 2020

大田区の花火大会中止!?五輪と地域行事をどう考える?

 みなさん、こんばんは大田区議会議員のおぎの稔です。本日、15日に開催された大田区議会地域産業委員会で報告された件についてご報告します。

 大田区では平和への願いを込め、昭和59年に大田区平和都市宣言、昭和62年からJAZZコンサートや式典、花火の打ち上げを行ってきました。平成2年からは「平和・原爆のパネル展」平成3年からは「平和の映画キャラバン」も開催してきましたが、本年、令和2年度は東京2020オリンピック・パラリンピック大会という特殊な事情から、多摩川河川敷での8月15日に恒例となっている花火の打ち上げを中止すると委員会に大田区より方針が示されました。平和都市宣言記念事業としての式典、コンサート、パネル展やキャラバンは例年通り行われる予定です。

 五輪開催については地域のお祭り、行事、イベント、お神輿といった行事にも少なからず影響をしてくるのではないでしょうか?

 

 

(画像は昨年の花火の祭典の案内です)

昨年も強風で中止となってしまった事もあり、本当に残念です。

大田区平和都市宣言記念事業「花火の祭典」

 

千葉県の手賀沼での花火大会も同様の理由です。(手賀沼花火大会中止に 東京五輪で警備要員確保できず)

 

 警備員の確保が困難である事。また東京オリンピック・パラリンピックと重なり。五輪大会時は大会警備等で大規模な動員があり、警察・消防の協力が得られにくい時期である事も挙げられます。いくつか、委員会で質問をしましたが

 

・影響を受ける可能性のある他のイベント 観光国際都市部としては秋のふれあいフェスタがある。人出の確保困難という意味での影響はないが、警備員の人件費は高騰している。

・協賛金は今年は求めない
・告知 予算が決まらないと最終的な確定はできないが、方向性として花火をやらないと決めた。今後告知をしていく、との事でした。

 

 また、大田区も開催時期をずらす事が出来ないか検討した事も明らかになりました。5月から11月までの期間での検討ですが、4月~5月は「春宵の宴」、9月~11月は「OTAふれあいフェスタ」があり、6~7月は梅雨の時期との事で難しく、日程をずらすことはできないとの結論にもなりました。

 昨年、花火の打ち上げが中止になった際、多くの区民の方から延期はないのかとお問い合わせを頂き、委員会で質問をした事がありますが、私は8月15日をメインに添えた上で、花火大会は予備日を設けたほうがよいのではないか、と考えています。あくまで花火大会ではなく平和都市宣言事業である事が大切です。一方で、その日でなければ平和の尊さを語れないわけではありません。現に今回は天候不順ではなく、五輪を理由に半年以上前に中止を決定しているのですから多くの区民の方が花火に触れ楽しみ、平和の尊さを実感できるように施策を設けるべきだと思います。

LINEで送る
Pocket

関連記事

Comment





Comment



CAPTCHA