Jan 15, 2020

昨年は損害賠償3件、清掃車の安全走行を!

 

 こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。昨年の大田区議会第3回定例会、決算特別委員会において私は、清掃車の安全走行について質問しました。朝慌ただしい時間に清掃車で作業をされる方も慌ただしく走りながら作業している光景をよく目にします。ヒヤッとする思いをした方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 これでは事故が起きる可能性があり、実際に昨年は3件、損害賠償案件も起きています。

 区民の方だけでなく、清掃作業に従事されている方の為にも、安全走行が大切です。同様に地域の方から、ゴミを放り投げるように入れ、飛散したゴミを放置していったという苦情も頂きました。大田区議会ではゴミの収集のための箒の配備も提案しましたが、清掃車の安全走行や落ち着いた作業を要望し、区の側にも清掃従事者の方がそうした安全作業が出来る環境を要望していきたいと思います。

 

【2019年に行われた大田区議会定例会内での清掃車関係の報告】

区の義務に属する損害賠償額決定に係る専決処分の報告について これらは議案ではなく、専決処分の報告という形で議会に示されます。

清掃車関係以外にも区の所有する自動車の事故や野球ボールによる住宅の破損など、報告されていますが今回は割愛します。

●令和元年第4回定例会 報告第 38 号ー6

ごみ収集作業車による負傷及び車両損傷事故 賠償金額16 万 5344 円

●令和元年第一回臨時会報告第 12 号ー2、3

ごみ収集作業中の車両損傷事故 2万 1600 円

ごみ収集作業車による物損事故 5万 4000 円

【質問】

環境清掃費について質問します。日頃からの清掃業務、また台風や大雨、きつい気候状況のなかでも、作業にあたっていただいている皆様にまず、感謝をもうしあげます。さて、

【清掃①】清掃車の安全走行

 清掃車で作業をされている様子を見ると、とても慌ただしく、回収されている方も走っており、車も狭い道、通行量の多い時間に限らず走ってるように見える。これは、この時間までに終わらせろという決まりがあるのでしょうか?

 

【答弁】

 ゴミの収集作業は清掃車が各集積所を回ってゴミを収集し、ゴミがいっぱいになった時点で、清掃工場等の処理施設に運搬します。

 そこでゴミを下ろしたのち、再び収集地区に戻り、ゴミの収集をおこなう作業を繰り返します。小型プレス車の場合、この作業を週前半はおおむね6回、週後半はおおむね5回おこなっております。清掃工場等の搬入時間が15時45分までとなっているため、ゴミの収集は清掃工場への移動時間を踏まえおおむね14時から14時30分ごろを目安に作業が終了するよう計画し、実施している所です。

 

 

【清掃②】

 特に商店街や露店の前など事業所周辺のゴミ処理所はゴミが多く、衛生問題やカラスなどの害獣問題も起きる、一方で、人通りが多く、危険な地域や、逆に少ない地域、運行順のバランスも大切だと思います。最近はマナーや衛生環境も向上、技術の進歩もあり、衛生環境もかなり向上しています。負担減や安全安心も心掛けるべき。これは区民の方だけでなく、訴訟案件などでも清掃車も出ていますので、安全安心についても心掛けるべきです。働いていただいている清業務の方もそうです。いかがでしょうか?

【答弁】

 

 清掃事務所では各集積所に出されるゴミの量を踏まえ、道路の混雑状況や人通りの多い地域、事業所・店舗の多い場所等を考慮しながら効率よく収集できるよう、清掃車ごとにルートを設定し、ゴミの収集を行っております。

ゴミの収集に当たっては安全作業が第一であり、収集時間につきましてもごみ量を踏まえ、適切な車両台数を配置したうえで計画した時間内に作業を終える事が出来るようにしております。また、通勤通学の時間帯と重なる場所に置きましては周囲を十分に確認して収集作業を行うよう職員にも周知している所です。

 区としましては公衆衛生保持の観点からゴミの収集を出来るだけ速やかに行うと共に、区民の皆様に不安を与える事のないよう、引き続き安全作業、安全運転を第一に作業を行って参ります。

 

【清掃③】清掃車の用具

 朝急いでいるだろう時に、ゴミ袋を放り投げるような形で、清掃車に入れている時がり、その際に、ゴミ飛散する時があると苦情をいただきました。それが未回収のまま、通り過ぎてしまったという事があったそうです。慌ただしくしていて、気づかなかったのかもしれません。

 清掃車には掃除用具等、どのようなものを配置してるか確認をしたら、ベニア板を二枚、いわゆるカキ板を配置、ヘラのような形で使用されているとの事です。用途を考えると、箒等の配備も望ましいとおもうが、見解を伺います。

 

【答弁】

 ゴミの収集においてはゴミが周囲に飛散する事のないよう気を配りながら、清掃車にゴミを積み込んでおりますが清掃車の構造上、ゴミを圧縮しながら積み込むため、ゴミが周囲に飛散する事もございます。

 議員お話の通り、清掃車にはカキ板と呼ばれる約30cm四方のべニア板が二枚常備されており、ゴミが飛散した場合カキ板を使って路上にあるゴミを集めるようにしているところです。箒などの清掃用具の配備につきましては、清掃車に格納場所を設ける必要がある事、23区全体のゴミの収集運搬を請け負っている養生会社と調整が必要になる事から、東京23区清掃協議会に意見を上げて検討を求めていきたいと考えております。

ゴミを積み込む際には周囲に飛散する事が無いよう。改めて、職員に指導し、区民の方にご迷惑が掛からないように対応してまいります。

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