パラリンピックを活かして、大田区からヘルプマークの啓発を!
こんばんは、大田区議会議員のおぎの稔です。いよいよ、令和元年、2019年も残すところ僅かとなり、2020年が目前に迫ってきました。来年はオリンピック・パラリンピックも東京都で開催されます。今回のブログでは、私自身も普及推進活動に参加している、ヘルプマーク(ヘルプカード)について取り上げさせていただきます。
(写真はヘルプマーク普及推進活動中のもの)
ヘルプマークとは「援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマーク」と東京都のHPにはあります。
以前も取り上げさせていただきましたが、私自身てんかんや発達障害といった見た目では判断の難しい障害、疾患を抱えています。他にもヘルプマークには妊婦さんなど、助けを呼び掛ける、という意味合いがあるのですが、赤に十字で赤十字の献血と間違えられる事もあり、まだ認知は進みきってはいません。鉄道会社に協力をして頂いていること以外ですと、福祉系の部署での啓発が多い事もあり、一般の方への認知がまだ弱いのではないか、と思う所もあり、大田区議会で例えばスポーツに関連するイベント、区内の医療、スポーツ施設、教育施設などでの周知、啓発の協力を働ききかけるべきではないか、と質問をしました。
東京2020大会開催に合わせ、国内外から多くの人が東京に集まる時期が訪れる事が予想される中、空港を抱えた都市という点から、空港や交通機関、観光情報センターとの連携したヘルプマークの啓発も大田区だから出来る事です。特に、パラリンピック大会が日本で開催されることは「障害者」「福祉」について、多くの人に関心を持ってもらうチャンスでもあります。大田区民というだけでなく、大田区を訪れる多くの方にヘルプマークを知って頂けるよう、大田区に呼び掛けていきます
【質疑】
【ヘルプカード】
第三に福祉について伺います。
オリンピックとともに開催されるパラリンピックの意義は、大会の盛り上がりによって、大会と接する私たちの意識が大きく変わることにもあります。弱いものをいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする、そういった気持ちを忘れない為に、様々な国の人、様々なハンディを抱えた方々の活躍する競技を見る事は大切なことです。
意識を変える為には、まず知ることが第一であり、パラリンピックを通じて多様性や障害、様々な課題を持った方が社会にいるという事に、多くの方の意識が向く時期にこそ、取り組むべき事があります。
ヘルプマーク、またヘルプカードについて質問します。
東京都福祉保健局のHPによれば、ヘルプマークとは「援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマーク」であり、昨年3月末で約219,000個を配布がされています。ヘルプマークの対象者は、「義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方々」であり、都はヘルプカードを持っている方がいた場合は、「電車・バスの中で、席をお譲りする事。」「駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮。」「災害時は、安全に避難するための支援」をお願いしている所です。
私自身、見た目で判断のつかない持病や課題について、教育の現場でも行っていくべきと、この場でも質問を行いました。本人だけの理解や対処法の話ではなく、様々な課題を抱えた方によって社会が成り立っている事を子供のうちから理解する事はとても大切なことだからです。心のバリアフリー、また見た目ではわからない課題や特性を抱えた方への共存、相互理解のためにも大田区は、子どもたちへ向け、その正しい知識を得るための働きかけをしていくべきではないでしょうか?
また、福祉以外でも、例えばスポーツに関連するイベント、区内の医療、スポーツ施設、教育施設などでの周知、啓発の協力を働ききかけるべきではないでしょうか?
東京2020大会開催に合わせ、国内外から多くの人が東京に集まる時期が訪れる事が予想される中、空港を抱えた都市という点から、空港や交通機関、観光情報センターとの連携した啓発も大田区だから出来る事です。これらの事についての区の見解を伺います。④
【答弁】
私からは、ヘルプカード、ヘルプマークに関するご質問にお答えをさせていただきます。
障がいのある方が困ったときに手助けを必要とするようなヘルプマーク、ヘルプカードに関しましては、多くの方に認知され、理解が広まり、支援してくださる方が増えてこそ、持つ方の安心感につながっていくものと認識してございます。これまで区は、ヘルプカード、ヘルプマークについて、区報やホームページ、ポスター、チラシによる広報を進めており、大田区自立支援協議会においても、地域の総合防災訓練やイベント等で周知の取り組みを行っております。また、小中学校におきましては、障がい者理解をテーマとした総合学習の中で、ヘルプカード・マークについても掲載をいたしました「心のバリアフリーハンドブック」や、本年3月に作成した冊子「おおたUDライフ」を配付するなど、教育委員会との連携も進めてございます。今後も、オリンピック・パラリンピック開催を一つの契機として、福祉以外のイベントなど様々な場面を含めて、イベントや行事などの機会を捉え、様々な施設や部局とも連携してさらなる周知を進めてまいります。以上でございます。
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