Nov 28, 2017

蒲蒲線(新空港線)はまず、地域の不安の声に応えよ

こんばんは。おぎの稔です。

以前の代表質問の中で蒲蒲線(新空港線)について「事業の進捗、メリット分ばかりが強調され負の側面、また不自由を強いられることになるかもしれない部分への説明、広報が不足している事」について、特に影響を受けるであろう蒲田近隣、東急多摩川線沿線地域から不安の声が上がっている事を指摘しました。

 

新空港線計画による事業効果を区は提示しています。

経済効果の他、大田区にとってのメリットもあるのでしょうが、鉄道は一度始めたら簡単に撤退は出来ない事や費用に見合った計画なのかなど慎重に見極めていかなければなりません。

 

営業主体が民間事業者である事などから、区がまだ示せない部分も多くあるのでしょうが、地域の合意なしの鉄道計画の履行は看過できません。

区長からも「区民の皆様のご意見等を受け止め、その不安を払拭できるよう、整備主体とともに、より丁寧な説明を行ってまいります。」と答弁を頂きましたので、今後は多摩川線沿線に住む議員としても、疑問点や課題を一つ一つ議会で質問し、議論を深めていきます。

 

 

●過去の計画からの変更点※

 

2016年7月に大田区は蒲蒲線・新空港線計画について区報で計画案を示しました。

フリーゲージトレインの採用ではなく、矢口渡駅から先の地下を通る計画となり、京急蒲田駅地下で京急線に乗り換え空港方面へと続く計画となりました。

では、何が変わったのでしょうか?

 

●京急蒲田駅で乗り換え

以前のフリーゲージトレインを活用しての案の時は、京急蒲田駅で乗り換えはなく、京急空港線にそのまま乗り入れをしていく予定でした。

 

しかし、昨年発表された整備案では、現在の京急蒲田駅地下にホームを作ります。

羽田空港方面、京急空港線へ乗り換えをする場合は地下駅から乗り換える必要があります。

現在、京急空港線は京急蒲田駅の2階、3階にホームがある為、地下からの乗り換えとなります。

蒲田駅と京急蒲田駅間の800メートルの距離を埋める事も、蒲蒲線計画の目的にはありましたが、この計画ではどこまで時間短縮になるのか不明確です。

蒲田駅から羽田空港へのリムジンバス、また区内各地からも空港へのバスはあります。それらと比してどこまでの効果を見込めるのか、区は示さなければなりません。

 

●将来的に更なる費用負担

図にあるように、第一期、第二期と工事計画を区は示しており、一期工事に掛かるである概算事業費も下記通り算出されています。

 

しかし、上記の図の試算はあくまで矢口渡~京急蒲田間のものであり、第2期工事まで進めば、京急蒲田駅での京急線への乗り換えはなくなるかもしれませんが、新たに工事費用、作業が発生します。黒字転換についても更に年月がかかる懸念もあります。

 

●池上線と別ホーム

 

現在、東急多摩川線、池上線は同じホームにあり乗り換えも容易ですが、区の示す整備案が現実のものとなった場合、現在の多摩川線が地下に潜る為池上線・多摩川線は別のホームとなります。池上線利用者にとっても多摩川線方面に向かう際の影響が生じる可能性があります。

 

●多摩川線周辺、蒲田周辺への影響は?

本来、特に沿線、近隣住民にとっての懸念事項である、周辺への影響ですが区は新空港線を基軸にしたまちづくりを打ち出しながら、具体的な計画は未だ示せていません。

整備・営業主体が国に計画を提出する事になる為、現時点で示せる情報が少ない事には理解も出来ますが、あまりにメリット、事業効果のPRに過ぎていると思います。

 

多摩川線各駅を快速で通過する事にはならないのか?

開かずの踏切、混雑など、多摩川線近隣住民にとっての影響はどうなるのか?

蒲田・京急蒲田地下駅を作る際の近隣への影響はどうなるのか?

 

私の下にも様々な懸念が寄せられます。

今後も議会で一つ一つ、指摘し明らかにしていきたいと思います。

—–

●新空港線(蒲蒲線)の事業計画(案)について

●新空港線「蒲蒲線」整備促進事業のPRパンフレット

 

●代表質問 全文はこちら

 

 

【質疑】

続きまして、まちづくりについてお聞きします。
 羽田空港とのアクセス強化、蒲田東西のまちづくりや、多摩川線沿線での新空港線を基軸としたまちづくり計画など、大田区の未来にとって大きな意味を持つ新空港線計画があります。先日、矢口渡駅から地下に入り京急蒲田駅の地下まで続く計画図が示されました。

新空港線の費用負担のあり方など、整備主体の設立に向けた具体的な計画がまだ決まっていないこと、フリーゲージトレインを利用しない、矢口渡駅から先の地下を通る計画であることから、同じホームにある東急池上線と多摩川線のホームが別になることや、京急蒲田駅での新空港線から京急線への乗りかえで地下から地上までの移動が必要であることなど、課題も多くあります。特に、東急多摩川線沿線地域において、具体的な運行や計画を示せないまま、新空港線、蒲蒲線の啓発が進むことに不安の声が上がっています。

 営業主体が東急電鉄であるため、現時点で区が多摩川線沿線地域に示せる計画もないことは理解しております。しかしながら、乗り入れ、駅改修、通過電車による利便性低下への懸念などといった声を実際に地域からも耳にしております。そうした点を踏まえ、民間企業が相手の話とはいえ、区が協力し、税金の投入を予定している以上、区民の不安に対して説明責任を果たしていくことが求められます。地域の合意なしの鉄道計画の履行は看過できません。区は、多摩川線沿線地域や、地下での乗り入れによって、人の動線が変化してしまうことも予想される蒲田地域からの懸念の声に対してどのように説明を行っていきますか。また、試行運行から8年がたったコミュニティバスについてでありますが、こちらもバスの耐用年数の問題などもあり、区長の判断が必要になってきます。ご決断をいただきたいと一言申し述べておきます。

【答弁 松原区長】

次に、新空港線についてのご質問でございますが、区は、平成27年度からOTAふれあいフェスタや商い観光展などの各種イベントにおいて、新空港線の必要性や事業計画等の整備概要について、区民の皆様に直接説明してまいりました。今後は、事業着手に向けた諸準備を進める段階に移ってまいりますので、より多くの区民の皆様に事業についてのご理解を深めていただくことが重要でございます。新空港線の具体的な計画を国に提出するのは、整備主体及び営業主体となりますが、その計画作成に当たりましては、区民の皆様のご意見等を受け止め、その不安を払拭できるよう、整備主体とともに、より丁寧な説明を行ってまいります。

 

●関連ブログ

多摩川線沿線は?蒲蒲線(新空港線)計画と経済効果。

下丸子が重要地区の一つに!?おおた都市づくりビジョン

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コメント1件

 匿名希望 | 2017.11.29 12:30

とりあえず蒲田〜京急蒲田を結ぶシャトルバスを走らせてみてはいかがでしょ?
PASMOで乗ると割引(バス代が実質無料)になるサービスがあるとありがたいですが。

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