Mar 18, 2017

演劇・路上パフォーマンスを気軽に楽しめる大田区へ! 平成29年 総務費質疑【文化・スポーツ振興】

平成29年の大田区議会予算特別委員会での質疑内容です。

今回は、文化・スポーツ振興について質問しました。

かつて大田区で行われていた演劇祭「下丸子演劇ふぇすた」を、文化振興協会の下丸子演劇プロジェクト事業で初めて知りましたが、今現在まで続いていない事は本当に勿体の無い事だと思います。

昨年出来たばかりの大田区の文化振興課とスポーツ推進課。

 

演劇への振興策をどう考えるのか?

都のヘブンアーティスト事業の活動場所が大田区内にない事からも区としてはどのように路上パフォーマンス、大道芸への支援を考えるのか?

自衛隊を始めとしたスポーツ資源を持つ団体との連携をどう考えるのか?を質問しました。

 

 

【質疑】

 

東京維新の会 大田のおぎの稔です。

観光国際費文化・スポーツ、観光の観点からお聞きします。

先日、1月29日に開催された下丸子演劇ミニミニふぇすたに参加させて頂きました。

演劇をもっと身近にという事で今年度から大田区文化振興協会と劇団山の手事情社が3年に渡って取り組む演劇プロジェクトの一環として、開催されたもので、かつて大田区で開催されていた下丸子演劇ふぇすたにも縁があります。

 

下丸子演劇ふぇすたは、1989年から95年まで7年間連続で、下丸子で開催されていました。

年によって4000人から7000人の延べ来場者を迎えるなど、盛況であり、当時の小劇場ブームも相まって大田区と演劇文化の関係を深め、大田区をPRする事にも一躍を買っていましたが、現在は行われていません。

同時期に行われた下北沢演劇祭や池袋演劇祭が今も続いている中で、下丸子演劇ふぁすたが、行われていないことは非常にもったいのないことです。

区として、どのように考えますか?見解を伺います。

 

【答弁 概要】

下丸子演劇ふぇすたは区民プラザの規模やバックヤードが演劇に適した作りであったことを活かし、演劇の普及と振興を目的に7年間の通算で150近くの舞台が催されました。

本事業は、各舞台とも当初は多くの来場を得た一方、徐々に固定化してきた事やある程度区民に普及する役割を果たしたとの判断から一端、幕を下ろしたものでございます。

 

その後も演劇のはいくつか実施されてきましたが、大田区文化振興協会では、平成28年度から大田区における文化・芸術の振興を図り、地域の活性化と魅力ある街づくりに寄与するという協会の活動目的を踏まえ

初心者向けのワークショップや、稽古の成果を発表する「下丸子演劇プロジェクト」を区内の劇団と協力して進めております。

 

 

【質疑】

②演劇と大田区というイメージは現状、薄いのではないかと思います。

区内で公共施設以外に、区はどれだけ区内にある劇場施設を把握していますか?見解を伺います。

 

【答弁 概要】

 

劇場施設につきましては、これまで演劇に関する事業が少なかった事もあり正確なデータの把握は出来てございません。

 

【質疑】

③演劇への支援を考える上では、区内の状況を把握する事も重要と考え、質問させて頂きました。続いて、文化振興のための場の提供について質問します。

 

目黒区にあるこまばアゴラ劇場では、日本の劇場では初めての、本格的な支援会員制度を行っています。月に一度気軽に劇場に足を運ぶ環境・観劇文化の醸成を目的としており。若手劇団や役者を支援する環境を作っていくシステムとなっています。

 

文化振興を考えるうえで、足を運べる環境や場所の提供は、行政の打てる重要な施策です。

敷居の高いものではなく、身近な存在としての文化がある事で、地域・社会との連携もしやすくなると思います。

更に必要であれば区内のニーズに沿った形で、劇場設備設営に対する経費助成、スタッフ派遣のような支援策を考えられるのではないかと思います。

箱ものに限らず、是非、様々な事例の調査・研究をご検討いただきたいと考えますが見解をお願い致します。

 

【答弁 概要】

 

演劇に関する事業については、下丸子演劇プロジェクトの他、今月下旬には大田文化の森運営協議会の主催により親子を対象としたミュージカルを開催されるなどその機会は増えつつあります。

区は演劇が音楽や絵画のように、地域や身近な場所で親しんで頂けるかを研究してまいります。

 

【質疑】

④路上ライヴ、大道芸などの点について質問します。

東京都生活文化局の行うヘブンズアーティスト事業があります。

 

都に確認したところ、書類、公開審査に合格したアーティストにライセンスを与え、公共施設や民間施設などを活動場所として開放し、都民が気軽に芸術文化に触れる機会を提供していくことを目的としており、年間約300組が申し込みますが、審査を通過するのは約30組と狭き門でありで、現在、パフォーマンス、音楽部門合わせ433組のアーティストが登録、54施設72カ所を活動場所として開放しているとの事です・

 

路上パフォーマンスに、公的に認可を与え、地位を向上させた点がある一方、行政が芸を審査することについての疑問もあるようです。

 

同様にイギリスでは大道芸人、パフォーマンスのユニオンがあり、ユニオンに登録をし、公園や広場、地下鉄などで時間を予約、登録し、パフォーマンスなどを行っています。

 

双方とも事前に登録をし、時間やルールを守り、活動を行うことで、アーティストが安全に、法律にのっとって活動をできます。

 

住民の文化への垣根を下げ、文化、音楽にあふれる、気軽に触れ合える都市の一環としてこうした取り組みは有効ではないでしょうか?

また場を積極的に提供する事によって、アーティストの集まりやすい街となり、例えば区や地域の活動を行う際に様々なアーティストとの連携も行いやすくなります。

上澄みだけを見るのではなく、裾野を広くし、地域との結びつ蹴る事も重要です。

見解をお伺いいたします。

 

【答弁 概要】

 

ヘブンアーティスト事業は上野恩賜公園を始め、東京都の公共施設を中心に活動場所が解放されております。

一方で大田区内には東京都から指定されている活動場所がない為、区民が自宅に近い場所で音楽やパフォーマンスを楽しむことが難しい状況にございます。

 

現在、おおたふれあいフェスタや大田和の祭典など多くの区民が集まるイベントには大道芸人が参加し、来場者に楽しんで頂いております。

また、区には区民や区内で活動するアーティストのデータベースがなく、まずは状況の把握に努める事が必要であると考えます。

 

合わせて、イベントに限らず、区内の文化施設などの活動場所についても地域や関係部署と共に検討してまいります。

 

【質疑】

⑤続きまして、スポーツ振興などの点から自衛隊などの他組織、学校、スポーツチームなどとの連携についてお聞きします。

 

地域との、また教育分野との自衛隊や警察・専門学校などの連携は限定的にとどまっており、互いの持つ資源・能力を活かしきれていないのが、現状です。

例えば、自衛隊は音楽隊や自衛太鼓といった文化面にも優れますが、国内有数のスポーツ資源を持った公の組織でもあると言え、スポーツの面でも自衛隊体育学校をもち、隊員にはオリンピアン・トップアスリートも在籍しており、日頃から健康、体力作り、その指導に励んでいるという強力なノウハウを持っています。

 

スポーツは思想信条には囚われない分野であり、健康づくり、運動能力向上は老若男女問わず、関心のあるテーマです。

子供の体力低下が叫ばれる今だからこそ、地域、スポーツ分野と自衛隊などの各種組織、学校との連携は有効な施作であり、大田区が区内のスポーツ・健康作りの際、各種団体、学校との取り組みを進めていく事は大田区の大きなアピールにもなると思います。

見解をお示しください。

 

 

【答弁 概要】

 

区は平成24年3月に大田区スポーツ推進計画を策定し、誰もがずっと元気にいきいき 地域の力で未来を築くスポーツ健康都市大田の基本理念の下、スポーツ健康都市の推進をしております。

区民の方々がスポーツに親しみ、生涯を健やかに安心していきいきと暮らすために、団体や学校と連携してスポーツに触れ合う機会を提供する事は地域スポーツを推進していく上で有効なことであると考えております。

 

現在に置きましても区と協定を結んでいる、プロ野球読売巨人軍の他、バスケットボールチームのアースフレンズ東京Zや羽田ヴィッキーズは、学校を訪問し生徒に実技指導を行うなどの活動をしています。

今後とも幅広く、スポーツ団体や学校との連携・協力について検討してまいります。

 

関連ブログ

大田区組織改正案、スポーツ・文化振興策の前進なるか?

 

質疑 中継 動画

https://youtu.be/gMib-CmciVQ?t=1h13m30s

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