Sep 21, 2022

奈須りえ議員への問責決議に反対しました。(大田区議会)

 

 

こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。

先日、大田区議会で議論されました奈須りえ区議への問責決議におぎの稔は反対しました。

まず大前提として申し合わせ自体は議員として守るべきだと思います。その上で問責ではなく一議員の議会のルールを守らないの行動に対しては議長や議運委員長といった方々が対応すべきことで、議会全体として晒し物のようにするべきではないかと考えるからです。私はワクチンを接種してますし視察の際は、接種証明書を申し合わせ通り提出しています。しかし、議決を経た条例や法律でもない申し合わせへの違反に対して、問責決議という形が正しいのでしょうか?皆様、どうお考えですか?

 

====
東京政策フォームの荻野稔です。
議員提出第9号議案 奈須利江議員に対する問責決議に対して、反対の立場から討論いたします。本題に入る前に申し上げておきますが、私自身は今回、問責の理由となった「新型コロナウイルス感染症拡大防止を踏まえた視察等に関する申し合わせ」に従って行動をしております。ワクチン接種は3回行っておりますし、視察の際、2回接種までの接種証明書も提出しております。申し合わせの中では、接種証明かまたはPCR検査を受けることになっており、選択の幅のあることは確認しております。私自身、感染症を実際に広めなかったとしても、そうした懸念の払拭のためにワクチン接種証明や検査を行い、証明を出すことには賛同し、奈須区議の行動に賛意を示すものではありません。
一方で、今回の申し合わせは法的な拘束力のあるものではありません。申し合わせは正規に議会での議決を経たものではなく、奈須議員の行動は法令に違反するものでもありません。だからといって議会で決めた申し合わせを無視、または軽視していいとは思いませんが、議会としての問責にあたるものかどうか、疑念があります。

冒頭申し上げたとおり、私個人はワクチン接種も検査もするべきだと思いますが、あくまで接種や検査は個人の判断に委ねられており、接種をしてない方、検査をしてない方を拒否することはできても接種や検査を強制することは法律上もできません。

そもそも陰性か陽性かを明らかにすることを強いるというのも、人権侵害に抵触しないのか?という議論もあります。性的指向などについてのアウンティングの話もありますが、例えばエイズや梅毒、性病、その他持病について強制力を持って明らかにせよと証明を出せとはいえないと思います。

また、今回の奈須区議の視察は、議会として行う委員会や特別委員会での視察ではなく個人として行った視察であり政務活動費の使用もしない個人の行動とのことです。また先ほどの奈須区議の発言にあったように夕張市として接種証明やPCR検査を求めていたわけではありません。求められていたのであれば、従うべきだったとは思います。また、先方より抗議などがあった場合はまた状況は異なります。今回、申し合わせに従わずに強行したというのも、今まで何度も行われたことではなく、初めて大田区議会として議題となっていることです。
議員として、申し合わせは守るべきであると考えます。一方で法令に違反したわけでもなく、また起きた問題に対して議会として議論したり、議長による文書での注意などといった順序を踏まずに一足飛びに問責とすることには議会の手続きとして賛同はできません。
よって議員提出第9号議案 奈須利江議員に対する問責決議に対して反対を致します。

LINEで送る
Pocket

関連記事

Comment





Comment



CAPTCHA