Jun 21, 2021

文化芸術振興自治体議員連盟で、東京都に要望書を提出。

こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。先日、文化芸術振興自治体議員連盟(アーツ議連)発足。第一回勉強会が開催され、その様子を群馬県の地方紙である、上毛新聞に取り上げて頂きました。私もメンバーになっています。

 

上毛新聞 2021年6月1日朝刊

 

 先日、議連の共同代表の南雲区議(板橋区)とともに、東京都に要望書を提出してきました。緊急事態宣言&まん延防止等重点措置下の文化芸術振興という形で、鈴木あきまさ都議(大田区・自民党)にご同席、ご調整頂き、東京都生活文化局文化振興部長、教育庁地域教育支援部長に要望書を提出、要望に対する具体的な意見交換も出来ました。概ね都の文化分野の方と私たちの見てる方向は同じ。引き続き、アーティストや文化、芸術、イベント・エンタメ関係者、子どもたちの声を丁寧に届けながら、政策を実現していきます。

 

 

【緊急事態宣言・まん延防止等重点措置下における 文化芸術振興に関する緊急要望】

私たち「文化芸術振興自治体議員連盟」は、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置に伴う東京都の休業や時短の要請について、感染予防の趣旨には賛同します。しかし一方で、緊急事態宣言等の長期化に伴い、文化芸術の機会は長い期間制限を受けており、その影響は作り手や関係者にとっても、観客や社会全
体、また子どもたちにとっても甚大です。
私たちは、その影響により、東京で長い時間をかけて培われてきた文化芸術の場やコミュニティが存続出来なくなることと、文化芸術が制限された中で子どもたちが育つ未来への影響を危惧しています。
コロナ禍で社会のあり方が大きく変化したことや、「望まない孤独」も増加す る中で、むしろ文化芸術の必要性は高まっています。緊急事態宣言等は今後も 続く可能性もあるため、これまでの 1 年余りの経験の中で得たエビデンスを元 に、その場しのぎではない持続可能なやり方が必要だと考えます。
 
そこで以下、要望いたします。
 
1. 今後も美術館・博物館・映画館・ミニシアター・劇場・ライブハウスは、感 染対策を講じた上で開館出来るよう指導してください。休業要請する場合は、 美術館・博物館・映画館・ミニシアター・劇場・ライブハウス等での感染リスクについて科学的根拠を示してください。
 
2.公立の文化施設やイベント会場、社会教育施設等は、感染対策を講じた上で 開館、および各自治体へ開館できるよう指導してください。また現状、公立の 施設を利用したイベント等の開催では、同じ施設・同じ料金であっても収容人 数等の制限があります。感染症対策にも配慮した小規模開催を続けるために も、施設利用料などについて全体の収容規模の減少などに伴った使用料の減免措置や、会場を分割しての相応の価格での貸し出しなどを行ってください。
 
3.業種別に一律の休業要請ではなく、東京都生活文化局ホームページに示された 「業種別のガイドライン(文化関係)について」*に則って感染対策を講じた文 化施設については、プロ野球等スポーツと同等の時間帯で使用・開催を認めてください。
 
4.音楽、演劇等の実演で、出演者やスタッフの PCR 検査の徹底を推進してくだ さい。現状では、オーケストラや劇団で全員分、公演毎に自費で民間検査をする 費用が経済的に活動継続を圧迫していることや、個人や小規模なライブハウス 等では難しいことがあります。関係者の PCR 検査を徹底するために、補助も検討してください。
 
5.小中高校での音楽の授業および保育園、幼稚園での活動・教育で、感染対策を 講じた上で合唱や演奏を再開出来るよう東京都教育委員会として通達を行って ください。また、各自治体の小中学校で再開しやすくなるようガイドラインを提示してください。
ーーー
 
このほか、都交響楽団が昨年夏に「試演」をやって結果をHPにアップし、他のオーケストラも参考に編成を増やしたりしたそうで、都が率先して「試演」などを行ってアフターコロナへのガイドを示していけたら、ということもお話ししました。また、東京都として新たな文化支援策もあるという事で、そちらも分かり次第、皆様に報告いたします。
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