Feb 13, 2020

台風19号、大田区の災害時の路上生活者、帰宅困難者対策は?

 

大田区議会議員のおぎの稔です。昨年、秋の台風19号について、区議会本会議で質問した内容についてのご報告です。同じ東京23区の台東区で台風が襲来した当日に路上生活者の避難所への受入れを、施設が拒否したことが話題になりました。覚えていらっしゃいますでしょうか?

 

【台風19号】路上生活者「NO」…避難所利用を拒否した区役所に批判 必要な配慮とは 

ホームレスの被災者を避難所が拒否、SNSでは賛否 台風19号「ハギビス」

 

 

 大田区では受け入れ拒否を行うような方針はとっておりません。また、事前に河川敷で暮らす路上生活者(ホームレス)の方に避難を呼び掛けております。衛生上の課題もあるかと思いますが、まず受け入れることを大前提としたうえで、課題にどう対応するかを考える必要があると考えます。そうしておくことで、いざ災害の時に後手後手にならずに備品や部屋分け、対応などを準備する事が出来ます。

 また、ネットカフェやホテルなどは事業者が自身の責任で、宿泊客や利用者に避難などの対応を呼びかけることになっていますが、情報の伝達、共有など大田区が出来る事もあるかと思います。区内の大型施設も災害時の帰宅困難者、滞留者の為に使用される計画にもなっており、公共交通機関や滞在施設との連携も必要です。こうした点は今後も区議会で提言していきます。

 

 

【質疑】

 台東区では、避難所での路上生活者の方の受け入れ拒否が話題になりました。人権問題上、ゆゆしき問題です。また、公共交通機関等が早めの運休を進める中、区内に滞留する帰宅困難者も、災害時、多くなることが予想されます。ホテル、漫画喫茶などの簡易宿所、単身赴任者などの一時滞在施設などを利用している方々といった区内に住所のない避難者の点にも目を向けなければなりません。区では、発災時、区内滞留者、路上生活者にどのような対応をしますか、お答えください。

 

【答弁】

 次に、河川敷生活者などへの対応についてのご質問ですが、多摩川の水位が4.5メートルの水防団待機水位を超えますと、多摩川緑地事務所に一時滞在施設を開設し、消防、警察などと連携して避難を呼びかけることとしています。今回の台風19号におきましては、水防団待機水位を超えましたので、迅速に多摩川緑地事務所に一時滞在施設を開設し、14人の方が避難しております。その後、避難勧告の発令に伴い、避難者は六郷文化センターに職員とともに移動しました。災害時の帰宅困難者や滞留者のための一時滞在施設として、区民ホールアプリコ、産業プラザPiOなどを開設する計画となっております。今回は計画運休の状況などを踏まえ、区民ホールアプリコを一時滞在施設として開設し、約160名が避難をしたところでございます。私からは以上です。

 

関連ブログ

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