Dec 11, 2019

公共のゴミ箱はもっと増やすべき!東京2020大会に向けて

 大田区議会議員のおぎの稔です。今回は大田区議会本会議で質問をした公共のゴミ箱の設置についてご報告させて頂きます。

 最近の日本はテロ対策などの名目で公園などでのゴミ箱を撤去しています。確かにオウム真理教のサリン事件のようなテロが起きた痛ましい記憶があり、そうした経験から防犯対策はとても大切だというのも理解できます。

 では、海外はどうでしょうか?アメリカや中国ではゴミ箱を置いています。2013年にボストンマラソン爆弾テロ事件が起きたマサチューセッツ州のボストン市でもです。

 

(写真は大田区とも姉妹都市であるマサチューセッツ州セーラム市の写真)

 

 日本はアメリカや中国以上にテロを警戒しなければならないのでしょうか?広告付きのゴミ箱など活用も出来そうですし、街の美化や雇用にも役立ちそうです。

 家に帰ってゴミは捨てれば良いという方もいるでしょう。その通りですが通勤、通学、観光と言った方はどうでしょう、なかなかに不便だと思います。食べ物や飲み物、紙屑、他。そこら中で売っているのに、公共のゴミ捨て場に苦慮する人は多いと思います。駅のホームにもない所もあります。

 

 質問をした当時はタピオカミルクティーがブームになっており、そのから容器が街中に捨てられることが課題になっていました。

 最近は、コンビニのゴミ箱も店内に置く事が多くなっていますが、私は公共のゴミ箱撤去とも関係があると考えています。非常に残念ではありますが、公共のゴミ箱➠コンビニのゴミ箱➠路上と、ゴミの捨て先が変化しているのとも思えます。マンションなどのゴミ出しの問題も騒がれていますが、マナーで0にするのはなかなか難しい中では、むしろ、ゴミ箱を設置したほうが環境衛生上も効果があるのではないでしょうか?

 来年は東京オリンピック・パラリンピック2020大会が開催され、国内外から多くの方が東京に訪れます。また、羽田空港の国際線利用者も増加を続けています。空港を抱える大田区にとって、マナーよりもまず見た目で、ゴミを捨てる事が出来る場所だと判る、ゴミ箱の設置は必要ではないでしょうか?

 海外のゴミ箱設置はそうした合理性からも来ていると考えますが、皆様如何でしょうか?

 

中華人民共和国上海市内

  

 

 

アメリカ合衆国マサチューセッツ州セーラム市、ボストン市内

     

※アメリカでは防爆の観点から、鉄製のゴミ箱も使用されているそうです。

 

令和元年第二回大田区議会定例会 一般質問

 

 

 

【質疑 環境対策③】

 第二に、環境対策について伺います。

 先ほども申し上げましたが、来年の東京2020大会にむけて国内外から多くの方が大田区を訪れる事が予想されます。その中で繁華街や駅前などの環境対策は、住宅街のような、住民と協力したきれいな街づくりという視点だけでなく、初めて大田区に降り立つ人が起こす行動も含め誘導・対策を行う必要があります。

話は変わりますが、最近はタピオカミルクティーが若い女性を中心にブームとなっていいるのはご存知ですか?インスタ映えするという事だけでなく「タピる」という言葉がSNSなどで使われることもあります。蒲田や雑色にも新しいお店がオープンしました。さて、たとえば皆様、駅前や商店街などで持ち帰りに飲食物などを買った際、そのゴミをどう処理されるでしょうか?住んでいる方でしたら、家まで持って帰るというのが正解だと思いますが、始めていく土地などでは如何でしょうか?

 10数年前はコンビニエンスストアなどで店外にゴミ箱を出していましたが、今は店内に設置している店も多いです。私もアルバイトをしていた事があり、ゴミ箱内の袋の取り換えもやりましたが、店舗に関係ないゴミが捨てられている事もありました。

 以前は公共のゴミ箱も公園などにはあったかと思いますが、現在は多くが撤去されております。捨て場がない事がゴミのポイ捨てや置き去りに繋がる事もあるのではないでしょうか?ゴミ捨てマナーの問題、テロ対策、経費。これらが撤去された要因は様々です。

 しかし、リサイクル意識や技術の向上、製造・販売側の努力などもあり状況が変化。それと共に有料のゴミ捨て場や喫煙所といった議論も出て来ています。海外に目を向けてもアメリカなどでは防爆の鉄製のゴミ箱、中国もゴミ箱が多数配置されています。

 人が多く集まる場所に公共のトイレや喫煙所がある場合が多いのは、多数の人間が訪れる土地では必要な視点です。以前はゴミ箱もありました。さきほどの住居表示の質問とも関連しますが、東京五輪を控え、羽田空港を抱える国際都市として大田区は特に人が多く来訪する空間でその土地のルールや文化に詳しくない方でも、見た目でもある程度わかりやすい方法をとる事もゴミの落ちていない街、環境美化という点から必要だと考えます。マナー・意識向上も大切ですが人が増えれば、町が汚れ、ゴミも増えます。

 オリンピック・パラリンピックを契機にゴミが溢れ、悪臭でイメージが悪くなってしまっては本末転倒です。遺恨なく、住民の皆様にも大会を楽しんで頂かなければなりません。多くの方が訪れる環境での環境対策について、区の見解をお示しください。③

 

【答弁】

環境清掃部長 私からは、まちの美化についてのご質問にお答えいたします。
区では、清潔で美しい大田区をつくる条例を定め、環境美化の促進と区民生活環境の向上を図っております。特に東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を来年に控え、内外を問わず多くの人が区を訪れることが考えられます。ポイ捨てなどでまちの美観が損なわれることがないよう、地域や事業者の皆様のご協力をいただき、国際都市おおたにふさわしい清潔で美しい魅力あるまちづくりを目指してまいります。私からは以上です。

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