Apr 2, 2019

社会全体で、氷河期世代の救済・支援策を

こんばんは。おぎの稔です。こちらの記事についてSNS上で感想を述べた所、多くの反響をいただきました。

 

「氷河期世代が取り残されないよう能力開発」にアラフォー怒り爆発「遅すぎ。既に取り残されてる」「教育より雇用機会が必要」

 

 就職氷河期世代や、雇用でみれば改善したものの、その後に続く私たちの世代の置かれた状況は決して楽観し出来るものではありません。アラフォークライシスとも言われ、40-70、50-80問題とも言われるように、引きこもりや定収入、または無理な勤務で体を壊した氷河期世代の方々が、親と同居、または親の支援を頼りに生きている状態、その状態から抜け出せずに死別などにより生活が立ちいかなくなってしまう問題もすぐそこまで来ています。就職支援、能力開発が無駄とは言いませんが、いまや就職氷河期世代の方に必要なのは労働、雇用施策だけでなく、福祉、生活支援の点もあるのではないでしょうか?

 先日、30代~40代の約4分の1が「貯蓄ゼロ」というニュースも流れました。不安定な就労、低賃金といった事から、無保険、無貯金、無年金どれかに該当する方、また複数該当する方も多くいるのではないかと思います。私は個人のライフプラン、生活はそれぞれ尊重されるべきとは思いますが、40代前後の方の親世代にあたる団塊の世代の方であれば、様々な経験を積み、人によっては家庭や子供を持ち、会社でも社会でも家族でも働き盛りとして頼りにされるべき年代です。日本社会の中心を支える世代の方々の課題をここまで放置してしまった問題はとても大きいと考えます。一部の世代をまるで棄民のように見捨ててよい筈がありません。

 昨年、外国労働者受け入れについても議論がされましたが、彼らもまた単なる労働力、歯車ではなく人間として、社会で迎えなければなりません。将来的に、教育費、年金、健康保険などの社会保障費。生活保護や障がい、医療に関係した福祉費などの問題も、大きな課題として日本人と同じように出てくる事でしょう。

 今の時代の働き方、賃金、社会保障の抱える問題を解決しないまま、進んでいけば、やがて同じ課題で行き詰っていくと思います。皆様、如何お考えでしょうか?

 

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