台湾加油(がんばれ)!被災地を視察してきました。
2月6日深夜、台湾東部を襲った地震で、花蓮市の12階建て集合住宅兼ホテル「雲門翠堤大楼」など4棟が倒壊状態。10名を超える死者を含め、多くの死傷者を出しました。今回は、その被災地である台湾花蓮市、台湾FFと呼ばれる台湾大学で開催されたイベントに参加、視察を着ました。公費や政務活動費などは使わない、自費での視察です。
昨年も、台湾には渡航しており、その際には台湾の彰化縣議員、賴澤民氏と若者文化などについて交流、意見交換を行わせて頂きました。
2017年の交流の様子
シン・台日御宅議員對談交流
さて、皆様もこちらの写真を何度もご覧になった事があるかと思います。現地で撮影した倒壊した建物の写真です。この建物は日本国内でも幾度となく放送されました。
この時、私は昨年の交流で、頂いたお話の事を思い出し、現地に行き様子を見てこなければならないと、そう思い立ちました。理由については後述します。
花蓮へは台北から電車で行きました。台北ではこれといった影響も感じず、11日の段階で、被災した花蓮への電車も問題なく動いていました。
列車内で購入したお弁当です。シンプルですね。
被災地となった花蓮市。駅前。特に変わった様子はありません。
少し歩き、被災現場に到着。実際に日本でも何度も報道された、建物です。目の前の道路は交通規制も行われていました。
付近の商店や市場は営業しており活気がありました。市民の生活がありました。
道路なども一部損傷していましたが、大きく日常生活、経済活動に影響があるという程でもありませんでした。ピンポイントで建物が大きな被害を受けた地震であったようです。
今回の視察で伝えたかった事
この行動をするにあたってのキッカケは、昨年(2017年)の台湾での交流です。日本に来る上で課題について聞いたところ、放射脳、原発災害といった認識が今でも強く、日本に観光、また日本からの輸入食品などの購入などについて今も影響している聞きました。海外からだと放射能などに対する日本の基準、検査などの方法が判らず、イメージが先行し、放射能災害が延々と続いているという認識があり、その影響、特に中高年に対して大きいと聞きました。
私は議員になってから、福島県富岡町の帰還困難区域、居住困難区域に実際に足を踏み入れ、現状をこの目で見てきました。その光景、そこで見た時に感じた想い、そこで懸命に頑張る方々の事は、今でも心の中に残っています。
そして今、日報道の影響で、実際以上に日本からは台湾全土、または花蓮が被害を受けているようにも見えます。日本が台湾から見られているのと同じく、震災被害のイメージを台湾に対して、日本も持っているのではないか?まず、現状を把握し、自分なりに報告し、報道と実態のギャップをこの目で見てくる必要があるのではないかと考えました。
「花蓮加油(がんばれ)。正常営業。」
こちらは、花蓮市内の喫茶店の前に出ていた看板です。
この一枚に私の伝えたかった想いが描かれているような気がしました。
皆様、如何お考えでしょうか?
関連ブログ
止まった街の時間をどう動かすのか?~制限区域を視察しました https://ogino.link/2016/04/2975/