大田区のコミュニティサイクルはいつ都心連携に参加する?
こんばんは。おぎの稔です。
今回は質疑でも取り上げた、大田区のコミュニティサイクル事業についてご報告します。
皆様は自転車シェアサイクリング広域実験をご存知でしょうか?
シェアサイクル事業を区の枠を超えて行える自治体間の連携事業です。
●自転車 シェアリング広域実験について
http://docomo-cycle.jp/tokyo-project/index.html
さて、都心7区(千代田、中央、港、新宿、文京、江東、渋谷区)の相互乗り入れ可能な自転車シェアサイクリング広域実験には、3月から開始をした大田区より後の10月1日から事業を開始した渋谷区は加入しました。
しかし、運営元も同じ民間企業であるにも関わらず大田区は加入していません。
何故広域連携に入らないのかを質問しました。
ブログ下部にある質疑&答弁も参考にして頂きたいのですが、シェアサイクルの都心広域連携に参加する事については「道路渋滞や鉄道混雑の回避に寄与し、利用者の利便性も向上、人々の往来による大田区の魅力発信、区内の観光振興など区のメリットが非常に大きいものととらえている」と回答を頂きました。
では、そこまで大きなメリットを認識していながらなぜ参加していないのでしょうか?
一つに、広域連携に参加する為の、参加自治体の示す自転車台数、ポート数の基準を満たすことがあるという事があります。
自転車台数の増加もコストのかかる話ですが、特にポート数は設置にあたり民間の協力も必要不可欠なため、どうしても時間がかかります。
二つ目は、私の推測になりますが都心7区(千代田、中央、港、新宿、文京、江東、渋谷区)と陸続きになっていないことが挙げられます。
陸続きになっていないため、その空白区で自転車を乗り捨てられたり、何か事故が起きた場合にどう対処をといった事への懸念も想像に難くありません。
大田区の隣接区であり、広域実験参加自治体とも隣接、実験参加に意欲を示している品川区が自転車シェアサイクリング事業を始めました。
品川区の条件が整えば、大田区の参加もしやすくなると思います。
区内の整備を早期に行うと共に、シェアサイクリング事業の普及啓発、一日も早い品川区との同時参加を目指し、私も声を上げていきます。
下記資料は、10月18日の交通臨海部活性化特別委員会に提出された資料です。参考までに
※11月1日現在でポート数は28か所になります。
関連 サイト
●大田区 HP 大田区コミュニティサイクル事業の試行を開始します
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/koutsu/cycle/shikou_community-cycle-unei.html
●大田区コミュニティサイクル
※冒頭の写真は大田区HPより
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質疑
【シェアサイクル①】
3月25日に大田区はコミュニティサイクル事業を開始し、28年度はコミュニティサイクル施行実施経費補助として1853万8049円が計上されています。
開始以降、サイクルポートも順調に増え続け、10月12日本日、時点で区内に23個所のポートが設置されています。
コミュニティサイクルは、借りた場所とは異なる場所へ返却が出来る仕組みであり、複数のサイクルポートで自由に乗り降りが可能な新たな交通手段であり、全国の様々な自治体で導入が進められています。
大田区内においては、これから開発が期待される広大な臨海部、海辺の散策路を持ちます。このことから、公共交通の補完、観光振興、回遊性の向上、放置自転車の減少、電車などでの混雑解消、環境負荷の軽減などの効果も大きく期待できます。
施行から間もないため利用実績も十分ではなく、またポートの配置も区内全域には及んでいませんが、たまちゃんバスが施行運行されている矢口地区を始め、交通不便地域とされる馬込地区や西蒲田地区 、都営浅草線駅周辺への整備も進んでいく事での効果も期待できます。
さて、10月1日から渋谷区も加入し新たに千代田、中央、港、新宿、文京、江東、渋谷区の都心7区で自転車シェアサイクリング広域実験が行われています。
この実験では、参加している区の間で、ポートを通じて自由な乗り降りが可能になっています。
ところが、同じドコモを運用元としておきながら大田区は参加が出来ていません。
このことが続いていけば今後のシェアサイクリング事業の運用においても、大きな機会損失となりかねません。
質問します。
大田区は広域連携や現在行われている広域実験についてどのようにお考えでしょうか?
【答弁】
委員お話の通り、都心部のコミュニティサイクル事業は10月1日から渋谷区が参入した事で、現在では7区による相互利用可能な広域連携に発展しております。
現在まで23区内に置きまして、自転車シェアリングの出来るシステムを施行導入、またその予定のある区は、委員が先ほど個別に名称を上げられた都心7区に加えまして、練馬区、大田区、そして10月中にも社会実験開始予定の品川区を含めまして全部で11自治体ありまして、今後はますます相互連携によるシェアリングの輪が期待できるところでございます。
区としてましては広域連携に参加する事によりまして、道路渋滞や鉄道混雑の回避、区を超えた貸出返却の範囲拡大など利用者の利便性が格段に向上する物と認識してございます。
また、人々の往来によります他地域への区の魅力発信、それから区内の観光振興など区のメリットが非常に大きいものととらえてございます。
【②シェアサイクル】
広域連携に加入するメリットは判りました。
既に参加していた、都心6区と陸続きになっていない等の条件も違いますが、渋谷区は10月1日のスタートと同時に広域連携に参加しています。
早期参加が望ましいと考えますが、どのような課題があるのでしょうか?どのような展望を描いていますか?お答えください。
【答弁】
区では今年3月の施行事業後、自転300台分、サイクルポート20か所の設置目標の達成に向けましてこの半年間、促進に努めてまいりました。
現在では自転車158台分、サイクルホポート23か所を設置しまして、着実に数を増やしてございます。
同時に広域連携に参加する為には自転車の導入台数やサイクルポート数など、関係区が示す一定の条件を満たす課題もございます。
区としてましては、その課題を十分に踏まえまして、利用者数の増加につながるサイクルポートの適正配置方針等の検討の他、隣接する品川区の今後の展開や動向を見据えながら、時期を見て共に広域連携に参加したいと思います。
ありがとうございます。今後の事業の進展を期待し次に移ります。
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