TENGAを医療機器に?世界への挑戦を大田区から【政治山に寄稿しました】
大田区の創業支援施設にて、TENGAの医療福祉向け製品・サービスの開発・提供及び性教育支援と情報提供を目指した新しい法人「TENGAヘルスケア」が11月末から活動を始めました。
その詳細については、政治山に寄稿した記事を参照して頂きたいのですが、このブログでは主に記事の捕捉を行わせて頂きます。
政治山の記事はこちら
TENGAを医療機器に!?アダルト雑貨から世界の医療機器への挑戦を大田区から
「ディープスロート・カップ」
Men’s Loupe
https://www.tenga.co.jp/mensloupe/
TNEGAメンズルーペ
スマートフォンに取り付け、精子を観察するキットです。
※画像は記事中より引用
創業施設BICあさひのHPに載っていますが、TENGAヘルスケアが施設に入所したのは将来性、アイディア、視点などを点数化し他の企業と同様に審査をクリアした上での事です。
特に医工連携が叫ばれる中で、福祉や医療の観点からもマイナーかどうかは別としてTENGAの持つ技術や実績が評価されたのではないか?と推測しますが事業計画を含めしっかり計画を提示した上でのことであり、決して特別な理由があったわけではありません。
とはいえ、ものつくりの街としてたくさんの町工場と技術の集積する大田区で、アダルト雑貨発の医療機器が生まれ日本だけでなく世界中の方の医療・福祉の向上に寄与するのであれば、意義深い事になると思います。
今回は疾病などから来る機能不全といった事への治療をテーマとして含んでいるので、特に医療・福祉と結びつく話になります。
それでも、この記事を書いている中で一定の反発や批判もあるとは思っていますが、私は性にまつわる部分についても、真剣に議論し対策を考えていかなければならないと思い、あえて書かせて頂きました。
WEF(世界経済フォーラム)の2016年「ジェンダー・ギャップ指数」で日本の順位は調査対象144カ国のうち111位とされるなど、男女平等という大きなテーマについても課題を多く抱えている日本社会では、性について議論への世間の反応は芳しくなく、思春期を迎えた子供達への性教育やLGBT(性的マイノリティー)支援、個々の性的指向の話や障害者と性の問題を始め、様々な分野におけるテーマについても議論が進め難い部分があります。
社会の理解という点だけでなく、性の問題は人間の根幹にかかわる問題でありながら、非常にデリケートで私的領域にあたる部分でもある為、公に語るのが難しい側面もありました。
障害を持った方や少数派方、性教育など、必要性を感じていてもなかなか、表だって言えない。議論出来ない。
そんなテーマでもあったと思います。
また人権侵害と絡むテーマもありました。当然の事ながら他者への人権侵害、犯罪行為は厳粛に対処がされ、被害者の権利回復に社会は最善の努力を行わなければなりません。
しかしながら、性に関わる問題は社会生活を営む上で、他者との愛情を育み子孫を残していく上で、また個人が充実した生活を送る上で衣食住と並び必要不可欠な要素であり、本来避けては通れないはずの分野です。
私は2010年の石原慎太郎都都知事の都政下での表現規制問題、非実在青少年問題にも携わってまいりましたが、性の行き過ぎたタブー化はかえって歪を産みます。
見たくない人の権利を無視しろという気は毛頭ありませんが、もっと政治、社会でも性に関わる課題について議論を深めていく必要があると考えます。
今後も様々な困難を抱えた方、様々な個性を抱えた方の生きづらさを少しでも解消していける社会、大田区にしていけるように調査を続けてまいります。
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大田区議会議員おぎの稔
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