Oct 4, 2016

「情報」も重要。大田区内の避難所に携帯充電器の導入決定!

携帯、スマホなどから得られる「情報」は今や社会生活を営む上で重要、必要不可欠な要素です。

大田区議会平成28年第3回定例会における私の一般質問への答弁で大田区から方向性が示されましたが、大田区の避難所へガラケー・スマホ等の携帯電話充電器を配備していく方針が決まりました!

はっきりと対応していくとの答弁を得られるのは、今までも少なかったので率直にうれしいです。

これによって、いざ災害となった時に、避難所に避難した方々が少しでも早く、友人・家族との安否確認や、情報取得を行う事が出来ればそれに越したことはありません。

 

一般質問 概要はこちら

 

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これまでの防災備蓄は衣・食・住、特に生命維持に力点が行われてきましたが私は、ここに新たに「情報」といった要素も加えるべきではないかと私は思いました。

なぜなら、情報は今や心の安定、生命維持に不可欠の要素となっているからです。

よって、災害時にも携帯電話を区民が継続的に使用できるようにする為に防災備蓄に電池式・発電式の携帯電話充電器を加えるべきであると議会で提言を致しました。

 

第一に生命維持の為の支援に直結する事。これは東日本大震災では携帯電話の果たした役割を見れば明らかです。

総務省の報告書では防災行政無線の限界が指摘される一方で、twitterや携帯メールなどの効果が注目されています。

これは避難情報の通知、孤立した被災者や避難所からのSOS発信といったものです。

 

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第二に、避難された方々の心、精神目での安定に役立ち、被災時のパニックを回避し、迅速な復興に繋がるという事が挙げられます。

家族等との安否確認やワンセグも含めた情報収集は、心の安定、混乱の防止に繋がるからです。

避難中には、肉体・体力面だけではなく、精神面の負担、苦労も考えなければなりません。

なれない土地で、家族の安否が判らず、違う言語・文化圏で・・・・様々な方の不安を少しでも取り除く事は、避難所で不安やストレスなどから体調を悪化させることを防ぐ為にも必要になります。

 

特にこれは大田区では大きな効果を発揮するでしょう。

大田区は羽田空港を含む海外からの観光客の方や他区からの通勤者の方というグローバルかつリージョナルな帰宅困難者を抱えており、様々な文化的・言語的背景をお持ちの区民が居住しているからです。

彼らが迅速に家族との安否確認や災害情報を入手できるようにすることはパニックの回避に繋がります。

 

第三に、国際的にはこれは特別なことではないからです。

国際的にも避難物資に充電装置を含むことは時代の潮流となりつつあります。

英国は、2014年8月のイラク人道危機に際して、ソーラー式の携帯充電器を水・食料と共に空中投下いたしました。

また、東日本大震災に際して、台湾貿易センター台北本部は、「ソーラーパネル式の携帯充電器」400台を緊急調達し、東北の被災者へ援助物資として寄付した事例があります。

やらない理由はないのです。

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本会議において、私から指摘をさせて頂いたところ、大田区からはスマートフォンなどの携帯電話は被災者にとっては災害時においても身近な情報収集、連絡ツールであるとした上で「基本的には個人で備えて頂くことが重要」と前置きはあるものの、「携帯電話充電器の避難所への配備は、電源の確保や運用ルールの構築にも配慮しながら、避難所の消耗品予算を活用するなどの方法で、対応していきたい」と明確に対応を期待できる旨の答弁が返ってきました。

 

是非とも備えて頂きたいと思います。

 

少数会派ではありますが、是々非々の立場で今後も時代の流れ、動きに沿った防災、行政の在り方について提言を続けてまいります。

 

 

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