びっくりするから通行禁止!?PiOの即売会、コスプレルールは?
こんにちは。荻野稔です。
今回は、大田区産業振プラザPiOの同人誌即売会、コスプレイベント利用者の方々から頂いた陳情について対応致しました。
施設側の都合で利用者側に不都合を強いるのではなく、どういう利用が適切か、施設・利用者側で話し合わなければなりません。
今回はそんなお話でした。
PiOで毎週のように行われている、同人誌即売会やコスプレイベントですが、今回はコスプレイベントについてのお話になります。
下記、画像※1F部分をご参照ください。
大展示ホールの奥にA会議室、B会議室があり、通常コスプレ等を行う場合は、この会議室を更衣室として使用することが多くあり、その他のセミナー等でも立地からゲスト控室に使われる事もあります。
1Fの大展示ホールでイベントを行う場合は、そのまま大展示ホールに入ります。
2Fの小展示ホール等を使う場合に利用者側と施設側で問題が起きました。
※画像引用は大田区産業プラザPIOの施設・設備紹介ページ
以前は、コスプレをされた方々が共同部分を通らないように、AB会議室近くにあるエレベーターを使用し、上階に上がっていましたが、3.11の震災以降、エレベーターの調子が悪くなったこともあり、使用を中止していました。
その際、階段を使って2階に上がる事になりますが、共用スペースを通るのはコスプレが見えるからダメだろうというお話になり、パーテンションを置き通行時に共有部分から見えないようにしていました。
しかし、担当者が変わった際に、それも難しいというお話になったそうです。
他の案も提案したものの「他の方が見たらびっくりするから」と難色を示されたとの事でした。
担当者が変わっても、それまでの話し合いや協力の積み重ねが無にならないような引継ぎも必要ではないでしょうか?
また、イベント利用者に対し先日「(移動の為に共有部分を通行すると)他の利用者がびっくりするから、会議室を使わせたくない」という電話が掛かってきた・・とお聞きしました。
地震に起因するとはいえ、施設側の都合で使用が出来なくなった事に対して、利用者に不利益を被らせるという事は極力避けるべきではないでしょうか?
そうしなければならないにしても双方話し合い、合意の上で行うべきであり、代替案などの配慮も必要であると思います。
毛布等を被って見えないように努める、パーテーションの配置など、代案をしっかりと取るべきではないでしょうか?
また、基準にも「びっくりするから」といった極めて主観的、また個人の好き嫌いを挟むような内容ではなく、露出が激しい等、ある程度は客観的で判りやすい基準を設けるべきです。
施設側は基準を利用者に対し示すべきですし、威圧的ともとれる内容の電話を利用者に掛けるのは如何なものかと思います。
こうした一見、細かいような話から、萎縮、表現への規制は進んでいき、自由は失われていきます。
表現規制反対を唱える議員として、やはり看過は出来ません。
即売会やコスプレは産業振興ではないと言ったお話も出たそうです。
事実であれば残念ですし、内容そのものの是非はともかく、それは施設側が利用者に対して掛けるべき言葉として適切なのでしょうか?
コミケやコスプレイベントについても、もう少し調べてほしいな・・とも思います。
(大田区制70周年記念冠事業として、名称使用を松原区長の判で許可されたコスプレコンテストイベントも大田区では行われてるんですよ・・・とぼそり)
色々な方のお話を聞いていると、PiOだけでなく、別の会場でも、現場のさじ加減で対応が変わってしまうのが事があり、取りつく島もなく、話し合いも出来ずに困っているイベント運営者、会場利用者の方も多いそうです。
恐らく、他自治体でも問題が起きてるのではないでしょうか?
大田区では私も頑張りますが、是非、施設を抱えた他自治体の議員さんにも頑張ってほしいと思います。
当該施設を抱えた自治体にお住いの方は、是非、地元の議員さんに陳情もしてみてくださいね。
話が逸れましたが、大田区にある大田区産業プラザPIOは、今後も安心して同人イベント等が開催できる施設であってほしいと思います。
利用者の独りよがりになるのではなく、施設側、利用者の間での協力、話し合いは勿論、必要です。
話し合う努力、相手と協力をしながらイベントを開催していただく努力を、今後も続けていっていただきたいと思います。
現在、施設側と話し合いをしている最中なので、具体的に書けない事もありますが、進展があり次第、ご報告します。
安心してイベントの出来るPIOであるよう、私も微力ながら、声を上げ取り組んでいきます。
大田区産業プラザ PiOのHP
追記:PiO側との交渉結果のご報告です。
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