Mar 13, 2016

防災頭巾?ヘルメット?学校現場の防災用具。

2月26日の平成28年第一回定例会で、学校における防災対策について質問しました。

大田区でも中学校からは、防災、災害時に中学生も地域に参加する事から、防災用具としてはヘルメットを配布しています。

一方で質疑にもありますが、区内の小学校では、防災頭巾を使用しています。

 

保護者に、入学時に必要なものとして購入を呼び掛けているものではありますが、そもそもの対策が学校現場における火災である事、スペースの問題等で未だヘルメットの使用が浸透していない事が現状です。

しかも普段の主な役割が座布団代わり

 

しかしながら、答弁にあるように学校現場で避難の必要性がある火災は殆ど起きない事、現実に学校等で災害に遭い、避難が必要になった際は、震災、落下、転倒への対策の方が重視される事から、ヘルメットへの切り替えを要望しました。

若干ではありますが、耳元を覆うため、避難災害時に音が聞こえにくくなる難も防災頭巾にはあります。

 

横浜市では、折り畳み式ヘルメットが導入されているそうですが、こちらは折り畳み状態からヘルメットを展開する事に難があります。

技術の進歩も注視しながら、学校現場での防災の状況をアップデート出来るように声を上げていきます。

 

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●動画

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=oN54Kugr5tw&feature=youtu.be

 

もう一問はこちら

学校現場での持病への理解・啓発について質問しました。

 

学校教育で触れられない、予防の難しい持病・難病等の教育について、違う観点から学校現場で触れられないかと質問しました。

 

 

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【学校における防災対策】

まず学校における防災対策についてお聞きします。

 

現在、区内の小学校では入学時に必要な物として、防災ずきんの購入を各家庭にお願いしています。

普段は座布団替わりに使う事もあるそうですが、非常時には被って避難します。

 

この防災頭巾は、特に火災時の火の粉や煙対策として優れておりますが、落下や転倒等、地震への対策という点から考えると、ヘルメット等に比べて劣っており、耳を塞ぐ分、音が聞き取りにくくなるという避難時の難もあります。

 

区内の中学校では、災害時の地域参加と言う点も含め、防災用のヘルメットを支給しており、横浜市の小学校でも折り畳み式の防災ヘルメットを配備しております。

 

このヘルメットは折り畳み式で場所を取らないという利点はありますが、児童がヘルメットを展開する際に苦労するなど、まだ改良の余地はあるそうです。

技術の進歩や時代によって、学校の防災への備えは変わってきています。

質問します。

現在は火災対策に重きを置いている事からも防災頭巾を採用していますが、、火災、震災などあらゆる面から防災に対する備えは考えなければなりません。

学校において避難が必要になるような大規模な火災は今までにどれだけ発生してきましたか?

 

また、技術の進歩や時代の変化、区民からの要請に応え、今後、学校現場での防災用具の在り方についても検討を進めるべきではないかと考えますが、区の所見をお伺いいたします。

 

 

答弁概要

【教育総務部長】

学校における大規模火災の発生件数ですが、記録の残っている過去10年間では小中学校共に大規模な火災は発生しておりません。

しかしながら、住宅等が密集している本区のような都市部では地震発生時も含めて、火災がいつ起きるか判らず、それに備える必要性は高いものと考えております。

防災頭巾は落下物に対して衝撃を吸収する一定の効果がある他、頭部から首にかけて広範囲に覆うため、火災発生時には火の粉を防ぐ効果があります。

この事から学校では新一年生の保護者会でにおいて不燃性の防災頭巾を推奨しております。

一方折り畳み式防災ヘルメットには衝撃を吸収する効果に優れ、かつ火の粉を防ぐ機能も備えた製品も開発されておりますが、低学年ではヘルメットを開く際に手間取るなどの課題があると聞いております。

今後も、児童生徒が学ぶ施設環境の変化やヘルメットなどの防災用具の技術進歩を注視し、対応してまいります。

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