大田区のコミュニティバス「たまちゃんバス」の現状
大田区 コミュニティバス たまちゃんバスについて、先日の特別委員会でも報告がなされました。
大田区では、矢口地区の交通不便地域を解消するため、平成20年度より地域住民、区、関係機関等による導入検討を行ってきました。
平成21年10月11日(日曜日)からは、大田区内で初めてのコミュニティバスとして、「たまちゃんバス」の試行運行を開始しています。
平成19年度に大田区コミュニティバス導入検討会にて、矢口地域、南馬込地域、西蒲田地域の3地域にコミュニティバスが導入候補地域になり、
まず矢口地域から導入されました。
東急バスに池上営業所に業務委託しています。
小型ノンステップバスで、全区画大人(中学生以上)150円、子供80円、障害者手帳の提示で半額。東京都シルバーパスは未対応。
電子マネーの利用も出来ます。
平成21年度より運行を開始していますが、利用人数は増加傾向にあり、昨年度と平成22年度を比較すると約1.5倍になっています。
運行状況は、収支欠損額(赤字)が平成23年が約830万円、平成24年度が約990万円、成25年度は約1070万円。
増便による人件費増も影響はあったようです。
また、平成26年度は収入が約670万、収支欠損が約900万円です。
収支は昨年度(26年度)は初めて欠損額(赤字)が前年度に比べて減少した事から、少しずつですが改善はしているようです。
今後の高齢化やユニバーサルデザインの観点からも、交通不便難地域への対応は必要ですが、馬込、西蒲田など、他の移動困難地域への対応如何もこの矢口地域の「たまちゃんバス」に掛かっています。
バス停がわかりにくい、主要施設から遠い、止まらないという意見もあり、現状の交通不便地域間内限定のルートだと収支の改善は難しいと思います。
特別委員会で私も質問をさせて頂きましたが、
移動困難地域内に止めるのではなく、そこから蒲田(区役所)・大森といった区内の主要施設へのルートも考えるべきではないでしょうか?
このたまちゃんバスの評価はH28年以降に行われます。
地域の方からも、採算性やルートに対して疑問の声も上がっています。
多くの区民の方にとって便利で使いやすいコミュニティバスの運用を、考えていければと思っています。