たまちゃんバス(コミュニティバス)についてご報告
こんばんは。おぎの稔です。
本日は先日、大田区議会に報告された大田区のコミュニティバス「たまちゃんバス」の今後の見通しについての報告です。
平成21年10月から大田区の交通不便地域の解消の為に、矢口地域で施行運行が始まった「たまちゃんバス」は8年間施行運行を続けてきました。民間が運行しないの地域の方々の足として、特に高齢の方を中心に利用されてきましたが、バスの乗車定員に対する乗車人数の問題や毎年約900万円の赤字路線となっていた事から(赤字分は大田区が補てん)批判も受けてきました。
矢口地域だけにコミュニティバスが走っていることについて、地域間の公金投入格差があるという批判もあったようです。
様々な事情のあったたまちゃんバスですが、バスの耐用年数が迫ってきた事もあり、施行運行から本格運行に導入するかまたは廃止するかの判断基準が示されました。
●本格運行移行条件、運行継続条件は収支率50パーセント以上
平成30年度、31年度は現状のまま実験を続けます。その中で収支率50%を上回る様であれば本格運行に移行します。
30年度に50%に届かなかった場合は、改善運行を行い、31年度改善する場合も本格運行。30年度、31年度と収支率が50%に届かない場合、廃止になります。また、本格運行後も何年も連続で収支率が50%を下回った場合は廃止となります。
因みに現在の数字は平成26年度が収支率42.7%で収支欠損額(赤字)は9,004,918円、平成27年度が43.3%で収支欠損額は9,216,530円、平成28年度が44.1%で8,931,593円でした。収支率50%をクリアするには平成28年度では赤字を8,000,000円、約100万円落とす必要があります。
●コミュニティバスはみんなで支えるもの
福祉バスとなると話は変わってきますが「たまちゃんバス」はあくまでコミュニティバス。
大田区が大幅に負担し、なんとか回していくのではなく、地域の方が利用し、事業を支えていかなければならないものです。もし、そうでないなら少なくともコミュニティバスとしての役割を果たせない事になります。
他の市ではなく、東京23区の中ではコミュニティバスを導入し、後に廃止した区もあり、矢口地域の方がバスをどう思うのかを具体的に示すことも必要になってきます。
皆様、如何お考えですか?
写真は大田区HP リンク先より引用
たまちゃんバス(コミュニティバス)
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