30年後、ご近所さんは外国人?国際都市大田の未来予想図
こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。
本日は、先日の会派の代表質問でも触れた国際都市宣言と大田区内の外国人在住者について報告します。
以前のブログで、私は国際線の増加、外国人観光客増などについて触れました。
では、実際に日本に住んでいる外国人を巡る環境はどのようになっているでしょうか?
こちらは大田区の人口推計(平成29年3月)です。
日本人・外国人か不詳な方も含め、2015年に35034人の方が大田区にはいらっしゃいますが、30年後の2045年には71584名になると推計されています。
大田区全人口との比率で見ると2015年には約4.8%の外国人の方が、2045年には約9.6%となっており、単純な人口だけでなく比率も倍増予想がされている事が判ります。
観光、交流面での環境整備も大切な要素ですが、ゴミの問題、文化、生活習慣の問題など、生活の上での外国の方との間の摩擦の話は私もよく耳にします。
それらは無視できる問題ではありません。
実際に大田区に住み生活をする外国人の方への生活の支援、日本人との相互理解、懸け橋になる事も行政の大切な役割だからです。
日本人、外国人双方にとって住みやすい大田区になる事は、現状起きている問題への解決の一歩にもなります。
現状維持ではなく、外国人比率が今後、増加していく事を大田区が推計している以上、対策強化は急務です。
様々な点で外国人の方が増えていく国際都市おおたで、とりわけ、注目されがちな観光といった面だけでなく、日々の生活、営みを行っていく上で大切な住環境に密着した課題。
今後も日本人との相互理解、日本人・外国人共に住みやすい大田区であるよう、取り組んでいきます。
※資料は大田区人口推計(平成29年3月)_第1章,第3章,第4章(PDF)より抜粋
【質疑】
国際都市について伺います。
大田区は平成28年第4回定例会で国際都市おおた宣言をしました。宣言を読んでみます。
国際都市おおた宣言
~地域力で世界にはばたく~
おもてなしの翼を広げ 世界中の人々を歓迎しよう
暮らしが息づく多彩な魅力あるまちとして訪れる人を迎えます。
ふれあいの翼を広げ 多様な文化を分かち合おう
互いの個性を認め誰もが活躍できる
笑顔あふれるまちをつくります
みらいの翼を広げ 豊かな明日をともにつくろう
おおたが誇る匠の技が世界の期待に応え
新しい産業をつくります。
大田区は、日本のゲートウェイとして、地域の力を結集し、新たな時代を切り
拓いて、世界にはばたく「国際都市おおた」を宣言する。
如何でしょうか?私見ですが、大田区在住の外国人の方への言及が弱いと感じます。
平成29年3月の大田区人口推計によると、30年後の2045年も区の総人口はほぼ横ばいですが、大田区の総人口比率に対する外国人比率は、現在の4.9%から、30年後には9.7%と約2倍の推計が出ています。
比率が倍増するという事で、区政にも様々な面で影響が生じるでしょう。どのように捉えていますか?また、国際都市として、在住外国人の生活支援など、どのように今後の計画に反映していくのでしょうか?
国際都市を標榜するのであれば、国内・国外合わせての国際都市としてふさわしい機能を区は備える必要があります。観光・経済・交流といった対外的な施策も大切です。仮称国際交流協会の設置も踏まえた、対策の前進を期待し、次に移ります。
【答弁】
次に、外国人の生活支援についてのご質問ですが、区では、平成22年3月、大田区多文化共生推進プランを策定し、外国人の生活支援策など様々な分野で多文化共生施策に取り組んでいるところでございます。
平成22年9月には多文化共生センターmicsおおたを開設し、外国人区民が大田区で安心して暮らせるよう、交流や学習機会を提供するとともに、多言語対応の相談窓口の運営、行政情報の翻訳、区施設への通訳派遣などを行ってきました。
区の将来人口について、総人口に占める外国人の比率が増えていく中で、国際都市おおた宣言に沿う多文化共生社会の推進が急がれます。
このような状況の中、今後は(仮称)国際交流協会の設立を目指すとともに、新しい多文化共生推進プランの策定など、具体的な計画を策定することにより、着実に多文化共生施策を推進してまいります。
国際都市宣言についてはこちら
大田区人口推計はこちら
★代表質問についてのブログはこちら
大田区議会第二回定例会 代表質問文面
国際化や多様性についてのブログはこちら
おぎの稔政策マンガ第4弾 ~情報化社会と外国人観光客誘致編~
続きをリンク先からご覧いただけます
政策マンガ第13弾「羽田空港新飛行ルート編」
こちらの質問部分は代表質問という事もあり、会派の中でアイディアを頂いたり、議論を重ねながら作成しました。