【こぼれ話】選挙の中でこそ、フェアプレー精神を
今回は先日のアゴラの記事についてです。
記事に詳しく書かれているので、そちらもご参照ください。
選挙の際、特に党の幹部や党首級が来る大きな街頭活動の際は、主要勢力間で「●月✖日何時、A駅で使わせて頂きたい」等と連絡を取り、事前に調整します。
さて、選挙戦の中で大切な場所取り、人も時間もない中、出来れば徹夜で場所取り・・といった不毛な事は避けたい。
その為に事前調整をするのですが、何せ一週間を超える期間で10を超える陣営がひしめき合い、文書だけでなく、時に電話でのやり取りもある。
勘違いや行き違いも起きるし、新勢力や調整に手の回らない陣営もあります。
アゴラの記事より引用
大田区は世田谷区と並んで、定数が最も多い「8人区」。当然、候補者も乱立気味になるため、区内の主だったスポット、たとえば蒲田駅前あたりは土日に党重鎮クラスをお迎えしての勝負イベントには人気になるわけで、これが自由競争だったら、ただでさえ忙しい選挙戦にあって、徹夜の場所取りなど不毛なことをお互いにすることになる。どんなやりとりをしているのか、頼み込んで一端だけ見ることができたのだが、各陣営の担当者間で日程表をメールで共有し、希望の場所・時間帯を書き込み、バッティングしたら交渉しあうという流れのようだ。
もしかしたら、「談合みたいじゃないか」と厳しい事を言う人もいるかもしれないが、私はそうは思わない。前述の関係者は「党の違いはあれど、人間関係、信頼関係は損なわないよう、フェアにいきたい。いくら戦いとはいっても、なんでもありの不毛なことばかりが横行すれば、結局、建設的な議論は出来なくなってしまう」と指摘していた。私もこの考えに賛同する。一人でも多くの有権者と対話し、政策を磨き、ネットでの発信を充実させるといった本質的なことに少しでも注力できるわけだから、事前に紳士的に話し合うこと自体は、権謀術数が渦巻く政界であっても必要な「フェアプレー」だと思う。
選挙になるとどうしても殺伐としがちです。
選挙は血を流さない戦争だなどと言われることもあり、時には怪文書が回ったり、半ば犯罪行為のような嫌がらせが横行することもあります。
そこまでいかないしにても、誹謗中傷が飛び交う選挙戦というのは、見ていて気持ちのいいものではありません。
たとえ血を流さない戦争だろうと、それが人の営みである以上、法と理念があります。
さもなければ、選挙の度に醜い争いが有権者の前で表面化する事になります。
そうした事態はなるべく避けたい。
代表である政治家が、有権者の前で醜い争いを見せるのは恥ずかしい事であり、選挙が終わっても、政治家同士の関係が続く事を考えれば、選挙戦で政治家間の信頼関係を損なうような事が起きれば、それは区民の利益を損なっていると見る事も出来ます。
大変な戦の中だからこそ、他陣営を思いやり、フェアプレー精神を忘れない。
今後も取り組んでいきたいと思っています。
アゴラの記事はこちら
マンガ「あなたの大切な一票を活かしてください!」
大田区議会議員 おぎの稔
公式HP