映画「ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判」【コラム】
先日、映画「ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判」を観てきました。
http://unitedpeople.jp/against8/
同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、2008年11月、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過。同性婚が再び禁止されることになった。この「提案8号」を人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。クリス&サンディとポール&ジェフ。アメリカ合衆国最高裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの大統領選で敵同士だった2人の弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも手を取り合う。愛とは、家族とは、人権とは……。彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。
HPより引用
アメリカとは制度が違い、また国内の状況も違うので=日本でというわけではありません。
ただ、映画の中で語られていた保守派弁護士テッドの「愛する二人が安定を求めるのは当然だ」と結婚を認めるように語った事、※
街頭での「もうこれ以上、差別により自ら命を絶つ若者を出してはいけない」という言葉には考えさせれます。
裁判において、同性婚の子供だとわかれば差別されるとの論に対し、両親が結婚していない事での差別はどうする?
(特にカリフォルニア州の場合元々同性婚が認められていたうえで、権利をはく奪された事になる為)
現在、州内に居る同性婚両親によって育てられている子供たちの権利は重要ではないのか?と子供の権利についても議論がされました。
裁判の議論についても、詳細が示されており勉強になりました。
制度・法的認知の問題と、差別や啓蒙の話は別になりますが、生まれ持った性的指向、愛する人を愛せない事によって生きづらさ、幸福追求権を奪われることがあってはならないと思います。
(※結婚以外の選択肢、生き方、パートナーの在り方も様々ですが)
それにしても、同性愛者の権利を認めると少子化に拍車が掛かる・・・というのはどういう理屈なのでしょうか?
同性愛者は同性婚が無ければ、異性愛者と結婚し、子供を作る・・・という事なのでしょうか?
以前のブログ
おぎの稔政策マンガ第3弾 多様な個人を尊重しあう社会の実現編
区議会議員選挙の前に作成した政策マンガです。
●昨年6月の一般質問でも取り上げさせていただきました。
電通総研のLGBT調査2015によると日本のLGBT層の比率は7.6%、決して少ない比率ではありません。