ステージは国内法整備へ?どうなるTPP著作権条項
先日のコミックマーケットでは私もトークイベントに参加をさせて頂きましたが、様々な情報が錯そうしていた、TPP著作権条項、知財問題について、昨日、MANGA 議連のヒアリングが行われたとの事。
国会でも動きが出てきたようです。
8月にはコミックマーケット主催のTPP著作権条項を考えるトークイベントに登壇させて頂きましたが、いよいよでしょうか?
(むかって左から二番目が私です。)
NHK 首都圏 NEWS WEB 2015.8.21放送分より
————————————–
本日マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟の著作権・非親告罪化についてのヒアリングに、赤松先生、福井弁護士、玉井先生、金子先生と共に、準備会共同代表安田他が参加しました。席上、現在の二次創作のもたらす日本独自の生態系についてのご説明と非親告罪化についての懸念点をお伝えしました。
MANGA 議連のヒアリング終了。TPPによる著作権侵害非親告罪化の影響は、日本政府代表の尽力で極めて限定されたものに。コミケは大丈夫、生き残る。表現の自由は、確保された。
もう少し詳しくいうなら、⑴TPPによる義務付けの範囲は狭く、⑵その範囲に限定する国内法の制定は十分に可能で、しかも⑶そうした範囲に限定する立法を、日本政府が立案する見込み。⑵まではTPPの条文で決まったことだが、今日は⑶を確認できた。コミケの関係者は、安心して創作に励まれてよい。
赤松健氏 (漫画家)
議員会館で、TPP(による非親告罪化)に関するヒアリング実施中。関係の有識者(作家・コミケ準備会・弁護士・東大教授・法学者)が、全員「コミケを守る」方向性の意見を表明。・・文科大臣や文化庁や法制局、警察の担当者も参加しているが特に異論も出ず、さすがにこれらの意見が通ると予想する。
福井健策氏 (弁護士)
「マンガ・アニメ・ゲーム議連」の非親告罪化に関するヒアリング終了。あえて曖昧さを残したと取れるTPP合意内容を受け、今後は、事実上海賊版とその周辺に対象を絞るような国内立法が重要という点で多くの出席者が一致。焦点は、果たしてその方向で実現できるかへ。
—————————-
今後はTPPを受けた「国内法の整え方」が重要になってきますね。
国内法に戦場が変わる以上、民間や地方議員の間でも党派を超えた動きを模索したほうがいいかもしれません。
声を上げていきましょう!
以前の記事はこちら
イベント参加:「TPPの著作権条項を考える 〜非親告罪化、保護期間延長、そして法定賠償金〜」
匿名 | 2015.10.29 6:26
「二次盗作」「山賊版」について、自由や創作を僭称するあたりに、純然たる創作家の感覚からは掛け離れた異常性が見られますね。