東京区部のリハビリテーション資源不足をどう考えるか?
先日、党の若手区議会議員有志で、原宿リハビリテーション病院を視察してきました。
一般社団法人巨樹の会(カマチグループ)によって運営されている、同病院。
原宿の、山手線内側の一等地に建設された珍しい病院です。
許可病床数が303床と、回復系リハビリ病院では日本最大を誇ります。
蒲田にある蒲田リハビリテーション病院と同じ系列グループによって経営されている病院です。
●蒲田リハビリテーション病院
http://www.kamata-rh.net/index.php
蒲田が同グループによる東京第一号のリハビリテーション病院との事でした。
蒲田病院は改装を重ね現在180床の病院となっており、85%以上の方が在宅復帰しています。
原宿のリハビリテーション病院、入ってみると
ホテルのような入口でした。
内装、景色もかなり綺麗で驚きました。
お風呂などもかなりしっかりしています。
原宿に続き、江東区でもリハビリテーション病院を開設予定の同グループですが、身体的、精神的な回復だけでなく、社会的、職業的、経済的な回復を目指す基本理念を掲げています。
これからの高齢化社会では今まで以上に必要になる素晴らしい理念だと思います。
さて、お話を伺う中で、現状の東京都、特に23区の問題点についてお話を伺いました。
●東京はリハビリテーション資源不足
人口比率でのリハビリテーション資源が不足しているとの事でした。
回復期リハビリテーション病床数(人口10万対)関東でも群馬県以外はすべて全国平均を下回っています。
逆に四国・九州では、リハビリテーション資源は充実しており、首都圏の課題が浮き彫りになります。
また、介護を必要とする高齢者に医療ケアを行うベッド数も東京、特に大田区を含む23区南部は深刻な状態になっています。
23区は、全体的に医療は充実していますが、高齢者の介護資源が他の地域と比べ不足しています。
介護資源も、人口比で比べるとまだまだ対応が追いついていないという事なのでしょう。
今後、都市部、特に人口増加の予想される首都圏で高齢者が急速に増加するであろう事を考えると、居宅・介護施設などの高齢者への支援体制強化と共に、
リハビリテーション資源を充実させる事も大きな課題になると思います。
地域包括ケア、健康予防医療と、様々な政策も区は打ち出しておりますが、
少子高齢化によってこれからの支え手不足と社会的な負担の増大が予測される事を考えていくと、私達、若者の側だけでなく、
ご高齢の方々にも出来るだけ長く、健康で居てもらう必要があります。
これからの時代に対応した課題をこれからも追いかけていきたいと思います。