障害とは●●である。DET(障害者平等研修)に参加しました。
15%。およそ7人に一人。
なんの数字だか判りますか?
全てを含んだ障害者の全世界の人口の中の割合との事です。
DET (Disability Equality Training)(障害者平等研修)
8月7日に行われた区議会議員向けのDET研修に参加しました。
実際に障害を持った当事者の方がファシリテーターになって行われるこの研修。
数日前から、講師を務めた石川さんの働きかけもあり、伊佐治区議の呼びかけの下、開催されました。
10人以上の区議会議員が参加。
新人も6名参加しました。
事例を提示しながら、障害とは何か?それぞれ考え、意見をだし
議論をし理解を深め合うこの研修。
区議会議員向けに短縮verでしたが、他の議員がどう「障害」を捉えているのかも
お互いに話し合える貴重な機会となったと思います。
障害当事者が勤めるDETファシリテーターは、全国で33人中
12人(8月29日、研修修了時)が大田区在住との事です。
以前行われたDETフォーラムにも私は参加させて頂きましたが、熱心な方、団体がいる事でその地域が確実に変わっていく好例でしょうか?
スライドだけでなく、映像も使っての実例紹介。
「今、何が起こっていますか?」「どうすればよいですか?」とグループで話し合います。
強く印象に残っているのが、ビデオ 「逆さまの世界」
ブラインドデードをテーマにした作品です。
※日本版は作成中とのことです。
転職の為の面接と、ブラインドデート※を同じ日に控えた主人公の話なのですが、
その日の朝、主人公の環境が一変します。
周りの方は障害当事者ばかりの世界、主人公が異端児として扱われてしまう世界で、
普段、障害当事者の方が経験している苦労・偏見を描き出していました。
健常者前提の社会、健常者しか想定していない対応。
悪意がなければ障害が、不自由がないわけではありません。
障害者に対する認識のなさ。
表向きの配慮、ハード面の対策が整っていても、ソフト、心のバリアフリーも同じように為されなければ、
かえって障害当事者を傷つけ、苦しめてしまいうのではないか?と
改めて感じました。
※ブラインドデート
(ブラインドデート(blind date)とは、友人の紹介などを通じて、知らない相手とデートをする行為[1]。1対1のデートを行うという点で、合コン・カップリングパーティーやグループ交際と異なる。お見合いに近い形態だが、お見合いのように真剣な交際・結婚を前提とした接触行為であるわけでは必ずもしない。)wikiより
さて、研修の最初と最後に出される
「障害とは●●である。」
皆様はどう考えますか?
「人権無視」「不自由」と書いた方もいましたし「無理解」と書いた方もいました。
私は「無理解」と書きましたが、理解さえあれば障害を持った方が平等に暮らせるのか・・・と言えば、そうではないでしょう。
障害とは当事者から見た時、健常者から見た時、家族、介助者から見た時、
それぞれ見方が違います。
社会全体、国家、行政としてとらえる場合もまた違ってくるでしょう。
皆様、如何お考えでしょうか?
それを周りの方と話し合って頂く事からノーマライゼーションは始まるのかもしれません。