バリアフリー対応も進んでいた!?平和島競艇場を視察してきました。
都内3場で一番の売上高を上げている、平和島競艇場を視察をしてきました。
競艇はモーターボート競走法によって規定されている公営ギャンブルです。
競艇場には入らなくても、併設している温泉、ドンキホーテ、ゲームセンター、ボーリング等の複合レジャー施設、BIG FUN 平和島に
来た事のある方はいらっしゃるのではないでしょうか?
レース主催・運営は大田区ではなく府中市によって行われております。
同じ23区の江戸川競艇場も江戸川区主催ではなく、23区内の競艇事業の運営を23区は主催していません。
現在の施設所有者は京浜急行電鉄グループの京急開発株式会社です。
収益金の一部は日本財団に充当されています。
日本財団かつては財団法人日本船舶振興会と呼ばれていました。
※公益財団法人日本財団(にっぽんざいだん、英:Nippon Foundation)は、公営競技のひとつである競艇の収益金をもとに、海洋船舶関連事業の支援や公益・福祉事業、国際協力事業を主に行なっている日本最大の資産規模を持つ公益財団法人。
モーターボート競走法(昭和26年法律第242号)第22条の2の規定によって設置された関係上、特殊法人の性格をも併せ持っていたが、2007年の競走法の改正により、完全な民間の財団法人になる。財源には、モーターボート競走法の規定によって競艇の収益金の2.6%が充当されています。
wikiより
さて、平和島競艇場はスタンドの他に4階まで観覧席があり、3階以降は入場有料(3Fは入場100円、4Fは指定席)で、2階では水とお茶は自由に飲めます。
飲食施設も併設しています。
競艇場そのものの他に外向けの券売所、平和島劇場があり、都外にも発券所があります。
1F
2F~3F
車いす用の観戦席も。公営ギャンブルの場でもバリアフリー化は進んでいます。
驚きました。
利用者の中でも高齢者が増えているのと、
公営である以上、誰でも利用できる必要があるという考えもあったのかもしれません。
4F
女性レーサーも沢山いて、女性レーサーの競技は男性ファンが多く、人気も高いそうです。
ボートは個人所有ではなく、割り振り、選手が自分でエンジン・プロペラを整備するそうで、レースにおける技術だけではなく当たったボートの調子、選手の整備の腕前も影響するそうです。
視察を担当してくれた府中市の方の説明によると一枚100円の券のうち、約75%がお客様(賞金)、残りの25%の中から、施設運営、選手への賞金、自治体の収益、日本財団への充当等に充てられるそうです。だいたいの数字だと運営している府中市には約3億円、会場立地自治体である大田区は約2億円の収益との事でした。
収益は不景気、震災で下降傾向にあったそうですが、底は打っており、回復傾向。
売り上げを維持する為に、ギャンブルではなくレジャーとして若い層のファン獲得に取り組んでいるとの事です。
東日本大震災以降、東北応援レース開催(必要経費以外の収益金は日本財団に寄付→被災地支援の仕組みとの事です)や府中市からは宮城県多賀城市、大田区からも東松島市に寄付を行ったりと、被災地支援にも収益金の一部が活用されています。
来月には大井競馬の視察にも行きます。
IRの話も国や都で議論をされていますが、経済苦の方が嵌ってしまう事やギャンブル依存症、公営ギャンブルの在り方と、議論しなければいけない事もたくさんあると思います。
現状行われている事業について、足を運び、その実態も把握しなければなりません。
議員として今後も情報発信、公開に努めていきます。
売上、施設のデータは下記資料をご覧ください。