ブログ | おぎの稔 | 大田区議会議員 公式HP - パート 37
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Dec 14, 2019

台風接近時の対応は?大田区の保育園問題について

こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。今回は、10月12日に大田区にも上陸した台風19号に絡んで、当日にSNS上で起きた、大田区の保育園を巡る騒動についてです。台風19号の接近に伴い、大田区内の保育士の出勤体制についてSNSで話題になりました。

こちら、大田区議会本会議でも取り上げました。

 

 区内在勤の保育士さんが金曜日の出勤時に、土曜日の体制についてお知らせを受けた事に端を発したこの出来事、民間の保育園であれば区の直営と違う事、遠方からも通う保育士が多い事などもあり話題になりました。メール、SNS、電話で私にも幾つか連絡がありました。

 保護者が夜間でも子供を受け取りに来るよう通知があった事は、鉄道会社が計画運休を決め、午前中の時点で多くの鉄道が止まる事で帰る事が出来なくなる可能性のある、保育士さんにとって帰宅のタイミングを逃す事にもなり、施設の災害時避難の備え、宿泊も見据えた体制など、不安を覚えた保育士さんも多かったのだと思います。預かり、また「保護者の園児の引き取りが夜までかかった場合でも、保護者に引き渡せるよう」、その為の準備を保育士にも求めるものでした。場合によっては「一緒に避難所に避難してもらう必要もある」シビアな出来事でした。答弁にもありましたが、区立園はまだ建物の状況的に、浸水被害の心配は少なかったのですが、それでも全園開園を当初スタートしたことについて、疑問の声もあったと思います。

 一方で法律上は11時間開所と決まりがある中、大田区は保育を必要とする利用者の為に最大限、他区に比べても、保育園を開園しようと努力をされた面もあります。実際に、12日お昼の時点で、区内の保育園には区立11名、私立7名の園児が預けられていました。介護関係者など、どうしてもお子さんを預けなければならなかった方だったと聞いています。

 区は金曜日の時点で、保護者に12日の状況についても通知、自宅での保育を推奨しました。結果、12日は40名近くの園児を預かる体制をとり実際に預かった18名と区の努力もあっての事で、その上でど保育の必要性のあった保護者の方が、お子さんを預けに来た事になります。

 

 12日、大田区は公立の認可園を全て開園していたと聞いています。ハザードマップの浸水エリア内の園も開設していた事になります。たまたま土曜日、それも台風が近づくのは夜でしたからまだ良かったかもしれませんが、災害時に全ての保育園を開けることは、場所によっては危険も伴います。学校、児童館などの施設も含め、風水害時どういう対応をしていくのかは今後、課題になると思います。

今回は、区立園だけに絞って質問をしましたが、施設の状況、位置などを考えると、公務員でない事なども含め連携を密にする必要は、私立の園他教育施設にもあります。私立園は今回、対応は園によって違いました。大田区としても、私立民間の園についてはお願いする立場にある為強制的にどうこうは出来ませんが、一方で、こうした災害時の対応については普段から、情報共有、災害時の対応の訓練も必要になります。風水害対策、対応、普段、どちらかと言えば地震に重点を置いていた大田区は様々な点で見直す必要が出来ました。

この問題は今後も追いかけていきます!

 

 

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Dec 11, 2019

イベントへの妨害、脅迫行為と表現の自由について

こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。本日は大田区議会決算特別委員会で質問した、ヘイトスピーチ、また抗議や妨害活動などいわゆる迷惑行為要件と公共施設の利用要件についてです。公の施設の利用と、表現の自由については以前、大田区議会本会議での質問でも取り上げ、マンガにもしました。

 

 

 ヘイトなどによる人権侵害は許されませんが、定義をどうするのか、影響をどう考えるのかも議論しなければなりません。質問では「ヘイトを行っている団体が『ヘイトをしません』と書いて施設利用の申請をした場合、どうするのか?」を訪ねました。ヘイトと関係ない活動、ヘイトをしない場合でも、施設の利用を制限してしまっても良いのでしょうか?

 議論が分かれると思います。

 また、公の責務についても質問しました。

 2017年6月に一橋大学の大学祭で作家の百田尚樹氏が講演する予定だった講演会が、抗議の殺到により中止になりました。また、翌2018年11月江東区で予定されていた、精神科医の香山リカ氏の講演会も同様に抗議が殺到し中止となりました。まだ記憶に新しい出来事ですが、今年は愛知県でのトリエンナーレ、表現の不自由展がガソリンでの放火火災を語る脅迫を受け中止、11月に富山県朝日町で行われる予定だった、作家の竹田恒泰氏の講演会についても妨害予告が寄せられたことを理由に中止となりました。こちらもガソリン火災を匂わすものだったと報道がありました。私も現場に作品を見に行きましたが大田区でも写真展に対して、一部作品の除外が求められる事態が起きました。

大田区「政治的」一部除外求める 原発事故 復興写真展

 また、公の施設ではありませんでしたが、警察から要請を受け、演目の変更や表現の自粛の憂き目にあった「Voyantroupe 第四回公演 偏執狂短編集Ⅳ」などもあります。私も実際の舞台を見に行きましたが、劇場についても公共施設も多いため、他人事ではありません。

 このように右や左を問わず、民主主義社会の根幹をなす、表現の自由が不寛容や脅迫行為によって、破壊されようとする事態が起きています。自衛隊の参加するイベントへの抗議、以前は黒子のバスケという作品に対し※、イベントなどに対する犯行予告もありました。

 言論の自由等の表現の自由は日本国憲法で保障される権利であり、また、基本的人権の根幹をなすものです。特に公的施設はそうした妨害や犯罪行為とどう立ち向かうのか、その中でもどう権利を保障し、場を維持していくのか警察とも連携し、しっかりと考えていかなければならないと思います。脅迫者が喜ぶのは中止であり、萎縮です。そうしたテロ行為に屈せず、毅然とした態度で言論、表現の場を守っていく必要があると考えます。

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Dec 11, 2019

公共のゴミ箱はもっと増やすべき!東京2020大会に向けて

 大田区議会議員のおぎの稔です。今回は大田区議会本会議で質問をした公共のゴミ箱の設置についてご報告させて頂きます。

 最近の日本はテロ対策などの名目で公園などでのゴミ箱を撤去しています。確かにオウム真理教のサリン事件のようなテロが起きた痛ましい記憶があり、そうした経験から防犯対策はとても大切だというのも理解できます。

 では、海外はどうでしょうか?アメリカや中国ではゴミ箱を置いています。2013年にボストンマラソン爆弾テロ事件が起きたマサチューセッツ州のボストン市でもです。

 

(写真は大田区とも姉妹都市であるマサチューセッツ州セーラム市の写真)

 

 日本はアメリカや中国以上にテロを警戒しなければならないのでしょうか?広告付きのゴミ箱など活用も出来そうですし、街の美化や雇用にも役立ちそうです。

 家に帰ってゴミは捨てれば良いという方もいるでしょう。その通りですが通勤、通学、観光と言った方はどうでしょう、なかなかに不便だと思います。食べ物や飲み物、紙屑、他。そこら中で売っているのに、公共のゴミ捨て場に苦慮する人は多いと思います。駅のホームにもない所もあります。

 

 質問をした当時はタピオカミルクティーがブームになっており、そのから容器が街中に捨てられることが課題になっていました。

 最近は、コンビニのゴミ箱も店内に置く事が多くなっていますが、私は公共のゴミ箱撤去とも関係があると考えています。非常に残念ではありますが、公共のゴミ箱➠コンビニのゴミ箱➠路上と、ゴミの捨て先が変化しているのとも思えます。マンションなどのゴミ出しの問題も騒がれていますが、マナーで0にするのはなかなか難しい中では、むしろ、ゴミ箱を設置したほうが環境衛生上も効果があるのではないでしょうか?

 来年は東京オリンピック・パラリンピック2020大会が開催され、国内外から多くの方が東京に訪れます。また、羽田空港の国際線利用者も増加を続けています。空港を抱える大田区にとって、マナーよりもまず見た目で、ゴミを捨てる事が出来る場所だと判る、ゴミ箱の設置は必要ではないでしょうか?

 海外のゴミ箱設置はそうした合理性からも来ていると考えますが、皆様如何でしょうか?

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Dec 10, 2019

ヘルプマーク普及推進活動、実施中!

こんばんは。おぎの稔です。皆様はヘルプマークをご存知ですか?赤十字ではありません。

以前、私は大田区議会本会議でヘルプマークの普及促進について質問しました。

大田区議会令和元年第二回定例会一般質問本文

私自身も、てんかんや発達障害という課題を抱えている事もあり、普及促進には大変関心がある事もあり、それぞれに課題を抱えた議員同士で、各地域の駅でヘルプマークの普及促進活動を今年秋から始めています。

 

メンバーは

山本ひろこ 目黒区議会議員

夏目亜季 荒川区議会議員

そして、私、大田区議会議員おぎの稔です(;^ω^)

 

あちこちで活動を行っていきますので、見かけたら是非お声掛けください。また、ヘルプマークへのご理解、啓発へのご協力もどうぞ、宜しくお願い致します。

 

義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
 ヘルプマークの配布や優先席へのステッカー標示等を、平成24年10月から都営地下鉄大江戸線で、平成25年7月から全ての都営地下鉄、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーで開始し、さらに、平成26年7月からゆりかもめ、多摩モノレール、平成28年12月から、都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の病院へと拡大して実施しています。
 また、平成26年7月から民間企業への働きかけも実施しています。
 ヘルプマークを身に着けた方を見かけた場合は、電車・バス内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動をお願いします。

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Dec 6, 2019

冬コミ新刊、表紙(30日南フ09b )

大田区議会議員のおぎの稔です。夏に続き、年末に開催されるコミックマーケット(冬コミ)、今年もサークル参加します。

12月30日(3日目)月曜日南 “フ “09b サークル「オタギイン」で皆様とお会いできればと思います。宜しくお願い致します。

新刊は2冊発行を予定しております。 

 

画像は作成中の表紙です。

一冊目は地方議員の日常本2019vol.2 

先日の台風19号が大田区に接近した時の地方議員としての現地レポート漫画などです。

二冊目は、FGO(Fate/Grand Order)の2次創作本です。

葛飾北斎、アビゲイル・ウィリアムズというキャラクターを中心にして表現の自由をテーマにしたお話になります。

是非、遊びに来てください。

 

過去の情報はこちら

メロンブックス、とらのあな、COMICZIN様で過去作品も取り扱っていただいています。

 

 

Dec 3, 2019

現実と架空は別。youtubeが年齢制限を緩和。

こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。本日は気になるニュースを一つ。

youtubeが暴力的なゲーム作品について、年齢制限を大幅に緩和した、というものです。

YouTube、暴力的なゲーム作品の年齢制限を大幅に緩和「現実と架空の暴力は異なる」

 

Googleが、映像配信プラットフォームYouTubeのガイドライン運用を改訂。以降は暴力的なゲーム作品について映像の対象年齢制限は基本的に設けられないことに。

 

Googleは、映像配信プラットフォームYouTubeのガイドライン運用を改訂し、暴力的なゲーム作品について映像の対象年齢制限を大幅に緩和することを発表しました。

発表では、「現実世界と、映画・TV番組・ゲームなどの架空の暴力は異なる」とし、今後ゲームなどの暴力的な映像作品については基本的には対象年齢制限の設定を設けないとしました。ただし例外として、人体を損壊したり激しく損壊した遺体など“暴力的場面そのもの”を主題とした内容については今後も対象年齢制限の設定がなされるとのことです。

また、広告掲載に適したコンテンツのガイドラインについても以前と変更はないとしました。

 

 一部、例外があるとはいえ、youtube(グーグル)が、現実世界と映画、TV、ゲームなどの架空の暴力は異なるとし、年齢制限を緩和した事は前進であり、評価出来る事だと思います。

 表現の自由の点から、マンガアニメなどの表現、特に性表現や暴力表現などの問題について議員になる前から取り組んできた自分としても、注目したい発表です。この年齢制限緩和がどう影響していくのか判りませんが、何事につけ「現実と架空は別」という認識がもっと広まって欲しいと思います。

 表現の自由を巡っては、ジェンダー、性表現の話題が最近は多いですが、(トリエンナーレや竹田氏の講演の話もありましたが)昔は13日の金曜日のようなスプラッター作品、映画「バトル・ロワイアル」のような暴力表現、バイオレンス作品などもやり玉にあげられていました。ゾーニングの話とはまた別ですが、ただ隠すのではなく、何が悪いのかも含め考え、理解する環境こそ必要です。フィクションはフィクション、創作は創作として自由に楽しみ、受け入れる土壌のある社会であるよう、認識がもっと進んでほしいと思っています。

 

Dec 3, 2019

34歳になりました。

11月30日に誕生日を迎え、34歳になりました。
改めまして、日頃からのご支援、ご理解に深く感謝致します。
33歳の年は色々とありましたが、おかげ様で、おぎの稔は大田区議会議員として4月の大田区議会議員選挙で再選させて頂き、2期目の任期を頂くとともに、こうして年を重ねる事が出来ました。

再び区議会に送り出して頂いたからには、区民の皆様の為にしっかりと職務を果たさせて頂く所存です。

まだまだ未熟者ではありますが、今後とも、ご指導頂けますと幸いです。

 

荻野 拝

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Nov 30, 2019

漫画作成「株式会社GEKIRIN様」

こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。本日はお仕事のお手伝いをさせて頂いたご報告です。株式会社GEKIRIN(げきりん)様のマンガパンフレットの作成のお手伝いをさせて頂きました。作画は漫画アシスタントの聖月様です。

広告の主流はテレビからyoutubeへ、という事で動画広告などのご案内をするマンガです。

 

 

youtubeのお悩み、動画作成、広告などのご用命は是非、GEKIRIN様へ。ご興味のある方は是非、お問い合わせください。

株式会社GEKIRIN様 HP

 

 

Nov 29, 2019

大田区議会議員、区長、職員等の給料アップが決定しました。

 こんにちは、大田区議会議員のおぎの稔です。昨日の大田区議会定例会で大田区長、大田区議会議員、区職員、給与(報酬)アップ条例が提出され、可決されました。一見わかりづらいのですが、基本月給が下がる代わりにボーナスがあがり、合計で増額になる仕組みになっています。議員は年間で約5万円(委員長、議長などはまた別学)増加です。

 私はこのうち、大田区長の給料、大田区議会議員の報酬増に反対しました。こちらは民間の給与と比較した人事院の勧告によるもので、選挙で選ばれる、区長や区議会議員については、自分達の給与を自分達が審査するのもどうかという事から今までも反対してきましたが、変わらずに反対しました。

区の職員については、大田区全体で億単位の支出増です。管理職など高額な手当ての出る管理職、一般職から含め全て一括なため、賛成しました。一時期の大幅マイナス分から考えれば、まだプラスにはなっていませんが、適正額がどこかは常に考えていかなければなりません。

 公務員など一般職の方の給与をただ下げればいいというわけでも無いと思います。今回の台風19号対策でも、職員の不足、絶対的な人手不足が指摘されましたが、公務員はいざという時を考え、一定の数、そして質を確保するため、民間と比べて、人材確保において大きく差を開けられる低待遇とならない条件である必要もあるからです。

 公務員だけでなく、非正規、委託先の職員、労働者はどうなっているでしょうか?官製ワーキングプアという言葉が取り上げられて久しい昨今、正規職員の給与増減はそのまま、彼らにも影響する可能性もあり、慎重にならなければなりません。民間も公務員も合わせて所得(または可処分所得)が上がるような政治を行っていかなければなりませんね。

 みなさま、いかがお考えでしょうか?

 

 

Nov 28, 2019

大田区議会令和元年第4回定例会おぎの稔一般質問(台風関連)

こんばんは。大田区議会議員のおぎの稔です。本日は大田区議会本会議で一般質問をした内容について、ご報告します。20分時間を頂きましたが、殆どを台風19号発生に伴い得た経験や、ご意見から来る災害・風水害対策に充てました。新空港線(蒲蒲線)も風水害対策の視点からです。こちらも多摩川線沿線に住む議員として、欠かせませんでした。答弁付きの解説はまた改めて行わせて頂きます。

——

大田区議会第4回定例会 大田区民の会令和 荻野稔

質問時間20分 質問のみの時間12分

主なテーマ

1、発災時の区民にとってわかりやすい情報発信について 

2、それぞれの属性に応じた避難体制の準備について

3、発災時の医療情報の共有について

4、保育園や子育て施設の災害体制について

5、路上生活者、滞留者、帰宅困難者の受け入れ、対応について

6、災害時の区有施設の取り扱いについて

7、蒲蒲線 新空港線について

 

【質問 本文】

先日の台風19号について、私も消防団の一員としても現場で活動をしました。そうした点から気づいた点、また区民の皆様からも頂いたご意見などを元に本日、質問を行います。

 

1、発災時の区民にとってわかりやすい情報発信について 

 

 10月12日、夕方、台風19号の接近に伴い避難警報や災害情報が流される中、大田区の公式HPがアクセスできなくなりました。強風などの影響で特にマンションの多い蒲田地域、矢口地域などは防災無線も聞きづらかったとご意見も頂いております。

 ツイッターなどのSNSは機能したものの、情報量や主体的に必要な情報にアクセスできないため、細かい地域ごとの課題が入手しづらく、エリアメールも同様で、課題がそれぞれありました。避難所等では受け入れ人数が超過し、受け入れ不可能になったことなどの現場の情報、新たな避難所開設など追加の情報についても、区民の取得が難しく混乱を招きました。先に上げた、区民への情報伝達手段のどれかが欠けた状態でも、区民に情報が伝わるようにする体制が必要です。今回は実際にHPへのアクセスが難しくなりました。インターネットやSNSを使えない方もいます。

 また、昨今は鉄道会社等の意識変化により、「こんな時まで出勤させるなんてブラック企業だ」と話題になっていた事が改善した一方、別の課題も生まれました。鉄道の運行が停止され、道路混雑等、今までにない混乱も予想されるようになりました。鉄道会社の運休計画など、区は情報を把握していたが、情報伝達は広く区民に行っていませんでした。区民や企業に対して、必要な情報は伝達すべきです。

 災害時、区民にとってわかりやすく必要な情報発信について見解を伺います。①

 

2、それぞれの属性に応じた避難体制の準備について

 

 今回の災害時、インターネットなどを通じて情報を取得した若者は避難し、高齢の方は自宅での垂直避難を選択した傾向もあったように思います。避難警報が出てからの避難が高齢者、災害時要援護者ほど困難を極めた事情もあるでしょう。対策が必要です。

福祉施設における自主避難スペースを3つ開設しましたが、区内の要配慮者、一人一人をどう区は見ていくのか、どう災害時の情報を伝えていくかもとても大切な視点です。個人、世帯の抱える課題や属性はそれぞれです。今回、私の元にも、ペットの同行避難、妊婦、乳幼児のスペースはあるか、車での避難が出来るかなど多くの質問が寄せられました。日本語を母国語にしない方向けの災害情報発信も指摘されました。障害、病気、精神疾患対応。これらは災害が発生してからでは間に合いません。常日頃からの備えとして、マイタイムラインを活用する事の推奨も必要ですが、全ての区民に利用して頂くにはまだ遠く、普避難所の情報、何処に避難するのか?どういう経路で?何が必要か?といった課題について、災害時にすぐ情報発信が出来るような備えも必要です。大田区の見解を伺います。②

 

3、発災時の医療情報の共有について

 

 台風15号で甚大な被害を受けた千葉県では大規模な停電も起こり、病院も含め被害をこうむり、熱中症の疑いで死者も出ました。

私は矢口西小学校の防災活動拠点会議のメンバーになっています。矢口西小学校は矢口地区の災害医療救護所にもなっているのですが、そこの運営マニュアルには「重傷者が搬送されてくる事も考えられます。スペース確保と状況を把握し、本部に報告します。」「困難と思われる方は福祉避難所への移送を検討します」とあります。発災時にはすぐの搬送や医療関係者がすぐ揃うというわけでなく、傷病者も数日は避難所で過ごして頂く事も考えなければなりません。震災、風水害、雪害によってインフラが寸断される可能性もあり、特に配慮や対処が必要な方の備えは重要です。

 電源や物資の備えが大切なのは医療関係施設も同様です。大田区は緊急医療救護所等開設・運営訓練と言う事で、提携している病院と訓練も行っておりますが、その病院の体制、また地域に点在する患者たちがどのような配慮、支援を必要とているかを把握していますか?実際に災害時に動かしてみたら非常用電源が動かなかった事例も他自治体で聞いていますが、災害発生時を見込み提携病院の、非常用電源、また、非常時の備えがどれだけあるのか?発災時の医療関係者の出勤体制など、区として情報をあらゆる形で収集、把握すべきですが見解を伺います。③

 

   4、保育園や子育て施設の災害体制について

 台風19号の接近に伴い、今回区内の保育園で、保育士の出勤体制についてSNSで話題になりました。区内在勤の保育士さんが金曜日の出勤時に、土曜日の体制についてお知らせを受けた事に端を発したこの出来事、特に、民間の保育園であれば区の直営と違う事、遠方からも通う保育士が多い事などで課題もあったと思います。保護者が夜間でも子供を受け取りに来れるよう保育所の開設をと通知があった事は、逆に保育士さんにとって帰宅のタイミングを逃す事にもなり、施設の災害時避難の備えなど、不安を覚えた保育士さんも多かったのではないでしょうか?

 一方で法律上は11時間開所と決まりがある中、大田区は保育を必要とする利用者の為に最大限、他区に比べても、保育園を開園しようと努力をされた面もあります。実際に、12日お昼の時点で、区内の保育園には区立11名、私立7名の園児が預けられていました。介護関係者など、どうしてもお子さんを預けなければならなかった方だったと聞いています。

 大田区は金曜日の時点で、保護者に12日の状況についても通知、自宅での保育を推奨しました。結果、12日は40名近くの園児を預かる体制をとっていましたが、実際に預かった18名との事、これは大田区の努力もあっての事です。一方、私立園はマチマチですが、大田区は公立の認可園を全て開園していたと聞いています。ハザードマップの浸水エリア内の園も開設していた事になります。たまたま土曜日、それも台風が近づくのは夜でしたからまだ良かったかもしれませんが、災害時に全ての保育園を開けることは、場所によっては危険も伴います。学校、児童館などの施設も含め、風水害時どういう対応をしていくのかは今後、課題になると思います。

 避難所開設の基準については、今回質問しませんが、私も矢口地区に住む人間として、多摩川に隣接する事から、矢口出張所管内の学校施設が一つも、避難所としてつかえなかった事に苦慮しました。浸水エリア内の園では、働く保育士さんや預かったお子さんの安全を踏まえ災害時、どの段階での避難体制を保育園では考えていたのですか?見解を伺います。④

5、路上生活者、滞留者、帰宅困難者の受け入れ、対応について

 台東区で避難所での路上生活者の方の受入れ拒否が話題になりました。人権問題上、ゆゆしき問題です。また、公共交通機関等が早めの運休を進める中、区内に滞留する帰宅困難者も多くなることが予想されます。ホテル、マンガ喫茶などの簡易宿所、単身赴任者などの一時滞在施設などを利用している方々といった、区内に住所のない避難者の点にも目を向けなければなりません。区では発災時、区内滞留者、路上生活者にどのように対応をしますか?お答えください。⑤

 

6、災害時の区有施設の取り扱いについて

   続けて、災害時の区内施設の利用について伺います。発災時、施設を使用してのイベント開催は困難です。しかしコストと準備に時間がかかった分、主催者側がギリギリまでの開催の判断をまつ事情も理解できます。特に、大田スタジアム、大田区総合体育館、区民プラザ、アプリコ、産業プラザPiOなどは判断が難しくなります。震災と異なり、事前にある程度予想をされる台風や大雨などの風水害の場合、主催者側からのキャンセルを待つという形になります。

 利用の取り消しという形で「災害その他の事情により施設の利用ができなくなったとき。」と利用負担が掛からない形での決まりがある施設も多いと思いますが、台風を事前に予測し、キャンセルしたが当日の被害はそれほどでもなかったという事も起きうる可能性もあります。この場合、災害などの事情に認定されるでしょうか?

 先ほどの取り消し規定のみの施設も多いと思いますが、災害発生時、区として施設をどの段階で災害対応として、避難所など優先的に使用していくかを事前に示す事も必要です。現在は施設の管理者ごとに独自の対応をされていると思いますが、災害発生時の対応について改めて、それぞれの施設ごとに整備が必要ではないでしょうか?見解を伺います⑥

 

7、蒲蒲線 新空港線について

 続いて、新空港線・蒲蒲線について伺います。私は何度も特に東急線、多摩川線沿線の住民の不安、利便性の悪化という点についてどう考えているのか、議会でも訴えてまいりました。1分1秒を争い、鉄道会社がダイヤ改正、乗り換えを行なっている昨今、乗り換えと地上地下の移動、接続を考えた際、空港に接続する公共交通としての新空港線の機能は弱いように考えます。

 大田区側からの渋谷、池袋方面への利便性についても、地下と地上での乗り換えを考えると言われるほどに向上が出来るのか、疑問であります。今後の少子高齢化時代を考えた際に今、新線設置が必要と考えるか?という点もありますが、今回は風水害に関連して、質問します。

 今回風水害時のハザードマップが注目をされましたが、蒲蒲線(新空港線)計画の、矢口渡の先から蒲田の地下へと掘っていくエリアは多摩川氾濫時の浸水エリアにあります。蒲蒲線が沈むんです。浸水、冠水対策としてどのようなことが考えられるでしょうか?

また、鉄道会社が早めの計画運休、運行停止を行っている傾向になってきた中で、新空港線も同様の対応をとると考えられます。電車が止まります。その場合、大田区の言う、災害時の代替ルートの利用は目的の機能を十分に果たせないことも考えられますが、合わせて見解を伺います。⑦-⑧

 

以上です。答弁、宜しくお願い致します。

 

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