Jan 30, 2020

多摩都市モノレール延伸?どうなる蒲蒲線(新空港線)

 

大田区議会議員のおぎの稔です。多摩モノレールについて、先週書下記のような報道がされたのをご存知でしょうか?

 

多摩都市モノレール延伸へ 新年度に基本設計 東京

2020年1月22日 13時31分 NHK

 

東京都は、検討を進めてきた多摩都市モノレールの延伸について、「上北台」から「JR箱根ケ崎駅」の区間で先行して整備を進める方針を固め、新年度に基本設計に着手することになりました。

 

ニュースでは大田区にも関係ある羽田アクセス線や蒲蒲線(新空港線)についても言及されていました。

 

 東京都が今後さらに整備を目指す鉄道網のうち、多摩都市モノレールは、延伸の方針が固まった「上北台」と「JR箱根ケ崎駅」の区間以外にも、多摩市の「多摩センター」と「町田」の区間で事業化に向けた調整が続けられているほか、「多摩センター」と「八王子」の区間も将来的に整備できるかどうか検討が行われています。

また、地下鉄では、「豊洲」と「住吉」の間のおよそ5キロを結ぶ東京メトロ有楽町線の延伸と、都営大江戸線の「光が丘」から「大泉学園町」までの延伸、それに、都心部と臨海部を結ぶ「都心部・臨海地域地下鉄構想」などがあります。

このほか、羽田空港へのアクセスを強化するため、羽田空港アクセス線や新空港線の新設の検討も進められていて、都は、鉄道事業者など関係者との協議を進め、調整できた路線から順次、事業に着手する方針です。

 

 

整備すべき6路線

 

 東京都は平成30年度の予算で、「鉄道等の交通ネットワーク整備」に関する調査費として、前年度の倍以上の8400万円を計上するとともに、東京都鉄道新線建設等準備基金(約620憶円)を設立しました。「交通政策審議会陸上交通分科会鉄道部会・東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会」において、事業化に向けて検討などを進めるべきとされた6路線の整備の財源とする為の基金です。

鉄道ネットワークのプロジェクトの検討結果

その路線は上にも名前が挙がっている下の6つです。

 

・新空港線(蒲蒲線 蒲田-京急蒲田)

・多摩都市モノレール(上北台~箱根ケ崎)

・多摩都市モノレール 多摩センター~町田

・東京8号線(有楽町線 豊洲ー住吉)

・東京12号線(大江戸線 光が丘ー大泉学園)

・羽田空港アクセス線(田町駅付近ー羽田空港)

 

 あくまでもこれは6路線についての調査、また事業化の準備のための費用計上で6路線すべてを必ず実現というものではありません。

 平成30年度の東京都の予算案説明資料で「都が事業主体となる多摩都市モノレールの箱根ヶ崎延伸を含め」と、具体的に名前を挙げていた「多摩モノレール箱根ヶ崎延伸」が報道の通り事業化にむけ具体的な動きが出ました。このまま進んでいくでしょう。JR東日本の推す羽田アクセス線も当初から有力視されており、江東区が推す有楽町線延伸、縦に分断されている江東区のアクセス向上の路線も有力と言われています。また、江東区のこの路線は区が一丸となって事業化にむけて推されており、東京都の評価も高いと聞きます。

 

 

 一方で、蒲蒲線(新空港線)については、私も今まで指摘をして来ましたが、まだ課題もあると思います。同じ6路線の中にある、羽田アクセス線が出来てしまうと埼京線乗り換えで、蒲蒲線(新空港線)の埼玉方面へのルートと羽田空港が繋がってしまう事も大きいです。「6路線すべてをどれだけ時間をかけても実現させる」と言う事でもない以上、優先順位があり、タイムリミットがいずれかの期間で訪れます。多摩モノレールが先行し、羽田アクセス線、有楽町線延伸が有力とされる中で蒲蒲線(新空港線)は実現が出来るのでしょうか?

 来年度の予算にむけての動きも出てくると思いますが、蒲蒲線整備の影響を受ける多摩川線沿線地域に住む大田区議会議員として、大田区や東京都の動きを今後も注視していきます。

 

 

 

 

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