Jun 15, 2019

大田区議会令和元年第二回定例会一般質問本文

大田区議会議員のおぎの稔です。令和元年第二回定例会で一般質問を行わせて頂きました。

 今回のテーマは住居表示、ゴミ・環境問題、見た目で判らない課題の啓発(ヘルプマーク・カード)、ゲーム音楽についてです。いずれも区内の外国人居住者の増加や、国際線の増加による区を訪れる方の増加。また来年東京オリンピック・パラリンピックを控え大田区を訪れる方が大量に増えるであろうことを考えてた中で、今、どういった事が出来るか?という内容を取り上げました。久しぶりの本会議。今後も頑張っていきます。

 

 

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 【住居表示①-②】

 大田区民の会 令和のおぎの稔です。

 多くの区民の皆様から再び区議会に押し上げて頂きました。無所属の立場で2期目の任期、こうして壇上に立たせて頂けることを誇りに思います。議会の皆様、理事者の皆様、改めましてどうぞ宜しくお願い致します。質問に入ります。

 東京2020オリンピック・パラリンピックを来年に控えた今、どういった事が必要かと、オリンピック・パラリンピックを迎える大田区で安全で快適に過ごして頂くためにどうすればよいか。選挙戦を通じて、区民の皆様からも様々な意見を頂いた中で、得た課題を取り上げさせていただきます。理事者の皆様におかれましては、簡潔なご答弁を宜しくお願い致します。

 第一にまちづくりについて伺います。

 皆様のお住いのお宅にも金属のプレートで住所が表示されていると思いますが、このプレートは住所や町名、地番などを表示しています。こちらの表示については「住居表示に関する法律」、大田区では「大田区住居表示に関する条例」、第4条「建物その他の工作物の所有者、管理者または占有者は、つぎの各号の定めるところにより、それぞれ住居番号を通行人から見やすい場所に表示しておかなければならない。」と定められております。通りに面した場所や建物の入口という事になります。住居表示の届出は義務となっておりますが、街区表示板の掲示については努力義務としている事から、特に近年新しく建てられたマンション、アパート、戸建てなど表示がされていない事があります。

 この各表示板は住居表示の届出の際、支給されるもので、破損等した場合も区に届ければ、新たに支給されますが、昨今は施工業者が届け出も含め、全て代行するケースも多く、しっかりと表示板の意義が伝わり切らない事やデザイン性等の観点から表示をされない事もあるように思います。住宅が密集し、73万区民を擁する大田区において昨今の街並み、区民の意識の変化もあり、これらの表示がない事で建物の判別が出来ない、住所を把握しにくい課題が起きています。

 昨今は大型の建造物のあとなどにその土地を切り売りする形で、多くの建物が経つケースも増えており、同じ地番内に同様の建物が複数ある場合などもあります。枝番などをつけ、後から変更する事も出来ますが、大田区でそのケースは極めて稀で、変更をする際は、運転免許証の届け出住所の変更や、登記簿の変更などもあり、その作業は極めて煩雑なものとなります。

 では表示板がない事で、どのような問題が起きるでしょうか?

 配達物の誤配、非常時など警察、消防、救急等への連絡への支障、地域外から訪問される方への案内、市民活動、地域活動の際の判別など日常生活の中でも様々な場面で支障を来します。大田区は外国人の住民も多く、今後も増えていく事も考えられますが、喫緊の課題としては来年の東京2020を機に国内外から、多くの方の来訪も予想され、先ほどの課題に直面する事となります。

 大田区が国内で真っ先に実施を行った特区民泊など、住宅街にも多くの方が外部から訪れる事が予想される中、町名や街区の表示板がしっかりと掲示して頂いておく必要があります。区では区報などでも各表示板について広報を行っているとお聞きします。しかし、東京都のマンション実態調査で明らかになったように、大田区は23区でも有数の中規模アパート・マンション保有自治体です。更に啓発・公報の強化を図るべきです。見解を伺います。②

【環境対策③】

 第二に、環境対策について伺います。

 先ほども申し上げましたが、来年の東京2020大会にむけて国内外から多くの方が大田区を訪れる事が予想されます。その中で繁華街や駅前などの環境対策は、住宅街のような、住民と協力したきれいな街づくりという視点だけでなく、初めて大田区に降り立つ人が起こす行動も含め誘導・対策を行う必要があります。

話は変わりますが、最近はタピオカミルクティーが若い女性を中心にブームとなっていいるのはご存知ですか?インスタ映えするという事だけでなく「タピる」という言葉がSNSなどで使われることもあります。蒲田や雑色にも新しいお店がオープンしました。さて、たとえば皆様、駅前や商店街などで持ち帰りに飲食物などを買った際、そのゴミをどう処理されるでしょうか?住んでいる方でしたら、家まで持って帰るというのが正解だと思いますが、始めていく土地などでは如何でしょうか?

 10数年前はコンビニエンスストアなどで店外にゴミ箱を出していましたが、今は店内に設置している店も多いです。私もアルバイトをしていた事があり、ゴミ箱内の袋の取り換えもやりましたが、店舗に関係ないゴミが捨てられている事もありました。

 以前は公共のゴミ箱も公園などにはあったかと思いますが、現在は多くが撤去されております。捨て場がない事がゴミのポイ捨てや置き去りに繋がる事もあるのではないでしょうか?ゴミ捨てマナーの問題、テロ対策、経費。これらが撤去された要因は様々です。

 しかし、リサイクル意識や技術の向上、製造・販売側の努力などもあり状況が変化。それと共に有料のゴミ捨て場や喫煙所といった議論も出て来ています。海外に目を向けてもアメリカなどでは防爆の鉄製のゴミ箱、中国もゴミ箱が多数配置されています。

 人が多く集まる場所に公共のトイレや喫煙所がある場合が多いのは、多数の人間が訪れる土地では必要な視点です。以前はゴミ箱もありました。さきほどの住居表示の質問とも関連しますが、東京五輪を控え、羽田空港を抱える国際都市として大田区は特に人が多く来訪する空間でその土地のルールや文化に詳しくない方でも、見た目でもある程度わかりやすい方法をとる事もゴミの落ちていない街、環境美化という点から必要だと考えます。マナー・意識向上も大切ですが人が増えれば、町が汚れ、ゴミも増えます。

 オリンピック・パラリンピックを契機にゴミが溢れ、悪臭でイメージが悪くなってしまっては本末転倒です。遺恨なく、住民の皆様にも大会を楽しんで頂かなければなりません。多くの方が訪れる環境での環境対策について、区の見解をお示しください。③

【ヘルプカード④】

 第三に福祉について伺います。

 オリンピックとともに開催されるパラリンピックの意義は、大会の盛り上がりによって、大会と接する私たちの意識が大きく変わることにもあります。弱いものをいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする、そういった気持ちを忘れない為に、様々な国の人、様々なハンディを抱えた方々の活躍する競技を見る事は大切なことです。

 意識を変える為には、まず知ることが第一であり、パラリンピックを通じて多様性や障害、様々な課題を持った方が社会にいるという事に、多くの方の意識が向く時期にこそ、取り組むべき事があります。

ヘルプマーク、またヘルプカードについて質問します。

 東京都福祉保健局のHPによれば、ヘルプマークとは「援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマーク」であり、昨年3月末で約219,000個を配布がされています。ヘルプマークの対象者は、「義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方々」であり、都はヘルプカードを持っている方がいた場合は、「電車・バスの中で、席をお譲りする事。」「駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮。」「災害時は、安全に避難するための支援」をお願いしている所です。

 私自身、見た目で判断のつかない持病や課題について、教育の現場でも行っていくべきと、この場でも質問を行いました。本人だけの理解や対処法の話ではなく、様々な課題を抱えた方によって社会が成り立っている事を子供のうちから理解する事はとても大切なことだからです。

 心のバリアフリー、また見た目ではわからない課題や特性を抱えた方への共存、相互理解のためにも大田区は、子どもたちへ向け、その正しい知識を得るための働きかけをしていくべきではないでしょうか? 

 また、福祉以外でも、例えばスポーツに関連するイベント、区内の医療、スポーツ施設、教育施設などでの周知、啓発の協力を働ききかけるべきではないでしょうか?

 東京2020大会開催に合わせ、国内外から多くの人が東京に集まる時期が訪れる事が予想される中、空港を抱えた都市という点から、空港や交通機関、観光情報センターとの連携した啓発も大田区だから出来る事です。これらの事についての区の見解を伺います。④

 

【ゲーム音楽⑤】

 最後に文化について伺います。

 大田区では文化振興協会が共同主催という形で「東京ゲームタクト」というイベントをアプリコで開催しており、今年で3回目となりました。ゲーム音楽も一つの文化であります。特に音楽は、翻訳の必要もなく、かつてファミコン、スーパーファミコン、セガサターンやプレイステーションのゲームを子供の頃遊んだ方も親になる世代となっており、世代を超えても、国を超えた共通の文化として愛好されています。

 東京2020で大田区の方が大田区を訪れた際、街中で懐かしいゲームの音楽を聴く。かつてのクラシック音楽などでの体験を今は、ゲーム音楽で体験できるのです。著作権など課題はありますが、流行物とは異なる視点で、コンテンツを楽しむ事が出来る、このゲーム音楽を活用した大田区の文化振興策への取組について伺います。⑤

 

以上、来年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、また国際都市として、多くの方が大田区を訪れる事が予想される中で必要となるであろう、区の取組をテーマに質問を行いました。ご答弁、宜しくお願い致します。

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