Aug 25, 2016

多摩川線沿線は?蒲蒲線(新空港線)計画と経済効果。

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おおた区報WEB版 平成28年7月1日号 [特集]

 

7月の大田区報で、大きく示されたことで、再び話題になった蒲蒲線(新空港線)。

大田区が示した図には下丸子駅が書かれていたことから、懸念となってい「多摩川線全通過」はなくなるのか?といった課題も含め「結局どうなるのか?」という疑問の声を頂きました。

 

区報に続けて、大田区は8月に入、矢口の渡駅から地下に潜り蒲田から京急蒲田へと繋いでいく整備案を示しました。

 

一方で、導入予定のフリーゲージトレイン※の実験が九州新幹線で失敗・・・と実際、懸念もあります。

フリーゲージの実用化難航 車軸摩耗の究明に時間 

2015.11.20 Sankei Biz

 

 

私としては、大田区の悲願である蒲田の東西を結ぶこと、空港アクセス強化そのものには反対しませんが、特に東急多摩川線沿線にお住まい、多摩川線利用者の交通・生活環境に与える影響を出来る限り少なくすることが、計画を進めるうえでの大きな課題の一つだと認識しています。

 

確かに完成をすれば、蒲田東西は結ばれ、空港方面へのアクセス強化だけでなく、京急蒲田、大田区総合体育館などへのアクセスもよくなります。

 

しかしながら、いくら空港アクセスが強化され、区内の一部に経済効果が生まれたとしても、その為に多額の税金を掛けて、区民の生活・住環境を犠牲にする路線を作って良い筈がありません。

 

 

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●経済効果

 

大田区は昨年11月に新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会を開催し、関西大学の名誉教授 宮本勝浩先生のご協力の下、経済波及効果についての試算を発表した所です。

 

試算によれば、新空港線の建設投資の総額は1080億円との試算の所、新空港線利用者の都内での通勤・買い物・観光・ビジネス、空港利用者のもたらす消費支出合計が約318億6166万円。

合わせて約1398億6166万円が都内にもたらす直接効果があり、経済波及効果は東京都に初年度約2385億4400万円、大田区に初年度約1428億2200万円あり、雇用創出効果は初年度は東京都は14323人、大田区内では約9158人との事でした。

 

蒲蒲線の経済効果2385億円 大田区が試算、事業化を要望

日経新聞 2015年12月4日

 

試算の内容を聞くと、区はかなりの効果を見込んでいるのだなと、認識しましたが、区内全体ではどうなのか?空港周辺に集中した経済効果にはなりかねないか?と不安もありました。

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●区報の下丸子駅描写

 

 

また、実際に区報において、下丸子駅が示されていたことから、例えば、下丸子には必ず快速などを止まるようにすると、確約のようなものがあるのか?と問い合わせをしましたが、まだ確定してい事はなく、色々、意見交換をさせて頂きましたが、結論から言えば、現状は、こういう案ならどうか?と区が整備案をまとめている段階にすぎません。

 

 

その中で、区は多摩川線路線駅の中では、乗降客数が多いなどの事から、下丸子をピックアップしたそうです。それだけでなく、区の整備案で「下丸子駅」が入った事には、多摩川線沿線にお住いの皆様の切実な声が区に届いた事もあるのではないでしょうか?

 

仮に蒲蒲線計画が実現するとしても、多摩川線沿線を飛ばすような、区民に不便になる、悪影響が与えるような事を認めてはならない。

それであれば、新空港線計画ではなく、従来の蒲田―京急蒲田間の接続する計画で済んでしまうからです。

 

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●多摩川線沿線への影響は?

今回、多摩川線沿線の生活環境、多摩川線利用客の利便性について、取り上げている事について、特定の地域の事ばかりで、区、都の利益、経済効果、空港へのアクセス向上はどうなるのだ?という意見も当然あるでしょう。

池袋、渋谷、世田谷方面から、羽田空港方面へのアクセス強化がされる事は、喜ばしいことで、大田区へのメリットもあるのだろうと考えてはいます。

ただ、今回の計画において、不利益を被る可能性が高いのが、多摩川線沿線住民であり、通過や快速導入などにより、本数削減などが行われた場合、更なる混雑等の不利益を被る可能性が高いのが、多摩川線利用客の皆様です。

沿線住民の一人としても、大きなメリットの事も考えながら、沿線住民、多摩川利用客、の抱える不安、懸念の払しょくについても、声を上げ続けなければなりません。

 

●池上線、多摩川線のアクセスの悪化

 

現在はホーム内で乗り換えが出来る東急多摩川線・池上線。

こちらのアクセスがどう変わるのかについても不明です。

現在、区が示す案では多摩川線だけが地下の新エリアに入っており、池上線はそのまま地上にあるかのような描写。

こうなると、今現在で来ていたような、多摩川線・池上線の良好な乗り換え、アクセスは絶たれてしまうのではないでしょうか?

 

 

 

今回のブログだけにとどまらず、東急多摩川線、池上線周辺エリア、また蒲田周辺エリアに大きく影響がある問題ととらえ、区議会議員当選一年目の昨年は、交通臨海部活性化特別委員会を希望し、コミュニティバスの問題と合わせ、蒲蒲線(新空港線)には慎重意見を述べ続けてきました。

 

慎重意見を述べたのは私だけではありませんが、多摩川線沿線への配慮を、委員会の中間報告書に残せたことについては、しつこく意見を述べてきた意味があったと考えています。

 

 

特別委員会中間報告書 交通臨海部活性化特別委員会

http://www.city.ota.tokyo.jp/gikai/iinkai/chosa_28/28iinkai_houkoku.files/28koutsuumondai.pdf

>委員からは、区民の声とし て多摩川線沿線が通過駅になるかもしれないという不安がある中、新空港線の整備を促 進するのは慎重になるべきという意見がある一方、

 

(1)交通網整備等に関する対策について ①大田区新空港線について 新空港線は、運輸政策審議会答申第 18 号において、京浜急行電鉄空港線と東京急行 電鉄多摩川線を短縮する路線の新設として答申され、目標年次を平成 27 年とし、それ 2/7 までに整備着手することが適当であると位置づけられた路線である。 平成 27 年7月に東京都より「広域交通ネットワーク計画について」≪交通政策審議 会答申に向けた検討のまとめ≫が発表され、新空港線は「整備について優先的に検討す べき路線」ではなく、「整備について検討すべき路線」の一つとされた。

また、平成 28 年4月には、国土交通省交通政策審議会から、「東京圏における今後の 都市鉄道のあり方について」という今後の東京圏の鉄道計画整備の方向性を示す新たな 答申が 15 年ぶりに出された。本答申において、新空港線は「国際競争力の強化に資す る鉄道ネットワークのプロジェクト」の一つに位置付けられた。

区は、平成 27 年 11 月 18 日に、大田区新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会を開 催した。区議会議員や関係団体等合計約 300 名の参加があり、平成 27 年の活動報告や 関西大学の宮本勝浩名誉教授による講演に加え、本協議会初となる決議も行われた。 このほか、区では新空港線(蒲蒲線)の標語・絵画コンクールや東急多摩川線・池上 線絵画ラッピング車両の運行など、新空港線の整備促進に向けて気運の醸成を図るイベ ントを実施した。

委員会では、これらの報告に対し様々な意見が出された。

 

委員からは、区民の声とし て多摩川線沿線が通過駅になるかもしれないという不安がある中、新空港線の整備を促 進するのは慎重になるべきという意見がある一方、東京オリンピック・パラリンピック の開催を契機として、羽田空港の需要が高まることから、1日も早い実現を求める要望 や、近隣住民への丁寧な説明、近隣自治体との連携に関する要望が出された。また、異 なる線路幅への対応に関して、委員間で議論が交わされた。 本委員会としては、国の答申で示された課題の動向を踏まえ、引き続き調査・研究を 重ねていく。

 

 

 

一方で、多摩川線沿線の発展、利便性向上の為には駅前再開発、駅周辺環境整備などの課題もあります。

蒲蒲線(新空港線)とそれに伴う、多摩川線沿線や蒲田駅周辺の再整備、再開発。

どのような計画、整備が区民の生活向上、そして大田区の経済発展に結びつくのか、特別委員会は外れてしまいましたが、今後も区の重要課題として、注視していきます!

 

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フリーゲージトレイン関連の特別委員会での私の質疑(中段以降)

九州新幹線での開発停滞を理由に、計画が遅れたらどうするのか、日本での実用は出来ているのかなど、聞いています。

 

コミュニティバス(たまちゃんバス)については下記から

多額の赤字とどう向き合う?コミュニティバスの在り方は?

 

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